最初に、先日も触れた聖地吉野での阿知賀編イベント。
本日の消印まで有効で、意外とまだ定員に達していないようです。
ご興味の在る方は是非どうぞ。
聖地の桜の下で私と握手!
前回記事:咲-Saki- 第108局[世界] 感想
小林立先生、怪我で入院とは聞いていましたが、今回の後書コメントによれば利き腕を粉砕骨折してしまわれていたとか……
神の腕が……!
何とお痛わしい……
世界的な損失です。
本編が休載している間に、阿知賀編はコミックス一巻分近い分量と共に完結を果たしました。
まともに作画はできなくても、プロットやネームなら……!
と、奮闘し続けたであろう立先生が慮られ、更なる涙を誘います。
そして、ようやくこの日が。
本編の続きが読める時が来ましたo(^-^)o
しかも、今号には嬉しい部分がたっぷり。
まず、巻頭カラー!
吉木りささんの太ももの横に、石戸霞さんと薄墨初美さんが!
咲-Saki-界でも随一のおもちがはっちゃんの頭上に鎮座しております。
今だけはっちゃんになりたい人の行列で長野から奈良位まで届きそうですね。
そして、このカラー絵は4月25日発売の
11巻の表紙にもなるようです!
また、同時発売の
阿知賀編5巻の表紙は花田煌先輩!┏(*'ヮ'*)┓すばらっ
更に更に、その表紙絵を用いた永水女子クリアファイルが次号のヤングガンガンの付録に!
阿知賀編が始まり松実玄さんに出逢う前、本編では石戸霞さんと神代小蒔さんを一番に推していた永水ファンの私としては5冊位は買っておきたい所。
滝見春さんはしっかり黒糖を持っているっぽいですね。
そして何と!
今号には『ムダヅモ無き改革』の大和田秀樹先生による「立-Ritz-」の4年ぶりの描き下ろし「立-Ritz- 阿知賀編 episode of Side-A」も収録!
大変豪華です。
新年度の幕開けに最高のプレゼントを頂いた気分です(^-^)
そんな所で、以下は作品内容についてネタバレ全開で語って行きます。
未読の方・単行本派の方はどうぞご注意下さいませ。
ヤンガンを捲り始めてすぐ咲-Saki-が美麗なカラーで立ち現れる歓び。
その嬉しさを更に何乗にもしてくれる今回の見開き扉絵。
長野県決勝で相まみえた、各校の強敵(とも)達。
何故、この3人なのかな~と思ったのですが、共通点としてはそれぞれが決勝卓での稼ぎ頭だったという所でしょうか。
それぞれに抱える思いを、その学校の全員分の思いを含め清澄の優希が託され受け継いで先に進んで行くという構図が胸を熱くします。
と思っていたら次のページにて、
龍門渕の限りなくアウトに近い法へのチャレンジャー国広くんが、過去最高に危険な露出をカラーで敢行!
噴き出すとかそういうLevelではありませんでした。
隣の衣だって相当はだけているのですが、それが気にならなくなる程の圧倒的インパクト。
ボカしになってないボカしがまた。
またアメブロ公開停止になっては困るので、申し訳ないですが加工させて頂きました。
実物はご自分の目でお確かめ下さい。
全てはごく自然に受容・スルーされて普通にストーリーが進行する狂態に、戦慄すら感じます。
が、これもまた咲-Saki-。
それが良いのですね。
何事もなかったかのように平然と座る一ちゃん。
何気に沢村智紀さんの私服もエキセントリックなデザインですね。
改めて言うまでもない事ですが、立先生のファッションセンスが只事ではありません。
ともきーの使っている端末はiPad miniなどの10インチ前後のタブレットっぽいですね。
ノートPCから時代に合わせて進化しています。
ともきーは船Qと仲良くなれそう。
そして、何故か柱で衣、一と共に紹介もされるともきー。
しかし、カラーで書かれてる純くんは居ないというこれまた不思議な……
と、現状解説役となっているサブキャラだけでも大いに盛り上がれる咲-Saki-。
本編の流れを追って行くと、現在はタコスが親の連荘をしている東一局5本場。
役なしを迷いながら7巡目で親リーしたタコス。
が、その一発を食い取りつつ、タコスの現物で待って、成香さんからロン和了るという熟達した打ち回しを見せ付ける辻垣内さん。
獲得点数こそ低いですが、しかしタコスの東場の親番を詰んだという意味では見た目の点数以上に計り知れない価値を持つ和了。
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その後も、発ドラ4をテンパっていたタコスに対し、ピンフイーペー赤2の和了牌を掴ませ下ろす辻垣内さん。
タコスはタコスで、兎のような危険牌察知能力まで発揮していますが……
流石は全国個人戦3位の風格といった所。
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ほぼ魔物化している東場の優希をしてこれですから、南場ではどうなる事か。
未だに1万点そこそこしか稼げていない優希からすれば、空恐ろしいでしょう。
しかし、今回私は辻垣内さんよりも、どちらかというと成香さんに注目していました。
連荘し調子付いている親のタコスのリーチ、そして上記の捨て牌。
他に安牌が無い中で唯一の現物を捨てる成香さんの選択は決して悪くないです。
何もかんも筋引っ掛けの形にまでしていた辻垣内さんが巧い。
ところで、結果的に振り込んではしまいましたが、この手牌。
3pから引ければタンピン三色ドラ1で、跳満・倍満も見える手を7巡目にイーシャンテン。
またしても、順子系の手が割と早い順目に整っています。
もし能力者なのだとしたら、この辺りが鍵になっていそうです。
有珠山高校の実力は未知数ですが、伊達に準決勝まで上り詰めて来てはいないでしょうし、どこで爆発が来るか。
爆発といえば、姫松の漫ちゃんも。
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「爆発カムヒア!」
「ヒアやとこの控え室が爆発しちゃうでお姉ちゃん」
という愛宕姉妹の漫才も面白い所。
相手が強いと爆発する可能性が高くなる漫ちゃんも、どこかで走って来るのかもしれません。
漫の曖昧な能力は、すばら先輩の「絶対トばない」能力と、そしてそれを期待されてオーダーされてる所と相似していますね。
そして、地味に空になっているテーブル上の料理。
船Qもよく食べていましたが、大阪代表は食欲旺盛なのでしょうか。
そんなこんなで、誰にも賽を振らせない事は叶わず、漫ちゃんの親もあっさり蹴られて辻垣内さんの親番へ。
今後の闘牌も大いに楽しみです!
そして、今号の最後に掲載されているオマケ読み切り「立-Ritz- 阿知賀編」。
一コマ目から大いに笑わせて貰いました。
いきなり聖地吉野の美しい桜景色!
一週間後が本当に楽しみでなりません。
阿知賀編のタイトルロゴもちゃんと公式のを流用してますね(笑)
Based on a true story――(この物語は実話に基づくものである)というアオリもまた。
久々に見る大和田先生の描く立先生(と担当のマンション横山)。
まさか再び見られるなんて思ってなかったので、両先生のファンとして大変嬉しいです。
が、
その吉野を巡る最中に、何者かの陰謀によって右腕に怪我を負ってしまう立先生。
取材旅行中に利き腕を怪我したという実話を踏まえたエピソードが何とも言えないです。
連載再開時に休載理由をネタに漫画にしてしまうという、この企画にGOサインを出した編集部にも狂気を感じます。
ときに、どこかで立先生は左利きと聞いた覚えがあるのですが気のせいでしたか。
ともあれ、待っている人がいる立先生は荒療治でこの怪我を押し切ります。
この熱さ、本編さながら!
こんな奮闘で描かれたのが今号の咲だと思うと、ますます本編を面白く読めます。
入院前より画力を上げているという件も、今号目次コメントの立先生の言葉と併せて読むと笑い不可避です。
更に、このシゲカネさん、実際に最近竹書房を退職された編集さんだとか。
最近、長らく近代麻雀を支えて来た編集さんが何人か退職されたとかで、そんな事すらも貪欲にネタにしてしまう大和田先生の剛腕ぶりに脱帽です。
今号は本当に色々な意味で咲ファンが楽しめる面白い号でした。