今が旬!大手・優良企業のキャリア採用情報を公開中: PR
宇宙兄弟24巻
今更言うまでもなく、『宇宙兄弟』は、これまでを通じて私の中で全巻80点を下回ることがない、稀有なハイクオリティの作品です。
その中でも、この24巻に収録された「ある一話」は、今までで最高に素晴らしいと断言します。
既に24巻と結構な巻数になっていますし、もしかしたら途中で読むのを止めてしまっている人もいるかもしれません。
そういった方にも、是非この24巻までは読んで頂きたいと強く願います。
まだ『宇宙兄弟』を読んだことがない、という方にも今まで以上に強く推薦したい気持ちです。
小山宙哉先生は、一時連載を中断して、自ら映画「宇宙兄弟#0」(感想記事)の脚本に注力していました。
そのお陰で、映画もとても良い出来栄えになっていました。
そして、長い連載明け。
漫画の方に帰って来て、
そのお話がモーニング本誌に掲載された時、担当の佐渡島さんはこのように語っていました。
宇宙兄弟は、5巻目ぐらいになって色々な人から「面白い」という感想をもらうようになった。でも、その度に「ありがとうございます」と言いながら、本当の面白さはもっと先、小山さんのすごさはこんなものではない、ということを心の中で思っていた。
— 佐渡島庸平 (@sadycork) 2014, 8月 7
昨日、発売の36・37号のモーニングに掲載された宇宙兄弟、232話「答え」は、小山さんの実力が存分に発揮された回だ。新人の頃の小山さんに会って、この人ならこれぐらいの面白さのマンガを描けそう、と僕の中にあった理想のレベルへとやっと到達できた。
— 佐渡島庸平 (@sadycork) 2014, 8月 7
宇宙兄弟の映画は明日、8月9日公開。映画の作業にかかっていて、マンガから離れ、マンガを描きたくて溜まらなくなっていた小山さんの気持ちがいい感じに爆発して、最高の回ができた。単行本派の人も、ぜひ、この一話は雑誌でも読んでほしい。 http://t.co/4BgUPIb80v
— 佐渡島庸平 (@sadycork) 2014, 8月 7
モーニングを読んで、私は泣きました。
そして、今回コミックスになって再読し、また泣きました。
思い返すだけでも、涙が零れそうです。
そして佐渡島さんは、昨日このようにも言っておりました。
昨日、発売になった宇宙兄弟24巻は、すべての巻の中でベストの出来だと思う。この巻の出来が、連載開始前の僕の中にあったイメージだとすると、この後は僕のイメージを超えた世界を、小山さんに見せてもらうのを、読者のように待つだけだ。 http://t.co/iNLlN4A1CI
— 佐渡島庸平 (@sadycork) 2014, 9月 23
ただ、生きている限り、絆を大事にしながら前に進もうとするその姿が、常に読者をも鼓舞し続けてくれました。
人が生きる上で大切な物が、沢山詰まった作品です。
最近、アイスバケツチャレンジで話題になったALSにしても、『宇宙兄弟』を読んでいたからあらかじめ知っていた、という人も私を含めて少なくないはずです。
きっと、近い将来には『宇宙兄弟』を読んで宇宙や宇宙飛行士への憧れを抱いた子供が、JAXAに入り、NASAに行き、そして宇宙へと羽ばたくことでしょう。
何と、人と社会に寄与している漫画でしょうか。
こういう作品があるから漫画は素晴らしいのだ。
そう、心から言えるような作品です。
今巻で私が一番感動した節のセリフは、ネタバレになりますので下にこっそり記しておきます。
この領域に達してしまった小山宙哉先生が、今後どんな物語を見せてくれるのでしょうか。
楽しみで仕方ありません。
85点。
そんなつもりはなくても人はね―――
誰かに――"生きる勇気"を与えるために生きてるのよ
誰かに―――勇気をもらいながら
『大東京トイボックス』8巻の
人間って特別いいことしようとか誰かの役に立とうとかそんなことちっとも考えんでも真剣に生きてるだけで知らずに誰かを救ってることもあるんです
という名言にも通じる所のある、名言の多い『宇宙兄弟』の中でも最高の名言だと思います。
そして、六太の質問に対して投げかけたシャロンのこの言葉。
シャロンに勇気を貰って強く逞しくなった六太が、時を経て今度は絶望の淵に立たされたシャロンに大いなる勇気を分け与えました。
「生キテテ良カッタワ」という言葉を引き出せました。
与え、与えられて生きて行くという、人間のその美しい繋がり。
六太の抱擁に込められた、人が誰かを思う気持ちの強さ。
心が震えました。
今が旬!大手・優良企業のキャリア採用情報を公開中: PR
シノハユ the dawn of age 第13話 感想
月刊ビッグガンガン 2014 Vol.10 10/24号
表紙が!!
表紙がっ!!!
店頭で表紙を見た瞬間に叫びたくなるような気持ちでした。
見難いですけど後ろに書かれた「少女ハ色ヅク。」ってどんな官能小説のコピーですか。
松実玄さんがこんな表情してたら完全に後ろからそっと抱きしめざるを得ませんね。
来年5月25日まで申し込めるのですが、先過ぎて忘れそうなので早めに申し込むが吉でせう。
ヤフーの電子書籍にシノハユ2巻が出ていたので見てみたらやっぱりカテゴリがアクション・冒険で爆笑してる
— 五十嵐あぐり(タヌキ) (@igarashi_aguri) 2014, 9月 24
!?『シノハユ』はアクション冒険旧約青春麻雀物語。ちぃおぼえた。
さて、新章という前情報、そしてあの表紙によって、遂に高校生編が始まるのか……!?
朝酌5人を描いて、そして高校生へという流れですかね。
更にページを捲って、見開きの玲奈ちゃんのやる気満々ぶりに笑いました。
「ゆえ」とい名前は中国語の月、咲-Saki-ファンなら勿論ハイテイラオユエを想像する所でしょうね。
海沿いに住んでますし。
上重さんなど名前と能力が関係している人もいますが、悠慧ちゃんはどうでしょうか。
他所者と一緒に泳ぐことなどできない、と家に帰って来る悠慧ちゃん。
ツンキャラですね。
ところで、ここでのセリフが非常に身につまされます。
というのも、一昨日なんでも鑑定団で出張買取の舞台にもなった、阿知賀編の聖地吉野にも同じようなことが言えるからです。
吉野は観光客の9割が春。
ただ、全ての季節に訪れた身としては、「春以外だっていいのに」と思わずにはいられません。
しかし、桜という一般ウケがあるので仕方のないところでもあります。
それでも、11月後半にピークになる紅葉だったり、梅雨にだって紫陽花があったり、夏の緑の山々や、冬の白雪に覆われた静謐な風景は言うに及ばず。
一年中すばらな景色が広がっているのです。
その辺の所を、もっと広くアピールして行きたい所存。
本当、東京生まれとかイイもんじゃないですよ実際。
空気も水も美味しくなく、星も見えないコンクリートとアスファルトの牢獄ですよ(偉そうかつ言い過ぎ)。
朝焼けに包まれた山や海を見たら、一瞬でそちらが人間にとっての本懐だと本能で理解できます。
そして突然のオタクカミングアウトをする悠慧ちゃん。
小学生の時点でマンガとかアニメが好きなのは、神保町に通ってガロを漁ってたり、それにお年玉のほとんどをつぎ込んだりとか、相当重度でない限り普通のことだとは思うのですけど……
まあまあ、それはさておき。
秋葉原とか池袋ですね、行きたいですよね、解ります。
私も週3↑で通ってますし、今日も後で行きますけどもね。
確かに、品数豊富で購入特典なども簡単に揃えられるアドバンテージは多大です。
各種イベントも豊富に行われていて、普通に買い物に行くだけで一日店員として手売りしている声優さんがいたり、マンガ家やイラストレーターのサイン会が行われていたり、そういった趣味の人間としては堪らない環境であるのは確かです。
ただ、今は物品であれば電子書籍など含め流通の力もあってある程度は何とかなってしまいますし、どうしても行きたいイベントなどがあればその時だけ出れば良いと思うのです。
日常をどちらに置きたいかと言われれば、私の場合は自分のオタク度を勘案した上で田舎にいたいのです。
というか吉野山を終の棲家として永住します。

悠慧ちゃん自身が語っている通り、田舎最高ですよ!
恐らく隣の芝生は青く見える理論で、地方に生まれ育ったら東京に憧れるのは自然なのだと思います。
私も東京生まれ東京育ちだからこそ(魂は吉野で生まれて吉野で育っていますが)、田舎の原風景に惹かれている部分があるのだとは自覚しています。
大分脱線しましたが。
悠慧ちゃんのパパの発言で気になったのはこれ。
祖父らはドイツに移住。
咲-Saki-におけるドイツといえば、麻雀先進国。
ニーマンやブルーメンタール姉妹などとの今後の絡みが注目される所です。
カラミといえば、七味を切らしてお母さんに怒られそうなパパのために、買い物に行ってあげる悠慧ちゃん。
解ってます、本当は優しい子なのだと。
ツンデレの素質十分すぎます。
……ちょっと、多治比真佑子さん顔になったリチャードソンが見えた気がしました。
そして、慕ちゃんたちとすれ違う悠慧ちゃん。
この時、4人全員がしっかり自分たちから挨拶をしているのが好きです。
みんな、いい子だ……
ここでの、閑無ちゃんと悠慧ちゃんのはやりんに対する思考の対比が面白いですね。
さて、そのはやりんは、「今年も元気にがんばるぞい」とでも言ってくれそうな感じ。
後ろで微笑んでいる美月は、やはりリボンスタイルを崩さず好いですね。
そのままAIRのモブにもなれそう(再放送おめでとうございます)。
ちなみに、上の国際フォーラムカットに関しては期待通り
写真構図が酷くズレてます(&工事で変わった部分もあります)が、誰得の東京国際フォーラム外観マップ更新しました。阿知賀編2巻-p97-2と同じ構図です(ネタバレ注意) https://t.co/qeNaRc7LDp #saki #誰得 pic.twitter.com/nVCeCuqETl
— 藤森寛孝@スタジオキムチ (@kimchi_fuji) 2014, 9月 24
スタジオキムチの藤森さんが早朝に押さえに行って下さいました。
流石です。
阿知賀編2巻97ページというと
松実玄さんが全国二位高校のエース・園城寺怜さんを相手に激戦を行っている尊いシーン!
もしかしたら、この国際フォーラムの角度は苦戦のアングルなのかもしれませんね。
また、D-はらさんも相変わらず島根にいらっしゃるようで。
笹子海岸! http://t.co/lZ9YwwP8xv http://t.co/a1TJd1MLfa
— ステルスだーはら (@d_hara_standard) September 25, 2014
【咲-saki-舞台探訪】シノハユ13話+本編13巻の新規カットの場所を纏めました。
画像は七類港・メテオプラザです→ http://t.co/Ko1LM5Oogl http://t.co/Dvs6Tjh20A #saki #butaitanbou
— ステルスだーはら (@d_hara_standard) September 25, 2014
毎度のことながらお疲れ様です。
今日が平日の木曜日だったハズだなんて、そんなのは言い訳でしかないのだ、と。
人事を尽くしてからスタートなのだ、とだーはらさんは常に身を以って私達に教えてくれます。
52300点(地区予選と同じなら30000点スタート?)稼いでも届かない相手。
ここで鳴らされる扇子のパチンの一コマだけでどこまでも高まった人は、私とお友達になりましょう。
一コマで三尋木咏さんだと解る咲-Saki-シリーズ、すばらです。
しかし、当時まだ小2ですか……
末恐ろしいというかとんでもない高みに達する訳ですが。
早く、その実際の闘牌も見てみたいですね。
夏が終わり、秋の紅葉、冬は閑無レボリューション雪合戦、そしてまた春が来て皆は6年生に。
そしてまた夏が来る――
閑無ちゃんは三度目の正直。
服装に悩んで、一番だからこれだな、とTHE FIRSTのTシャツを選び取る閑無ちゃんかわいすぎます。
そして、閑無ちゃんに忘れられていて、面白かわいい顔になる悠慧ちゃん。
エントリーしていた杏果ちゃん含め、恐らくこれが後の朝酌ファイブ……!
何とも胸の熱くなる一コマではないですか!
次号では久々に麻雀シーンが熱くなりそうですね。
個人的には、杏果ちゃんの闘いぶりが気になります。
今までの登場高校全ての中でも、ここまで一人一人の過去を描写してきたものはないので、高校生編が始まったら全力で朝酌を応援してしまうでしょうねぇ。
しかし、阿知賀とのよりんのいる新道寺とぶつかるというこの胸の苦しさ……
闘いとは、人生とは残酷です。
すくってごらん1巻

すくってごらん1巻
講談社BE LOVEKC
そして、命の大切さを学んだのも懐かしい思い出です。
そんな金魚すくい、実は競技大会が行われ、毎年2500人もの人が参加しているのだとか。
そして、その優勝者は3分で50匹をすくうとのこと。
吉乃は、交際を申し込まれた相手を「3分で100匹すくえたら」と煙に巻くものの、誠はそれを真に受けて必死で金魚すくいの練習を始めます。
この作品の良いところは、ほのぼのとしたイメージのある金魚すくいを、しっかりと一競技として熱く描いている所です。
その意外な奥深さに直面し、衝撃を受ける誠。
初めは全く上手く行きませんが、持ち前の頭脳と真摯さで初めて挑む世界に臨んでいきます。
掲載誌的にも、「金魚すくい版『ちはやふる』」と言っても過言ではないでしょう。

今作には、子供、女性、老人、様々な金魚すくいの名手が登場。
制限時間内をどう使うかは個人の自由。
最初に勢い良く行くもよし、一定のテンポで静かに数を重ねるもよし。
それぞれに固有のスタイルがあり、個性となって作品を盛り立てて行きます。
何よりも、誠が金魚すくいに没入していく過程と感情がしっかり描かれているのが素晴らしいです。
そして、ずぶの素人であると思われていた彼にも、ビジネスエリートらしいある強みが……
珍しい題材ですが、それを美しくも勢いのある作画で気持良く描いている秀作です。
今後、どれ位の広がりがあるのか想像も付きませんが、もっとこの作品で金魚すくいの世界の深淵を見せて欲しいです。
純粋にマンガとして面白いので、汎くお薦め致します。
75点。
今が旬!大手・優良企業のキャリア採用情報を公開中: PR
今が旬!大手・優良企業のキャリア採用情報を公開中: PR
もう一度見直そう 自転車の安全ルール-政府ネットTV: PR
2014秋アニメへの期待
さこやファンクラブ2014 第一局
私の実家の松実館ことさこやさんにて、例年行っている「さこやファンクラブ」が今年も開催。
総勢11人によるボーリング大会で、全員咲-Saki-キャラの名前……の筈が、小走先輩は「コバヤシヤエ」に、一番最後まで悩んで「今日は衣ちゃんの気分じゃない」と言っていて結局衣にした人は「アマエユロモ」に変換されてしまっているという悲劇も(笑)
秋になって復活した世界でも屈指のモンブランは勿論マスト!
今が旬のイチジクのタルトは、そこに秋を感じる逸品。
越部駅と六田駅の丁度中間くらいにありますので、探訪の際には是非寄り道をオススメ致します。
さこやファンクラブ2014 第二局
女将さんのこれまでの歩みを映像化したまとめ。
実家から名古屋オンリーへ
さこやファンクラブの為に松実館に帰省し、宿泊したのですが、探訪者の朝は早い。
ということで、7:30の電車に乗って名古屋での咲オンリーイベント「あンた背中が煤けてるじぇ!!5」に行くべく、早起き。
僅かな時間ですが……松実館の朝風呂で身を清めてから行かない手はないよね!
お風呂では、同じく宿泊されたご年配のさこやファンの方々と談笑。
やたがらすを呑みながら色々なお話を聞かせて頂いたのですが、中でも実際にここのお風呂を作った職人さんが!
屋根が全部落ちて来てしまった日の話など、とても貴重なお話を聞けました。
今後ともお世話になります。
前日に続いての快晴で、気持ちも晴れやか。
宥姉に挨拶しつつ下山。
少しずつ秋の色に移ろっている夏の緑。
歩きながら、山と一体になるように空気を堪能して行きました。
守りたい、この自然。
この時間にケーブル乗り場にまで降りて来ることはなかなか無いので、この光景が新鮮でした。
そして吉野駅。
そこに車井百花さんたちを感じる。
珍しい所に止まっている急行に思わずパシャリ。
光によって余りにも神々しくなった吉野駅。
名前を付けようか、吉野ハレーション~♪
朝の吉野川定点観測も欠かさずに。
「ころもじゃない、ころこだ!」と言いたくなるお菓子だったり、RITZだったり、朝ごはん抜きで出て来た私達に、咲ファンならばニヤリとしてしまう品々を提供して下さったのは地元のミヤツカサさん。
いつも本当に色々とありがとうございます!
橿原神宮前駅構内で売っていた柿の葉寿司のラベルの大和吉野という文字すら尊いです。
そして、昨晩に引き続き、名古屋までの道のりでプチあちぽた大会。
日本で最も短い駅「津」などを通過しながら……
という訳で、大須観音駅から徒歩3分ほどの会場へ。
去年2月の「3」、丁度一年前の「4」も懐かしいです。
去年は丁度『シノハユ』開始1年だったので、発売5日にして質リチャ合わせをしたなぁなどと、自分でも忘れていた思い出が蘇りました。
今回も、穏乃、たかみー、三尋木プロ、大沼プロなどのコスをされている方がいて、盛り上がっていました。
コスプレって、楽しいよね!
ハーベストタイムを感じさせるドリンクコーナーや、お菓子コーナーも。
お菓子コーナーには奈良限定さくらキャラメルなども置いて頂いていてすばらでしたよ。
今日は麻雀をせずに、再びマウンテンに行こうかという話もあったのですが……(参考:過去の惨劇)
!?
……麻雀、優勝せずにはいられないな!(2枚持ってますけどね!)
穏乃好きの人も、「登山」とも呼ばれるマウンテンでの飲食に行くのには十分な理由があるのですが、ちょっとこの優勝商品を前にしては皆本気にならざるを得ず。
どうでも良いですけど、穏乃が
「このお店、山っていうんですか!?」
から始まる阿知賀×マウンテン本を読みたいです。
マウンテンから程近い、覚王山の東海王者・対木もこちゃんなんかも出て来る感じの。
配牌でこの形。
普通の麻雀ならともかく、「3回戦中2回戦の高い得点の合計」かつ「すばらな役満が出たら今後永久に参加費無料」というこのオンリールールで、リーヅモ三暗刻ドラドラ程度で和了するつもりなんて、私はさらさらありませんでした。
目指すは四暗刻!
そして、見事に13巡目に四暗刻単騎テンパイ!
そこで、ドラの4pと、カンドラの9sとの二択に。
4pの場合は36pでも和了できるものの、それだとやはり跳満止まり。
ケチな点棒拾う気なし!
場に索子が高い訳でもないので、4pよりは出る確率も高いだろう!
そんな風に考えて9s待ちにした結果、正解は4pだっただけのこと。
それだけのこと……。
その後三回戦でも、四暗刻2シャンテンまで行ったものの、ツモでもロンでもトばしてしまう状況だったために、池田華菜ちゃんばりに「出直してきな!」と崩して三暗刻にする一幕も。
阿知賀編をバイブルとしている者が、最後まで諦めるわけがない!
この日は5回リーチして1回もツモれなかったけど、麻雀って楽しいよね!
咲ネタを闘牌に詰め込んだり、BGMに咲の曲が尽きて流れて来たDaydream Cafeに「あぁ~^ 配牌はぴょんぴょんしないんじゃ~^」とトラッシュトークを楽しんだり。
時間さえムゲンだったら、ずっと打っていたいです。
会場を見渡すと
落書きスペースも豊か!(野依プロ並感)

夏コミでも好評だったので、実家から直接パンフレットを20枚位搬入しましたが、めでたく完売しておりました。
吉野山では、宿泊含めたイベントも開かれており、今週末の10月4日にものどっちのお誕生会が開かれます。
宿泊できずとも、日帰り入浴で館内に入ることもでき、樽酒も飲み放題ですのでお気軽に遊びに来て欲しいです。
もし、松実館や吉野のことで訊きたいことがあれば、いつでも遠慮無くコメントやTwitter(@toraieisu)までお問い合わせ下さいませ。

近代麻雀漫画生活のいのけんさんは、二階堂姉妹らのサイン入りの咲さんの等身大パネルを持って来ており、目を引いていました。
いたいけな少女を無理矢理労働に駆り立て売り子をしている咲さんかわいい!
皆さん色んな意味で濃厚過ぎるのが、素敵です。
そして、阿知賀編12話までを観て幾度となく涙を零しながら帰京。
松実玄さんにロマンスを捧げていたので、ブログを書けませんでした。
今回も多くの人と楽しい時間を共有できて、感謝しきりです。
お疲れ様でした&どうもありがとうございました!
SHTの時の物も含めた戦利品、及び車内を盛り上げるアプリについての感想はまた改めて書きます。
Q[クー] 1巻
Q[クー] 1巻
シヒラ竜也
集英社ヤングジャンプコミックスウルトラ
見~ろよ青い空白~い雲♪
そ~のうちなんとかな~るだろ~お~~~~~♪
『13club』『ROBOTICS;NOTES REVIVAL LEGACY』などの、ギルティ好きとしては応援したくなってしまうシヒラ先生最新作。。
難しいことを考えず、スカッとしたい方にオススメのSFアクションです。

10年前、世界に突如出現した「ソラリス」と呼ばれる謎の物体。
空を見上げ、ソラリスと目が合うと「デミ」という化物を地上に送り込んで来るため、人々は空を見上げることを禁止されていた。
世界中が壊滅状態となった中、孤児たちを養って生きる青年・芹沢レムは、謎の美少女クーと出会う――
人類滅亡の危機、サバイバル、未曾有の怪物、お人好しで過去を秘めた主人公、謎のスーパー幼女……
謎の美少女クーは、食欲旺盛。
規格外の力で最大級のデミをも蹂躙し、捕食します。
大ゴマや見開きでの圧倒的爽快感は、『ワンパンマン』などにも通ずる所があります。
食事を邪魔された時のクーの怒りは激しく、一方で初めて食べたドーナツに綻ばせる顔の可愛さといったら。
民間軍事戦闘集団「U7」のエルは、レムを「裏切り者」と呼ぶのだが――
絵が良いので、それだけでキャラが魅力的です。
そして、単純なデミとの生き死にを賭けた戦闘のみならず、陰惨な世界で直面した現実をどのように受け止めるかの違いによって生ずる対立項が、物語を立体化しています。
表紙・裏表紙だけだと解りづらいのですが、ウルトラジャンプのサイトの絵などを見て画的に気に入れば、それだけで買っても外さないと思います。
凄惨な設定ですが悲壮感が溢れ過ぎず、純然とエンターテインメント性に特化した作品。
70点。
2014年10月前半新刊チェック
『地獄先生ぬ~べ~NEO』は、かつて『ぬ~べ~』を読んでいた世代には懐かしすぎますね。
「バリバリ最強No.1」が脳内に流れる人はトモダチ。
7日は奇跡のラーメンマンガ共演。
『ラーメン屋のヨメ』、そして美少女が二郎ラーメンを食べることで話題を読んだ『ラーメン大好き小泉さん』。
ラーメン好き、とりわけジロリアンの方や、明日特別な日を迎える天下一品好きの方は注目です。
『名探偵マーニー』や『バチバチBURST』など、チャンピオンの名作最終巻が。
9日には、『ミクロネスト』が発売。
ミドリムシやクマムシなどを擬人化した『ミドリムシは虫ですか?植物ですか?』の別のお話です。
試し読み
今回の最注目新作は、『史群アル仙作品集 今日の漫画』。
Twitter上で日々公開している漫画が話題となり、書籍化。
Twitterや史群アル仙先生のHPにて、その旧き感触を持った新鋭の才能に触れてみては如何でしょうか。
http://shimurearusen.web.fc2.com/
早くも今年も3/4が終わりそうですが、残り1/4も良きマンガライフを!
猿の惑星:新世紀(ライジング) 感想
名作のリメイクって、実にハードルの高い作業ですよね。
空也上人がいた
この『空也上人がいた』プロローグの冒頭2ページで"絶望"に駆られてしまっている…………!
自らの作品を引用して!!
これは、まこともって大変な事態ですよ。
私が数多く漫画を読んできた中で、21世紀に入って90点台を付けた作品は十指に満ちません。
その中でもニ作品は新井英樹先生の作品なのです。
『ザ・ワールド・イズ・マイン』や『キーチ!!』なのです。
そう言えば、私の中でどれ程大きな存在か解って頂けるでしょうか。
そして、正にその二つの作品が上記部分で引用されているのです。
私がこれ程までに新井英樹先生を評価する理由、紙面から発せられるその絶大な熱量は、読んだ人ならば解るでしょう。
真に魂が込もった漫画です。
新井英樹先生自身が、それを大にして「云」うべく「鬼」と化している作品です。
これだけの物を描けば、大いに批判もされたでしょう。
謂れ無き非難とてあるでしょう。
それを徹して、この世界の、社会の歪みに対して誰よりも誠実に向き合い、おかしいものはおかしい、と敢然と主張し続けている極めて稀有な作家です。
そういう物に向き合うことは疲れますし、多くの人は我慢したり、見て見ぬふりをしてやり過ごしたりしている物です。
ただでさえ現実は辛いので、適当に楽しい物・綺麗な物だけを見て、地獄と隣接した仮初めの楽園でぬるま湯に浸かっていたいと思うのは仕方のないことかもしれません。
しかし、新井英樹先生は地獄を直視し、真っ向から挑んで行きます。
政治家、検察、マスコミ、警察、アメリカ、一般的な日本国民……全てを相手取って世界へ問い叫びます。
「お前らそれでいいのか!」と。
私はもう、その真摯さ・篤実さに涙が出る程胸を打たれますし、全身全霊で喝采を送りたいのです。
しかしながら、そんな孤高の闘いを繰り広げてきた新井英樹先生が、こともあろうに絶望していらっしゃるっ……!
何たることか。
「俺なんかよりずっと売れてて影響のある人が描いてくれりゃ」
という、本心であろうぼやきに、何とも遣る瀬無い気分になります。
この世で最も大事なことを叫んでいる漫画が、あまりにも売れていない……
その事実に、暗澹とした気持ちになります。
勿論、売れ線の作品でないことは解ります。
むしろ、色々な人にとって扱いづらい作品であり、作家であろうことも。
けど、そんなことはどうでも良くて。
新井英樹先生はもっともっと世の中で読まれなければいけない作家なんです、明らかに。
読めば響き、心震わせられる人が大勢居て然るべき作品です。
だからこそ、マンガHONZのレビューにおいても2013年で最もお薦めしたい漫画として、『キーチVS』を挙げて初のレビューを描きました。
『キーチVS』は毎巻の巻末対談において、堀江貴文氏や小沢一郎氏の元秘書など、現代日本社会のキーパーソンを呼んでタブーなしで語り合うという、気骨溢れる企画も実施していました。
その気概は、そのまま今作の巻末にある、新井英樹先生と原作者山田太一先生の一万字対談にも継承されていました。
この注釈の熱さを見て下さい!
「漫画に主義や思想はいらない」なんて、誰が言ったのか。
別に私も、「主義主張のない漫画はダメだ」とまでは言いません。
何も考えずにゆったり楽しめるような作品も、それはそれで好きです。
ただ、それだけでもダメでしょう。
やはり、魂を揺り動かしてくれるような作品が一定数はあって欲しい。
そして、幸いな事に、この『空也上人がいた』は、まさにそんな作品でした。
試し読んで頂ければ解りますが、作品名から想像されるような昔の話ではありません。
特別養護老人ホームで働く青年を主人公にした、現代日本社会が舞台の物語です。
介護というのは、給料が安い割に非常に辛く厳しい仕事です。
見知らぬ老人の下の世話をするということが大変だ、とよく言われますが、実際に介護を数年経験して来た身からするとそれだけではありません。
何より辛いのが、どんなに頑張っても意思の疎通が叶わず、報われるということもない先が見えない状況で、介護している自分の心が蝕まれ病んでいくことです。
原作小説の山田太一先生は、そんな介護職に若者が就いたら「キレない方がおかしい」と思った所から着想を発展させ、この作品を作り上げたと言います。
この物語は、恐ろしくリアリティを感じさせます。
きっと、知らない所でこういった事件も起こっているでしょうし、今後介護を受ける年齢層が増えて行けば、その件数もどんどん跳ね上がっていくことでしょう。
倫理や道徳だけではどうしようもない現実を突き付けられた時、社会はどうすべきか、個人としてはどう対処すべきなのか。
様々なことを考えさせられる作品です。
世界でも有数の豊かさを持ちながら、近未来に大いなる絶望を抱いている国・日本。
そんな大局の問題と、極個人的な懊悩が空海上人によって照らされ、それぞれに刺し貫かれていく……
「歩いている」空也上人の像に、救いを感じる気持ちも解る気がしました。
最後には、マンガの力を存分に感じられる傑作。
原作は未読ですが、どんな文章で書くよりも絵の持つ力の圧倒的さを感じさせるシーンが存在します。
とりあえず、今年読んだマンガの中でもベスト5に入ることは堅いです。
『キーチ』などと共に、今の日本を生きる人には是非とも読んでおいて頂きたい作品。
85点。
咲-Saki-第132局[恩義] 感想
前回記事:咲-Saki-第131局[打倒] 感想
今回のヤンガン、店頭で手に取り部キャプの写った「咲クリアファイル」の文字が目に入った時、私の頭に浮かんだのは唯一つ。
ムハー pic.twitter.com/8fCcOu1j6M
— とくみ (@1093yuiko) October 1, 2014
「篤見唯子さんは何冊お買い上げになるのかな」ということだけでした。
そして、
明日amazonからヤンガンが届きます
— とくみ (@1093yuiko) October 3, 2014
ふたつに梱包分けして発送したとの通知がきました
— とくみ (@1093yuiko) October 3, 2014
期待を全く裏切ることのない深愛。
明日、どうなっておられるのか楽しみです。
ちなみに、明日は吉野山でのどっちのお誕生日会が開かれます。
http://twipla.jp/events/110990
残念ながら私は先週も行った手前、仕事が外せず行けないのですけれども……
良かったら、参加してみては如何でしょうか。
敢えて関西の方は、とは言いません。
関東からでも十分日帰りで行けますからね!
又、その次の土曜日には、月末から吉野山の松実館ことさこやさんで働き始める私の壮行会を有志の方々が松実苑にてやって下さるという、余りにもありがた山のとんびがらすな事が。
http://twipla.jp/events/112568
既に赤土先生的な面持ちになっています。
何故か、関西の方も積極的に参加希望or興味アリにしてらっしゃるのがこわいです有難すぎますね。
そんなこんなで、以下はネタバレになりますので、ご注意下さいませませ。
第132局[恩義]。
最初の1ページを読んだ時、思い出したのは近代麻雀漫画生活のいのけんさんが私のために書いてくれた、この記事でした。
天牌外伝×咲-Saki-阿知賀編!?あの「玄さん」が登場だ!
受けた恩義は大切にする。
由暉子ちゃんもまた、玄さんの教えを大事に守って200%の恩義を返すつもりでいるんですね。
感謝の気持ちの連鎖、すばらです!
南一局終了時点での点数状況は
臨海 163000
姫松 127000
清澄 102000
有珠山 8000
で、南三終了時が
姫松 128600(+1600)
清澄 101000(-1000)
有珠山 6000(-2000)
エトペンになりたかった玄ちゃん。 pic.twitter.com/S5fH87tPfW
— NYAGORO (@nyagoro2001) October 3, 2014
そして、読んだ瞬間に私が思い描いた最愛の人の願望を、見事に具現化して下さった方が……!
NYAGOROさん、ありがとうございます……!!
はい、ハロゲイトのアリスさん頂きました~。
ソフィア・アンティポリスに続いて、はっきりと地名が明示された海外の聖地。
ハロゲイトは、イギリスのノース・ヨークシャーにある都市。
大体、グレートブリテン島の中程に位置。
まぁ、アリスと言ったら英語圏ですよね。
アリス・カータレットはイギリスですし、国籍不明のアリス・マーガトロイドも紅茶を嗜む習慣からしてイギリス感。
そして、ハロゲイトもまたテイラーズ・オブ・ハロゲイトとして紅茶が有名な地。

アリスちゃんを感じたい咲-Saki-ファンの皆様は、飲んでみては如何でしょう。
イギリスも大国ですから、それは強者の10人や20人いるでしょう。
これはますます、今後の海外勢との闘いが楽しみです。
しかし、海外の舞台が増えたことを受け、さしものD-はらさんも
どうにも御しがたい地域が増えてきたな・・
— ステルスだーはら (@d_hara_standard) October 2, 2014
Free!探訪勢が平気でシドニーに飛んでいるのに、だーはらさんも負けて欲しくない気持ちがあります。
ソフィア・アンティポリス、ハロゲイト、ドイツを回るワールド咲-Saki-舞台探訪ツアーをいつかやりましょう。
サカルトヴェロは流石に厳しいですが……(ネリー・ヴィルサラーゼさんと祖国サカルトヴェロについて)
まあ、そう言いながら今日も北の大地を踏みしめているだーはらさんはやっぱり凄いなと思います。
@cunqi @MyWish_MyLove サカルトヴェロ辺りがやはり難関ですね・・あとお金(´`:)。ただ、ネリーちゃんが危険な感じ(可愛さ的な意味で)なので、念の為パスポートは用意しておこきます。
— ステルスだーはら (@d_hara_standard) October 3, 2014
残念ながら次号休載ということで、次は11月7日。
当日更新などは出来なくなってしまうと思いますが、聖なる地から、練習し続けドラゴン復活の儀式に奮闘している阿知賀を応援したいと思います。
"ニコニコ角川祭り"セール中に買っておきたいお薦めマンガ40選
http://honz.jp/articles/-/40811
以前ブログでも同様の記事を書きましたが、今回はフラッパーやビームなども対象ということで、あんな作品やこんな作品が280円、中には214円というものも!
先日新刊が出たばかりの『シャーリー』すらも214円というのはあまりにお得過ぎてびっくりしますね……
ファンタジー、SF、恋愛モノ、ガンダム、時代劇、能力バトル、麻雀漫画、しまむら漫画、クイズ漫画など多岐に渡り数多く紹介しましたので、出逢いの切っ掛けになれば幸いです。
上記でも紹介し、アニメOAが始まった『デンキ街の本屋さん』でマンガソムリエが登場したことにより、マンガソムリエという存在その物が注目されて盛り上がると楽しいな、と思いつつ。
昨日の記事に追記して ザ・ワールド・イズ・マイン
真説 ザ・ワールド・イズ・マイン
新井英樹
命は、平等に、価値がない
昨日、角川ドワンゴ祭りのお薦め作品記事を上げましたが、上げた後に、この作品もセール対象であり、しかも90%オフの144円になっていることが解ったので慌てて追記致しました。
記事の中では一番のお薦めは『ふたつのスピカ』であると書いていますし、実際に薦め易さや人の選ばなさという点では間違いありません。
しかし、私が21世紀に読んだあらゆる漫画の中でも、この『ザ・ワールド・イズ・マイン』は別格中の別格なのです。
点数にしたら95点を付けます(いつもこのブログを読んで頂いている方は御存知の通り90点以上は一年に一作あるかないかであり、21世紀全体で10作品もありません)。
但し、今作は万人に受けるタイプの作品ではありません。
バイオレンスな描写、性的な描写など倫理感を思い切り振り切っています。
最初のシーンからして受け付けない人がいるのは、もう仕方ないことだと思います。
綺麗なものだけを見ていたい人には、決して薦められません。
ギンギンに尖り切った作品です。
ただ、それだけに刺し貫かれた時の衝撃度では、他を圧倒します。
漫画という表現方法は、個人でここまでの物を創ってしまえるのか、と戦慄すら覚えます。
そんな作品が、何と1冊144円!
全巻買っても750円もしない……!!
色々とお薦めしたい作品も溜まっているのですが、これは他の何をおいても言っておかねば、と。
願わくば、未読の方は今作と『キーチ!!』『キーチVS』(6巻90点 7巻85点 8巻85点 9巻90点 9巻90点 10巻90点)を読んで、そして先日レビューを書いた『空也上人がいた』(紹介記事)まで辿り着いて頂きたいです。
『キーチ』も、現代日本に住む全ての人々に読んで欲しい作品。
そして、それらを経た上で辿り着いた『空也上人がいた』もまた、掛け値なしに素晴らしい一冊です。
新井英樹先生という現代漫画の極限を是非とも味わってみて下さい。
子供はわかってあげない上、下


子供はわかってあげない上、
田島列島
講談社モーニングKC
人は教わったことなら
教えられるんだよ
新鋭、田島列島先生の初単行本。
何なんでしょうねぇ、この不思議な気持ち良さは。
帯に書かれた「青春お気楽サイキック宗教法人ハードボイルドボーイミーツガール」という意味不明すぎるジャンル。
でも、読めばそうとしか言えないよね、と納得してしまいます。
水泳部の元気少女朔田さんと、書道部の飄々とした男子門司くん。
接点のなかった二人だが、ある日一つのアニメを媒介に仲良くなって行く。
そして、朔田さんは行方不明の父親の捜索を、門司くんの兄(かつて男性だった)に依頼する――
青春と、ハードボイルドと宗教とが、どこか郷愁を感じる夏の匂いと共にやって来ます。
基本的には、可愛い絵柄もあいまってとてもふわふわしているのですが、締まる所はピシッと締まっている作品。
様々な年代の登場人物が出て来る群像劇ですので、読み手によって色々な視点から楽しめそうです。
とにかく、私が感じる田島列島先生の一番の美点は、セリフ。
言語感覚、会話のテンポが素晴らしく小気味良いのです。
「劇中のセリフ」という感じでなく、実際にどこかの学生や先生、親子や兄弟がこういう風に話しているよな~、と思わせられるリアルさを感じます。
たとえば、「な」が口癖の教師に「な」と仇名を付けたり、「ありがとう」の代わりに「サンチェス」という言葉を使うようになる件の自然さ。
そういった所作があるある感を醸し出し、親しみを湧かせます。
そうして登場する多くのキャラクター達は自然と魅力が生じ、パーソナリティを獲得していきます。
ヒロインのサクタさんなんかは、本来私の好みのタイプのキャラクターではないにも関わらず、そうしたちょっとした言動の積み重ねによって、最終的にとても可愛く思えました。
個人的には、下らないギャグを連発しつつも素敵な性格のサクタさんのお母さんと、古本屋店主の善さんが好きです。
極平凡な日本のどこかの景色なのですが、この世界に入ってこの会話に混じりたい。
素朴に、そんなことを思わせられます。
そして、恋愛には積極的ではないサクタさんともじくんの甘酸っぱい関係も実に良いです。
等身大の関係性で、恋愛マンガが苦手な人でも問題なく読めて、好きな人は楽しめる丁度いい塩梅ではないでしょうか。
余談ですが、巻末のこのページが好きです。
割としっかりした「ちばてつや賞」に対して、割りと緩めの「MANGA OPEN」
漫画はとっても自由だよ。
という言葉が田島列島先生のこの絵と共にあることで、とても救われたような気持ちになりました。
そうなんですよ、漫画って本当に、こんなにも自由で、だからこそ素晴らしいんですよね。
この作品は、20話分一気にネームを創ってから描かれたそうです。
連載に追われるのではなく、初めから最後まであらかじめ全て設定されている漫画って、割と贅沢だと思います。
感覚的な問題で、私は普通に好きだなぁくらいですが、この作品は「あ、私これ大好き!」となる人も相当数いるであろうことが容易に想像できます。
確実に9月を、そして今年を代表する物語。
2冊完結と読み易い分量ですし、お薦め致します。
75点。