色々な意味でバレンタインシーズンに読みたいマンガ
松実館勤務112日目 バレンタインデー
2/14、松実館(さこや)に泊まると、どなたでもチョコレートが貰えます。
ヒモ世様15 pic.twitter.com/UgfbBDhCqZ
— よるたけ (@YoruTake) February 13, 2015
又、何とよるたけさんの「ヒモ世様」シリーズに、私を松実館従業員Tとして出演させて頂きました!
石仮面を被っているのはこのブログのアイコンのせいですね(笑)
普通に読者であったマンガに、松実玄さんの出ている作品に、同じ次元で存在し触れ合える……
そんなすばらなことはない!
玄さんが、私を菫さんに取られて嫉妬している感じがもう最高ですね。
よるたけさん、ありがとうございました!
2015年2月後半新刊チェック
『ヒビキのマホウ』4巻!
昨年、8年ぶりに3巻が発売されたその事自体が奇跡と思えた、麻枝准さん原作のマンガ。
その続き、1年ぶりの刊行でも早い気がしてしまいます(笑)
世界に住むすべての人々に読んで欲しい、業田良家の話
http://honz.jp/articles/-/40742
この記事でも紹介した、業田良家先生の『機械仕掛けの愛』待望の3巻は、『男の操』と同時発売!
『ひだまりスケッチ』、『シノハユ』といった熱いラインナップの2月後半。
新作も充実しています。
そもそも、ペンネーム自体『リングにかけろ』キャラに由来している高河ゆん先生。
その愛を込めた、車田作品オールスターマンガ。
このお祭り感は凄い!
服なんて、どうでもいいと思ってた。
好きなんですよねぇ、『響』……
今回は甲乙つけ難く、上記作品はどれも注目です。
そろそろ花粉が舞い始めて花粉症患者には辛い時期ですが、良きマンガライフを!
3月15日 咲-Saki-ビンゴ大会レギュレーション
・ボールペン
こちらでも若干数用意しますが、記入用におもち下さい。
複数本おもちの方はおもち頂いて、当日おもちでない方にお貸し頂けると助かります。
ご造作おかけします。
ルール
下記の150キャラより9キャラクターを選択し、3×3の9マスの中に配置します。
1宮永 咲
(この中に最愛のキャラがいない、という方は愛を貫いて書き込むのも自由です)
あらかじめ、記入する9人を決めておいて貰うと良いかと思います。
あとは通常のビンゴと同じように、キャラクターをランダムで一人ずつ順番に上げていきます。
縦横ナナメ、いずれかの一列が全部埋まった方は「ビンゴ」、もとい「ツモ!」と発声して和了って下さい。
ツモった人から順番に、持ち寄った景品の中から好きなモノを選んで取って行く形にします。
持ち寄って頂く景品は、できれば咲-Saki-に関係するものが良いですが、何かしら強い想いがあればそれ以外も可とします。
松実館勤務113日目 聖誕祭まで1ヶ月
吉野山から正午をお知らせします。とても静です。 pic.twitter.com/o8eOfQMSiG
— ひでさん (@HidesanYamasiro) February 15, 2015
今年の金峯山寺・蔵王権現様御開帳は3月28日~5月6日です。今年のポスターはなんか穏乃ぽいです。 pic.twitter.com/ALKYX34eqR
— ひでさん (@HidesanYamasiro) February 15, 2015
受験生の味方、吉野脳天大神 pic.twitter.com/4zojCyMlSE
— ひでさん (@HidesanYamasiro) February 15, 2015
トリミングすればなんとか http://t.co/3JxRG53n0S
— 大三元四暗刻 (@dai3gen4anko) February 15, 2015
先ほどお会いしたひでさんに教えてもらいました。 http://t.co/AzqfO0Acxv
— 大三元四暗刻 (@dai3gen4anko) February 15, 2015
今日も吉野山に咲-Saki-をこよなく愛する方が上って来られていました。
残念ながらひでさん、大三元さんには私はお会いできなかったのですが……
しかし、外の掃除をしている際に、たまたま通りがかって下さったPESさんにはお会いしてお話することが敵いました。
そして、何と
「兎来さんに会ったらお渡ししようと思ってたんです」
と……
「旧友」と「再会」を頂きました!!
どうもありがとうございます!!
皆さんのおきもちにより、ドラのように集まって来るこの2枚。
嬉しいですね……
私自身もちょくちょく買い足していまして、枚数を数えたら両方共に現在76枚になっていました。
再会はもうちょっとあるかと思っていたのですが、以前カウントミスをしていたようで……
何とか誕生日まであと1ヶ月の間に96枚以上ずつ集めたいと思います。
誕生日といえば、
3月14,15日
松実玄さん聖誕祭2015 in 松実館(さこや)
http://twipla.jp/events/1284203月28,29日
咲-Saki-阿知賀編BDBOX&玄の誕生日SOA化記念麻雀大会in松実館(さこや)
http://twipla.jp/events/120528どちらもまだまだ募集中です。
twiplaを使っての募集をしていますが、Twitterをやっていない方もコメントなどでご連絡下さればどなたでもご参加歓迎です。
但し、事前に何人程になるのか把握しておきたいので、興味・確定含めできるだけ早めにご連絡頂けると助かります。
又、松実玄さんのお誕生日お祝いイラストなども随時募集しております。
松実館に自分の絵を飾って欲しい!
という方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡下さい。
すばらな会になるよう、私も松実館での仕事の隙間に全力で準備をさせて頂きます!
松実館勤務114日目 天ノ川屋交流ノート2冊目
PR: 海外旅行の前に「たびレジ」に登録を-政府広報
めぐらば1巻
マッグガーデン ブレイドコミックス
そのたのしさは
いつか形になるから
試し読み
新鋭kirusu先生が送る、かわいい女子高生たちのちょっと奇妙なハイテンションシュールコメディ。
つばな先生や石黒正数先生が好きな方は、きっと好きな感じです。

変なものを探して歩くのが趣味の変わり者・赤島美彩(せきじまみどり)。
美術部に所属する内気な眼鏡っ娘・紺青桃子(こんじょうももこ)。
桃子の幼馴染で人見知りながら美彩には強く当たる水泳女子・黄瀬紫帆(きせしほ)。
3人でキセキの世代を内包している(あ、やっぱり黒はないですね……)彼女たちを中心に、物語は展開していきます。
あるいは、そんなフリーダムな美彩を、流れるような動作で締め上げる紫帆。
概ね、こんな感じの愉快なトリオの日常を、基本一話完結で描いた物語です。
ウサギは全人類の癒やしです!!
存在がもはや最高のもてなし!!
ンっン~名言だな、これは!
この後のモフモフが堪らないです。
私もモフモフしたい!
「琴線に触れる」や「トイレがもう我慢できない」といった状態を、絵で見事にわかりやすく表現するセンスも好きです。
初単行本となるkirusu先生ですが、絵の勢いある巧さといい只者ではありません。
あとがきマンガで詳らかにされるダメっぷりに親近感が湧きます。
Twitterとかカラパイアとか、最早日常の一部ですよね。
このマンガは9割以上はコメディなのですけど、3話の「自販機からのエール」では思わずホロリと来てしまう胸が暖かな気持ちで満たされるお話もあります。
3話があるからこそ、私は「良いマンガだ!」と心から言えます。
こういったセンスも併せ持っているということで、今後も様々な作品で楽しませて頂けそうです。
とりあえず試し読みでノリを確認して、付いていけそうだと感じたなら迷わずGO!です。
70点。
松実館勤務115日目 霧立ち込める朝夕
松実館勤務116日目
ヤスミーン1巻

ヤスミーン 1巻
畑優以
この世界の理はただ一つ
肉食は誰かを喰わねば生きていけない
1話試し読み
「久々に凄いの来たなぁ!」
初めてこの『ヤスミーン』を読んだ時、率直に感じたことです。
擬人化されたサバンナの動物たちによる、純然たる弱肉強食サバイバル群像劇。
注目の新鋭が放つ、謎の熱量と謎の迫力に作品全体が満たされています。
主人公は、トムソンガゼルの少年・ブエナ。
ライオンを王族とする王国で、肉の不味いトムソンガゼルは奴隷としてライオンに従属していた――
あらゆる動物の頂点に立つライオンに付き従う、トムソンガゼルやハイエナ。
その絶対的な力による支配と絶望が、一話から色濃く描かれます。
同じ草食動物であるシマウマが捕食される様に狂騒を演じねばならないガゼルたちの様子や、ブエナの弟シャムが辿る運命、メスライオンが言い放つセリフと表情は強烈です。
吹っ切れ過ぎて、逆に最初はギャグマンガなのかと思っても不思議ではないレベル。
しかし、一話を最後まで読めばこの作品の持つ雰囲気が実感できてくるでしょう。
一話ラストで鮮烈な登場を魅せつけるのが、ライオンにこの世界で唯一牙を向ける存在が「白い悪魔」ことチーター。
動物と動物による戦闘の迫力はかなりのもの。
敵う者がおらず、暴虐のままに振る舞うライオン族に、一矢報いるカタルシスが堪りません。
この作品におけるライオンたちは皆「美食狂い」。
こぞって、より美味い肉を食らうことに執着します。
基本的に子供の肉は美味とされ、中でもチーターの子供は至高の美味。
そんなチーターに最も執心する美食家が……
王族のライオン達の中でも3番目の実力者と謳われる、巨体のムッサ。
今まで食べて来た草食動物の数は10万~20万頭というグルメ。
彼は、死んでいたと思われた白い悪魔の生存を喜び、種付けして子どもを孕ませて、その子を食べようという狂気じみた発想を持ちます。
董卓のような体型と放蕩ぶりで、実に解りやすく憎たらしい良い悪役。
マルシアスにバッジオなど、キャラも立っています(二足歩行しているだけに)。
ちなみに、オスライオンは一日の内20時間は休憩してメスに狩りは任せるそうですが、この作品でもそういった習性は踏襲されているように感じます。
又、発情期のライオンは1日に50回も交尾を行うそうですが、そう考えるとムッサの行動も普通なのかもしれません。
ライオンやガゼルやハイエナ、他にもシマウマやジャッカルなど、様々な動物たちが描かれます。
動物たちの個性にのっとった表情の描き分けも上手いです。
ライオンを王族とし、支配される世界の理に立ち向かうブエナの運命やいかに――
ある意味、『進撃の巨人』より絶望感は強いです。
トムソンガゼル族がライオン族を駆逐する未来は、はっきり言って見えません。
サバンナのヒエラルキーにおいて下層に位置するブエナの戦いはどこに辿り着くのか……
そして、この作品を読んで「ライオン酷いな~」「ガゼル可哀想だな~」と思うことは簡単ですが、ある意味それは人間へのブーメラン。
より美味い肉を求めて無益な殺生をすることもあれば、ムッサのような行いをする者も沢山いるよなぁ、と考えさせられます。
とりあえず、1話を試し読みしてみて下さい。
ニコニコ静画でも読むことができます。
他にあまりこういう作品は思い浮かばないですが、『銀牙』や『どうぶつの国』などシリアスな動物モノが好きな方、またケモナーな方には是非手に取って見て欲しいです。
余談ですが、Twitterでは畑先生の綺麗な絵も見られます。
普通に人間を描いても上手いのですが、敢えてこっちの方向で攻めることにしたのがまた素敵だと思います。
野性味溢れる、生物の本能を解き放つような野心作。
今後も目が離せません。
75点。
松実館勤務117日目 安福莉子さんお誕生日おめでとうございます
そして、松実玄さんといえば私であるように、安福莉子さんといえばマツつのさん。
そんなマツつのさんですが、最近は忙しいのか莉子ちゃんかわいいbotとなっておりました。
これには
明日は安福莉子ちゃんの誕生日か。そういえば、ここ数日はもはや完全に「莉子ちゃんかわいいbot」と化しているマツつのさん(https://t.co/0tdw3xzIb9)だけど、誕生日に向けて何か準備してるから姿を見せないだけなのだろうか…。
— いのけん (@inoken0315) February 18, 2015
誰もがいのけんさんと同じ心配をしていたと思います。
果たして、その日を迎え……
りこたんイェイ~ pic.twitter.com/QkMhon23x0
— マツつの (@matu_tuno) February 18, 2015
今日は莉子ちゃんの誕生日パーティーが盛大に執り行われる
— マツつの (@matu_tuno) February 18, 2015
良かった!マツつのさんは生きて、莉子ちゃんを祝福していた!
同じ一人の人をどこまでも愛する者として、マツつのさんには並々ならぬ共感を抱いておりますので、実は内心では一片の疑いもありませんでしたけれどもね。
誰かを愛し、祝福する世界は美しいです。
莉子たんイェイ~♪なぜかバニー!趣味です! pic.twitter.com/ufkR4mmtox
— 横濱ハナヨシ@3/8SHT (@y_hanayoshi) February 18, 2015
莉子ちゃん pic.twitter.com/aoJVjn5jYZ
— ワワワ (@wawawa_saki) February 18, 2015
莉子たんイェイ~ pic.twitter.com/m2bAcWZrll
— ぼにげん (@bouningen) February 18, 2015
莉子たんイェイ~♪先輩から莉子の名にちなんだお菓子をプレゼントして頂きました。 pic.twitter.com/jrpigRAVvE
— NYAGORO (@nyagoro2001) February 19, 2015
帰宅っく☆゛今日はずっと出ていたのですが出先で待ち時間があったのでアナログでりこたんイェイ~♪(`・∀・)ノイェ-イ! 消しゴムなかったので無難なポーズでした pic.twitter.com/1qj7Ect4RL
— ちる・3/8SHT咲4コマ (@chiruland_hoi) February 19, 2015
世界には、こんなにも莉子ちゃんを祝福する光景が溢れている。
胸があったか~くなりますね。
これこそ、すばら! と言いたくなる瞬間。

私からもささやかですが、いつもマツつのさんには松実玄さんを描いて頂いているのでお礼の気持ちも込めて。
安福莉子さんお誕生日おめでとうございます!
莉子たんイェイ~♪
そして、そんな日に一通のお手紙が届きました。

宮守駅舎が無くなった写真を見た時は、物凄い喪失感に見舞われましたが、一度はしののぬさん達と生で見ておけて良かったと思っています。
また銀河亭のラーメンを食べに行きたいですねぇ。
毎シーズン宮守に通ったしののぬさんによる、すばらな宮守記事はこちら。
吉野に通う私のようなことをしているなぁ、と(笑)
宮守愛に溢れていて、宮守に行きたくなります。
私もこういう比較画像の吉野版も作るべきですね~。
しののぬさん、どうもありがとうございました!(^-^)
咲-Saki- 139局[窮鼠] 感想 &SOA玄の誕生日探訪
月日の流れは早いですねぃ。
さて、以下はネタバレ全開になりますのでご注意をば!
ヤンガンを最初に開いた時、目に飛び込んできたのは咲-Saki- informationの「玄の誕生日」場面写真公開!!の文字列。
ああ、今日も世界に祝福されているのを実感します……!
ヤンガン開いて2秒で絶頂。
そういえばいつのまにか玄の誕生日から(仮)が取れてますね。
尊すぎる……
実際のお誕生日会までももう1ヶ月を切っていますので、全力で駆け抜けます。
そして、
「咲-Saki- 全国編」 BD1巻初回特典描き下ろし 阿知賀編スペシャルエピソード 感想&探訪
ちなみに原作漫画の方の探訪も恐らく最速で行ったというか、この原作を読むためだけに吉野に行ったのは人生において最高に大正解でしたし、今後の人生で何があってもこの選択をできたということで満足して安らかに命果てることができるだろう程で、当時の自分を褒めたい所です。
おねーちゃんスマイルに果てしない治癒を感じつつ、「千里山のこの二人も」という文字列を見て「おいおい、3人出てるだろう?」とツッコんでしまいました。
そして、この文字だけできっと反応していると思しきあの方は……
玄誕アニメにセーラだけ出なかったときの心の予行演習をしておこう…って思ったので仕事しながら4時間ほどずっと泣いてた
— オダワラハコネ (@odawarahakone) February 20, 2015
でも4時間に及ぶ念入りな予行演習のお陰でもし玄誕アニメでセーラだけ出番実際にハブられても憤ったりせず「元々与えて貰っていたのが奇跡だったのだ、一生分ほど好きだったもう十分だ。今まで有難う、これで今度こそ一人静かに土に還る事ができる…」って笑って言えそうなメンタルになってきた
— オダワラハコネ (@odawarahakone) February 20, 2015
ほらー!
4時間の涙を通り越して悟りに境地に達されてしまってるじゃないですかー!
たった1枚の紙面の数センチのスペースだけで、人のメンタルをここまで左右する『咲-Saki-』。
全くもって罪深い存在ですよ……
とりあえず、店舗特典がほぼ流用だった上に松実玄さんが寡少なので、私は3BOX買って96000円を捧げましょうか。
でも、絵コンテ集が1部では足りないのでもう1、2BOXは追加するか……
絵コンテ集か玄の誕生日SOAディスクと、照さんねんどろいどを交換してくださる方をこっそり募集しておきましょう。
由暉子ちゃんの反撃開始という最高の場面です!
今回は全てが国際フォーラム内での闘牌シーンのため、舞台はないですが唯一扉絵が見開きで有珠山!
由暉子さんのおもちが大変なことに。
ネタバレが出そうな頃から咲-Saki-関係の方の呟きは見ないようにしていたのですが、このページが一般人の間でも数千RTされていてうっかり目に入ってしまったのは痛恨でした。
完全にネタバレを遮断するにはネット断ちするしかありませんね……
ともあれ、すばらな扉絵です!
副将がまず活躍し、大将の奮迅に繋ぐことを予感させる扉絵。
きっと、奥に二台の車を配置して再現撮影する方も出てくるでしょう(笑)
【咲-saki-舞台探訪】第139局「窮鼠」扉絵、1977年火山遺構公園入口です。感想?…柔らかかったですね、えぇ(-.-)y-~http://t.co/mlNM2TgdqU #saki #butaitanbou pic.twitter.com/6xXq8ZWrWr
— ステルスだーはら (@d_hara_standard) February 20, 2015
と思っていたら、早速このお方が斜め上の方向で見せて下さいました。
今日が金曜日とか関係ないですね。
「考える前に体が動いていた」
というコメントが深いです。
どんな分野でも、行き着く所まで行き着けば人はそうなるものなのかも。
有珠山、行きたいなぁ。
で、今回はまた麻雀マンガとしての醍醐味を存分に味わえる回でしたね。
4人の捨て牌も明示されており、ターニングポイントとなるこの由暉子さんの親の局をじっくり堪能できます。
ドラの七萬が暗刻で、赤も1枚あり、更に中も対子という配牌から絶好の2シャンテン。
イーカンリャンシャンですね。
そして、キー牌となる中が上家の絹ちゃんから零れる展開。
いつもなら鳴かずに進める所と言いますが、中を引いて門前でテンパッてリーチしたとしても出和了りで裏も乗らなければ変わらず12000。

下家のダヴァンは微妙そうとはいえ、対面ののどっちが、3ピンをツモ切っていて早そうなことも考えれば、ここは鳴いて進める一手でしょう。
一方、鳴きを迷って鳴かないことにしていた絹ちゃんは、タンヤオ赤1の2シャンテンから1シャンテンへ。
絹ちゃん視点だと、ドラが1枚も見えておらず7ピン手出しの由暉子ちゃんは十分脅威ですが、早和了して流そう……
とした所に、のどっちのリーチ!
のどっちの切った赤5ソーを一発消しするかでも迷う絹ちゃん。
どちらにせよ手は窮屈ですし、安牌も少ないので現物の3ピンを切り出せる形で相手の打点を下げ、自分の打点も上昇させるこの鳴きはアリではあると思いますが、しない選択を取ります。
そして、その現物こそ由暉子さんの喉から手が出るほど欲しい牌。
恐らく手出しの6ピンののどっちに対して5ピンは切り難いところですが、何とかこの勝負を通す由暉子ちゃん。
これで、親のテンパイ気配を察したであろう絹ちゃんにはますますプレッシャーが掛かったでしょう。
ちなみに、通常ならここでの絹ちゃんはタンヤオを確定させるためには要らない9sから切り、東を2枚持っておく方が防御的な意味で強くセオリー。
しかし、ここではまず東の対子から落としていきます。
それというのも、前述の4人の捨て牌をよく見ると、9sは由暉子さんにものどっちにも安牌であるため。
ダヴァンには不明ですが、5巡目での西ツモ切りなどからもそこまで順調には見えず、三巡で么九牌整理を終えている親の由暉子ちゃんや、5巡目で3pツモ切りののどっちの方が警戒対象のなるのは道理。
この辺りの細かい闘牌描写がしっかりとしている所が、やはり咲-Saki-の素敵な魅力の一つとなっています。

しかし、それを切り出させようとする周囲やツモ。
状況の罠っぽい!
よくあることですけど、実際こういう場合って往々にしてそうして自然に零れそうになる牌で当たられるんですよね~。
果たして、その四萬はのどっちの当たり牌!
たった2000点ですし、テンパイを維持しても仕方ないのでオリる絹ちゃん。
その間隙に……
かぁわいい!!!
やっぱり由暉子さんには笑顔が似合います。
(あれ、ここ4100オールになってますけど、3900オールの一本付けで4000オール?)
2回、鳴くチャンスがあった絹ちゃんが鳴いていれば、もしかしたらこの和了牌は握り潰されていたかもしれない。
でも、もしかしたらその場合のどっちが先にツモっていたかもしれない。
のどっちもドラの七萬をアタマにしたメンピンドラドラだったので、ツモって裏が乗れば跳満を親被りして由暉子ちゃんには辛く、絹ちゃんには15000の差を詰められてもっと辛い展開だったかもしれない。
総合して考えれば有珠山が一撃で飛ぶことはなくなり、一瞬で勝敗を決する機は失せましたが、結果的に絹ちゃんと姫松にしてみれば良かったのかもしれない。
麻雀って難しいですし、面白いですね。
喜ぶべきことに、次回も掲載予定だそうで!
ところで、最近気になるのが最初と最後のアオリ。
「最下位からの脱出を目指す有珠山高校」……?
そういうこと口に出すなよアナウンサー、もといエディター!
良いですか、有珠山は最下位から脱出するんじゃありません。
トップを目指すんです。
最下位脱出なんて、目指すものではなく通過点です。
そして、「番狂わせなるか」?
この後きっと、由暉子さんが10万点稼いでくれるので。
楽しみにしていましょう。
松実館勤務117日目
車田水滸伝 HERO OF HEROES1巻

車田水滸伝HERO OF HEROES 1巻
原作:車田正美 漫画:高河ゆん
秋田書店 チャンピオンREDコミックス
来るな…
大いなる揺り戻し(アフター・クラッシュ)が
「原作:車田正美 漫画:高河ゆん」ですよ!?
マサミスト大歓喜過ぎるでしょう……!
そして、若い人はガンダムOOの作画などでしか高河ゆん先生を知らないかもしれませんが、そもそも「高河ゆん」というペンネーム自体が『リングにかけろ』の主要登場人物(※ただし美形のみ)から取ったものです。
車田作品の同人誌も数多く描かれていました。
本誌のチャンピオンRED最新号には、何とそんな高河ゆん先生が30年前に発行した同人誌が付録として付いてくる……!
そのマンガ界においても類まれなる企画も、経緯も、高河ゆん先生のコメントも面白いので、以下のまとめは一読の価値があります。
高河ゆん先生が30年前に描いた『聖闘士星矢』同人誌がチャンピオンREDの付録に - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/783917
そして、そんな高河ゆん先生が描く車田オールスターマンガが、この『車田水滸伝』!
『聖闘士星矢Episode.Gアサシン』2巻、『聖闘士星矢セインティア翔』4巻と同時発売で、高河ゆん先生・岡田芽武先生・久織ちまき先生の合作ポスターが当たるキャンペーンも行われており、お祭感は最高潮。
車田マンガ好きなら乗るしかない、このビッグウェーブに!
神の書物に記された歴史。それは絶対的な運命。
しかし、それを改変する少年たちがいた。
ペガサス星矢、高嶺竜児、風魔小次郎、菊川仁義、雷鳴のザジ……
彼らの神への反逆により起こる、「大いなる揺り戻し(アフター・クラッシュ)」の脅威とは――
一応、Sound Horizonを思わせるようなあらすじを書いてみましたが、はっきり言ってストーリーはあってないようなものです。
問題は、ここに書かれている名前に小宇宙が高まるかどうか。
一人だけ「スーパースター剣崎順」と平然と云われていることに笑えるかどうかです。
車田作品は当然全作品持っている私のような人間からすれば、ページを捲る度にニヤニヤが止まりません。
あの男やあの男など、各作品の人気のある主要人物は当然出てくる訳ですが……
お、オマエもかぁぁ~~~!(笑)
一部でカルト的な人気を持つ、蟹座のデスマスク!!
『聖闘士星矢』からは、紫龍も参戦!
ドラゴンに対するは、『風魔の小次郎』の華悪崇!
紫龍は、シュラから受け継いだエクスカリバーを以って聖剣対決と言います。
なるほど、コレは確かにある意味新たな聖剣戦争。
熱い!
と、思ったら華悪崇が冷静に一言。
何が聖剣だ!
ただの手刀ではないか
面白すぎるでしょう。
それは禁句ですよ華悪崇さん!
こうして、シリアスな物語の中でちょいちょい挟まれる愛に溢れたツッコミもまた心地良いものです。
恋人同士が使う「バ~カ(ハートマーク)」のような愛を感じますね。
何せ、モブ達ですらこの有り様。
不良たちとサンクチュアリの兵士たちの夢の共闘!
熱すぎて涙が出てくらぁ……
(なお、この後の彼らの運命はお察し下さい)
昨年には『男坂』も30年ぶりの新刊が出ましたし、本当に生きていると何が起こるか解りませんね。
『あかね色の風』は難しくても、『サイレントナイト翔』や『B't X』からの参戦は心から楽しみです。
マンガとして客観的に見た場合は、かなり白い部分が目立ち、特に見せ場の必殺技シーンでこれはないんじゃないかと思えるような所も多々あるのですが、そんなことは些事です。雷鳴の些事です。
車田ファンは、熱き血潮の少年少女時代を車田作品と共に過ごした人は、ギャラクティカマグナムやオーロラエクスキューションの練習をしてた人は、読んで小宇宙を滾らせ、笑いながら無言で涙を零せば良いのです。
オレたちはようやく読み始めたばかりだからな
この果てしなく熱い車田水滸伝をよ……(未完フラグは鳳鳳のはばたき一つで吹き飛ばして欲しいです)
70点(車田作品の好き度合いによって∞加点)。
松実館118日目
されど罪人は竜と踊るDD 15-16巻
されど罪人は竜と踊るDD15、16巻
浅井ラボ
小学館ガガガ文庫
癒やされた、救われた、と言う人々こそがもっとも凶暴になる
既巻紹介 10巻85点 11巻85点 0.5巻80点 12巻85点 13巻80点 14巻90点
現在進行形の小説としては私が最も好きな作品が、二ヶ月連続刊行。
いや~、半年で3冊も『され竜』の新刊が読めるだなんて幸せに過ぎるというものです!
昨年9月発売の14巻から、二ヶ月後に刊行だった予定からは延期となってしまっていましたが、それが些事に思えるすばらさ。
しかも、1冊1冊が通常のラノベの二倍以上のボリュームですからね。
更に、この15・16巻は、完全新作となる長編。
もう、10年近く待望していた新展開。
ああ、話が、話が進んでいる……!
それだけで感極まってしまいます。
宙界の瞳やジオルグ事務所の過去など、物語における最大級の謎とされている部分の正体が徐々に詳らかにされ、そしてじわじわと迫り来るこの星の最大の危機。
又、帯で明示されている通りの翼将の大暴れ。
帯でネタバレされるのは如何なものかと思わなくもないですが……
やー、堪りませんね。
又、今回はいつにも増してミステリ仕立て感が強かったですが、15巻で大きく謎を問い掛けられ16巻で謎解きの答え合わせをするような構成で、そういう面でも楽しめました。
激しい内乱に見舞われた国・ハオルの道行を決める、政治的な部分が色濃く描かれながら、いつも以上にみっちり作り込まれた戦闘の疾走感・ドライヴ感も流石。
細かいネタバレ雑感は以下にて!
15巻の最初の挿絵の翼将たちにまず滾りますよねぇッ!
ヨーカーンとウフクスかわいい。何故かカヴィラとオキツグだけやたらと大きいですが、カヴィラは順位以上に特別な何かを持っていることの暗示でしょうか?
冒頭の0章。聖書をモチーフにしたこの話は、14巻のヨーカーンの記述とも関連していそうな所。イェフダルはユダそのものであり、しかしその裏切りには理由があったのだとするもの。裏切りは今回の長編の一つの大きなテーマですね。
16巻冒頭は、何と-二00000章。世界の創世まで遡るスケール感、良いです。
それにしても、宗教や人類の発生まで現実世界と相似のこの世界は、そのループ構造にいずれ現実も巻き込まれてきそうな気がします。
翼将がほぼ全員揃い踏みなのは滾りました。
特に上位翼将たち。オキツグやバロメロオは既に解っていた部分もありますが、クロプフェルの回復を超えた復元はチート過ぎますね……。回復不能なダメージを負わせたとしても、遡行して元通りにしてしまうということはそれすらも無効化する何かを持つか、クロプフェルの咒力を枯らせる、先に殺すなどしないと、翼将が何度でも蘇る悪夢。相手にしたくない敵筆頭ですね。
アザルリはアザルリでかなりのチート。咒式反射の瑠璃色の壺を持つ一方、体術も超常的というのは酷い。でも、それ位でないと面白くもないですね。十五万人を死滅させた咒式は圧巻。星の最大の危機ではそのくらいの咒式がポンポン撃ち合いされそうですけど大丈夫ですか。ミニマムな咒式だと「何だアザルリのアレの方が凄かったじゃん」となってしまいそうな。
そんなアザルリに、多少なりともやり合えたギギナもやはり超常。
それだけに、ギギナにングウェイ程度に互角を演じて欲しくはなかった所。ユラヴィカならルフグル相手でも楽勝なイメージです。
ギギナがジョースター家のいざという時のとっておきを発揮したのは画期的なシーン。それでいて、オキツグに好戦的に挑むのが何とも言い難い所。でも、やはり異貌のものどもの強者よりも、剣士としての大陸最強に対して湧き、沸くものはまた別なのでしょう、ということで。
そういえば刀剣乱舞が流行っている中で、おじいちゃんこと三日月宗近が出て来る辺り、浅井先生も持っているな、と。
ガユスはまたとんでもないことになってますねぇ。臓物を裏返されながら闘う主人公、なかなか見たことがありません。そして、そこまでやってなお主人公が勝利を手にできないというのが、『され竜』の素晴らしい所です。
妻と生まれて来る子どもの為に死ねない、というあまりにも強固な死亡フラグをどこまで打ち破り続けられるのか。
『され竜』といえども主人公は簡単には殺されないだろう……と思っていたら、うっかり死なされる時もやがて訪れそうで。
15巻を読んだ時点で、第一の裏切り者はピリカヤ……だと安直すぎるのでそこは怪しくなさそうなリコリオ……でもまだ安易なので、メッケンクラート位が来るであろうか。
第二の裏切り者はアラヤ王女自身で、狂言的な部分もあったのかな~。
という予想を立てていました。
第一の裏切り者は純粋にデナーリオを慕う部下でしたが、第二はもう構造的にそこしかないですよね、と。
ただ、その動機部分に関してははっきりとは解りませんでしたし、そこがきっちりと説明されていて納得も行くものだったので楽しめました。
ガユスが賭けの不正で手に入れたという魔杖剣断罪者ヨルガですが、その相手に謎の言及が。今後の伏線か、布石か。
され竜史上初の水着回と銘打たれ、初の水着の挿絵が登場、浅井先生も「され竜はラブコメ」という名言を残していましたが、蓋を開けてみれば野郎共のゲロまみれじゃないですかーやだー!
ティンポから命名されてそうなティポルは、浅井先生がよく語ってらっしゃる「やることもなく恋人もいないフラストレーションの溜まった若者」の末路。
現実社会でも大きな問題となっている所です。
「ティポルですら童貞卒業しているのにお前らときたら」というスレが立つわけもないですが、それにしても彼の行為の代償は大きすぎましたね。
死すら許されず放置される様は、邪念樹に取り込まれた戸愚呂兄を思い出しました。
あるいは、死にたいと思っても死ねないので考えるのを止めたいけれど痛みで強制的に覚醒させられるカーズ。
14巻の感想で、私はこのように言っていました。
その辺は、浅井ラボ先生自身のプライベートからもたらされる部分もあるのかな、と勘繰ります。
何せ、新しく描き下ろされた三編に関しては、かつてのような陰惨さを感じません。
血や脳漿はぶち撒けられていても、レメディウスやアナピヤやゲヒンナム・ムのような精神的なキツさ、「絶対アニメ化できないだろうなコレ」感はありません。
全然でしたね。
結婚し、家庭を持つと作風が丸くなる作家さんを沢山見て来ましたが、こと浅井ラボ先生に関してはそれは当て嵌らなかった模様。
安心したような、それはそれで心配なような、でもやっぱりこの方が落ち着くような。
とりあえず、これがラブコメだというならネクロマンティックも狂った果実もみんなラブコメですよ浅い先生。
まだまだ書き足りてないので追記予定。
松実館勤務119日目
ノー・ガンズ・ライフ1巻
ノー・ガンズ・ライフ 1巻
カラスマタスク
集英社ウルトラジャンプコミックス
正義なんてもんは
絵空事でしかねぇんだよ
『トライガン』の内藤泰弘先生が帯に寄稿しており、「俺が描きたいと夢想する漫画を描いてくれる人がとうとう現れてしまった…!!」と述べている事実が示す通りの物語です。
「拡張者」と「非拡張者」間では大小様々な問題が生じていた。
それを解決するのが"処理屋"として活躍する拡張者・乾十三。
銃の頭部を持つ彼は、やがて大きな事件に巻き込まれていく――
まず、世界設定が良いですね。
『ドロヘドロ』にも似た雰囲気の、異形の人間が普通に存在する街。
そこかしこに危ない臭いのするこの街の空気感が良いです。
そんな街での、十三の日常。
十三を始め、登場人物の放つ渋いセリフや熱いセリフはハードボイルドアクションの面目躍如。
「これだからガキと湿気は嫌いなんだ」
とかグッと来ますね。
シブいねぇ……おたくまったくシブいぜ!
とはいえ、銃アタマの十三は決してクールに徹しているキャラではなく、面倒臭がりな面もあればタバコが切れてイライラする、人間味のある男。
しかし、キめる所はビシッとキめてくれるカッコイイ主人公です。
主人公に限らず、キめるシーンをしっかり熱く格好良く描いてあること、あるいは十三愛用のタバコ種子島の話など、生活のディティールがしっかり描かれていることもあって話にノって行けます。

カラスマタスク先生の絵は、かなり荒々しく硬質なタッチではありますが、女の子はとても可愛いです。
個人的には修理屋のメアリーちゃんが好き。
目の下にクマができてる系女の子が好きな方にもオススメです。
最初はちょっとゴチャゴチャしていて取っ付き難い印象もありますが、読み進めれば気にならなくなるでしょう。
物語も設定もキャラクターもどこかで見たようなパーツの寄せ集めで新しさは感じない、と言ってしまえばそうかも知れないですが、それでもしっかりと素材を自前のテイストで料理している作品です。
今後、拡張という設定をどこまで掘り下げてテーマを語れるかによって作品全体の評価も変わって来るでしょう。
雰囲気にピンと来たら、手に取ってみて下さい。
70点。
松実館勤務120日目