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絶望のクロージアス

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絶望のクロージアス
江戸屋ぽち
ホビージャパン ダンガンコミックス

この世界に幸せな人など存在しない
いるのは
幸せになりたい人か
幸せだったひとだけ



『ナルキッソス』のコミカライズなども行った、江戸屋ぽち先生が手掛ける、Webマンガサイトコミックダンガンにて連載されていた作品。
裏表紙・帯・タイトルに惹かれて衝動買いしたのですが、個人的には好きな作品で良かったです。


「絶望救済ダイヤル111」。
政府が自殺者対策で設けた、あるいはどんな願いも一つだけ叶えてくれるといった都市伝説もあるダイヤル。

実際にダイヤルすると、現れるのは「絶望をすくう」という青年と少女。
彼らは、「必ず幸福になること」を条件に、実際に願いを叶えてくれるのだが――


といったあらすじの、1話完結型の物語。
4つのお話が収録されています。
ザックリといえば、とても現代的な美少女と美少年による『笑ゥせぇるすまん』といった所でしょうか。
読み味はブラック寄りで、「狂気」や「病み」、「歪み」が好きな人にオススメするタイプです。
現代の魔法少女モノ(?)で、代償もなしに願いが叶うなんて、ねぇ……そんな甘い話はないですよね。


特筆すべきは精緻な絵。
ヴィジュアル的なセンスを随所に表れていて、それが作品の内容と相俟って雰囲気を作っています。
『まどかマギカ』などのシャフト作品や、『輪るピングドラム』などに通じるような「不気味さ」を感じる演出が良いですね。


作者コメントによると、「幸せになりたくない。不幸になるから」という身近な人の言葉から今作は生まれたといいます。
冒頭に抜粋したように、作中でも「幸せな人間はいない」という命題が提示されます。
「喪って傷付きたくないから、初めから求めない」という論法は様々な所で登場しては否定されていきますが、その心労に対してもっともナイーブで起伏を求めない時代が現代であるかもしれません。
であれば、改めてこういった問い掛けをする作品がある意義もあるように思います。


この1巻分だけで連載は止まってしまっているようで、1巻でまとまっているという見方も出来る一方、もう少し展開させることもできる物語であると思うので、可能であれば続きを読んでみたいです。


70点。

2014冬・春アニメ雑感

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新番組のチェックで睡眠を削り春眠暁を覚えないこの季節、如何お過ごしでしょうか。

過渡期で1週間で録画本数が40本近い状態になるのは流石に一杯一杯です。


まずは冬アニメから。


キルラキル
やはり、冬を代表したのはこの作品。
トリガーさんらしい、真っ直ぐ熱いど真ん中ストレートな作品。
思わずこんな記事を書いてしまった位です。
特に2クール目後半からは怒涛の展開の
連続で、一週一週の展開に熱くなり、手に汗握り、純粋に毎回楽しみで仕方ありませんでした。
キャラクターが一人一人魅力的で、音楽も演出も素晴らしく。
竹熊健太郎さんが「キルラキルは歌舞伎」とおっしゃっていましたが、正にその通りで、王道はまだここまで出来るのだと示してくれた金字塔でもあります。
トリガーの次回作も本当に楽しみ……と思ってたら、ニンジャスレイヤーをトリガーが!?
アイエエエエエ!?
そんなの絶対面白くなるに決まってるじゃないですか!
楽しみです!


80点の壁


凪のあすから
二期目に入ると同時に衝撃もあり、岡田麿里さんらしい演出の粋が見られるようになって、ますます面白くなりました。
歴代の岡田麿里さんの仕事でもトップクラスだったのではないでしょうか。
バス停のシーンとかね、最高でしたよね。
美しい背景で描かれる世界の中で揺らめく少年少女の繊細な感情。
少女漫画的な趣や洞察を随所に感じる作品でした。
その行き着く果ては、あのキャラが余ってしまうのではないかと危惧していましたが、そういえばあんな人物もいたなぁ、と。
音楽も印象的で、主題歌共々良かったです。


ガンダムビルドファイターズ
本当に期待以上に面白く、そしてオールドガンダムファンは感涙せざるを得ない作品でした。
それは単に、毎回の本編や次回予告に詰め込まれたニヤニヤ必至のガンダムネタに留まらず。
設定として、全てのガンダムシリーズのキャラクターが集合して幸せに暮らしているif世界というものがあるらしく……
そんな、あの3人やあの一族が平和な世界で見せる笑顔、感極まらない訳がありませんよ。
MS的にもSDからボンボンで連載されていた『プラモ狂四郎』の懐かし過ぎるカスタムまで登場し、ガンダムの歴史を噛み締めることのできる素晴らしいお話でした。
音楽も本当に良いですしね。
ユニコーンやGのレコンギスタといった新作も楽しみです。
生きている内に、プラスフキー粒子が実用化されないかな~(笑)


宇宙兄弟
気付けば二年間楽しませて貰っていのですねぇ。
心のノートにメモしておきたい台詞やシーンが続出する今作。
大人が観て楽しめるのは勿論のことなんですが……
放映時間がかわって、多くの子供達にもこの作品が観られて宇宙への夢を持ってくれたら素敵だな、と思います。
近く公開となる劇場版も楽しみです。


黒子のバスケ
展開が解っていても、尚面白い。
キャラ立ちと美麗な作画の素晴らしいシナジーがありました。
室ちんはふつくしく、アニメになった時の滑らかな動作の表現も圧巻で拍手でした。
青峰VS火神の頂上対決も、人間離れした動きが気持ち良くて何度か繰り返して再生してしまった程。
三期が、赤司様がこの作画で活躍する時が待ち遠しいです!


東京レイヴンズ
「白麦藁・白ワンピース・紫系黒髪ロングの花澤香菜さんボイスの子≒松実玄さんがいる」「高橋龍也さん脚本」この二点で何があっても完走必至だったのですが、予想以上に面白かったです。
やはり回ごとの脚本の良さにかなりバラつきがあったり、映像的には最初の2~3話がピーク過ぎたりなどの不満もありましたが、燃えられる所で激しく燃えさせてくれる物語でした。


弱虫ペダル
Cパートが卑怯過ぎるでしょう……!?
ハコガクも青八木先輩も可愛すぎていけません。
しかしながら、ここまでが助走で3期目からが全てにおいて本番。
むしろ3期でどこまで走れるのか心配なんですが……
とりあえず、アニメで観る「アンディ・フランク」と「アブアブアブアブ!」と謎の見返りカットは笑えました。


マギ
マギも気付けば長い間観ていたのですねぇ。
ジンや極大魔法、魔装などの入り乱れた闘いはアニメで観るとより映えていましたね。
まだまだ、原作的にはここから楽しみな所がある訳ですが、とりあえず一区切り。
ハガレンなどもそうですが、少年漫画の王道をしっかり踏襲しつつもこういったシリアスなテーマに斬り込んで深みを出している点が素晴らしいと思います。
次期も楽しみです。
もっとジュダルを観たい!


75点の壁


アイドルマスター
再放送でようやく全てを観て、その後映画も観に行ったのですが……
皆良い子だなぁ、というのが素直な感想です。
彼女たちと同じ界隈での仕事も行う身としては、色々と共感する部分がありました。
うっかりすれば簡単にプロデューサー街道に転んでしまいそうなのは解ったので、モバマスなどには手を出さないよう気を付けます(笑)
しかし、劇場版でのライブシーンの映像、舞台上を縦横に飛翔するカメラワークが凄まじかったですね。
現実のライブカメラではあの映像はまだ難しいと思うので、感嘆しました。
もう、彼女たちのライブを180分位集めた映像を作って欲しいです。
はい、スタッフが死んでしまいますね。
そしてモバマスアニメ化もあるということで。
まだまだ盛り上がりそうで良いですね。


厨二病でも恋がしたい
二期目、何をやるのかなーと思ったら……
しかし、アレをあのクオリティで描けるのはやはり京アニが京アニたる所以なのでしょうね。
私は結局名前も覚えられませんでしたが、クラスメイトの黒髪ロングのモブの子が少しでも活躍してくれて良かったです。
あと、本気を出したモリサマーとニセサマーの闘いが好きデス。


ニセコイ
ああ、シャフトがニセコイを作るとこうなるんだなぁ~、と。
クラリスの主題歌共々、まどマギ感漂いながらも一生正統派ラブコメという雰囲気が絶妙。
しかし、凪あす→レイヴンズ→ニセコイと三連続でCMが花澤香菜さんだった時は、本当にそろそろ少し休ませてあげて欲しいな、と……クラリスのCMまで花澤香菜さんナレーションですしね。
終期にはこの三作品連続で花澤さんボイスでの告白シーンがあったので、脳内で松実玄さん(略)
二期目も期待しましょう。


手さぐれ!部活物
OPの歌詞の最初の台詞が毎回変わる訳ですが、まさかアニメに確定申告の〆切が迫っていることを諭されるとは思いもよらず。
実験的な手法の数々と、ひーなさんが二期目も毎週見られたことはとても良かったです。
5分10分枠でもいいので、もうずっと毎週やってて欲しいレベル。


聖闘士星矢Ω
こちらも、二年以上楽しませて貰っていたのだなぁ、としみじみ。
今思い返しても、「俺が仕えるのはアテナではない、ROCKだ!」という最高にロックなセリフのハルトがMVPですが(笑)
エピソードのクオリティにバラつきがありましたが、
旧青銅回、一輝兄さん回、双子座戦、黄金聖闘士VSハイペリオン、星矢VSタイタンなど随所に小宇宙の高まるバトルがあって燃えました。
しっかり、旧来のファンを意識して設定を大切に描いて、ツボを突いてくれていた感じがあって良かったですね。
やっぱり聖闘士星矢は最高です!


生徒会役員共
会長かわいい。
うおみーかわいい。
それだけで私にとっての生徒会はイナフです。
しかし、津田くんのツッコミの多くがアドリブって本当ですか……プロは凄いなあ。


70点の壁


世界征服ズヴィズダー
全然悪くなかったですし、途中で一気にスケールアップした瞬間は、星空めてお節を感じて「おおっ」と思いました。
しかし、星空めておさんであるからにはもっともっと凄い物を期待していたのが本音です。
良くも悪くも、その辺が普通のアニメにできる限界なのかな、ノベルゲームやってた方が良いのかな、ということを感じてしまった瞬間でした。


鬼灯の冷徹
原作よりアニメの方が楽しめた感じです。
種崎さん演じる芥子ちゃんが可愛すぎて辛かったです。
主題歌とED、両方共破壊力が高くて好きでした。
ピーチ・マキの曲でしっかりEDを作った所も素晴らしかったです。


65点の壁


ゴールデンタイム
最初の数話だけだと正直切る候補筆頭位だったのですが、とらドラの先生であり信頼をおいてる方々も評価しているので最後まで視聴。
なるほど、終わってみれば良いお話でした。
ただ、夜のアルバイトと実家での父親の様子が一番印象に残っているのはどうなんでしょうね(笑)


のうりん
最初にキャプテン翼ネタが出て来た時はときめきました。
シリアスな農業回が夢だったように感じられるほど、基本的に「これは酷い」というエピソードやネタのオンパレードでしたが「ポニーテールの四十」は本当に面白かったです。


60点の壁


うーさーのその日暮らし
毎回のアイマスやガルガンティアなどとのフリーダムなコラボ、宮野真守さんの無駄遣いっぷりは変わらず、アクセントとして楽しめました。
3期も期待しています。



未確認で進行形、ディーふらぐ、WUG、ウィッチクラフトワークス、魔法戦争、ノブナガザフール、ノブナガン、いなりこんこん恋いろは、pupa、となりの関くん、ノラガミ、Z/X、ストプラ、ハマトラ辺りも観たかったのですが、観る本数の限界もあって泣く泣く偶に視聴する程度に留まってしまいました。
ウィザード・バリスターズはおいおいしっかり全話観たい所です。



続いて、春アニメ。

『ジョジョ』『極黒のブリュンヒルデ』『蟲師』『シドニアの騎士』『ベイビーステップ』『ピンポン』『ハイキュー』『ぼくらはみんな河合荘』『一週間フレンズ』『監督不行届』『マンガ家さんとアシスタントさんと』『ソウルイーターノット』『それでも世界は美しい』

これらは皆原作が良いので、大安定です。
少しでも興味があるジャンルの作品であれば、観続けて損はしないでしょう。

特筆すべきは待望の『ジョジョ』三部。
早く、DIO戦をまた観たいィィィッ!

アニメ化作品の中では『シドニア』が特に動画映えしそうで、『蒼き鋼のアルペジオ』と同じく3Dで創られている映像にも注目です。


それ以外の作品の雑感をば。


悪魔のリドル
ちょっとルナティックな女の子たちが入り乱れ闘うお話。
『マテリアルポルカ』や『デストロ246』などが好きな身としては、原作を読んでいなかったのを悔いたレベルで面白かったです。
今の所、『ジョジョ』に次いで今期楽しみな作品。


ノーゲーム・ノーライフ
ゲーム大好きな私としては、今後もとても楽しみになる1話でした。
バレなければイカサマとは言わないのだよ!
できれば、具体的にゲームの駆け引きが描写されると良いですねぇ。


selecter infected WIXOSS
「その後メチャクチャWIXOSSした」と世界のどこかできっと言われていることでしょう。
カードゲーム好きとしては、期待していた作品ですがなかなかに良さそうですね。
主人公の家族との関係性が一話でしっかり描かれることで、地に足がついている感じです。
背景が手塗りっぽい塗りなのも最近のアニメの中では異色で際立っている要素。
黒髪ロングストレートの遊月さんもいることですし、今後も楽しみに観て行きます。


ラブライブ
遂にμ'sが帰って来ました! スピリチュアルやね。
一話から海未ちゃんが海未ちゃん然としていて、私は言う事はありません。
今季も海未ちゃんを推しつつ、彼女たちの努力と笑顔を見守って行きたいと思います。


ブラック・ブレット
それなりにSF要素のある設定のバトルアクション。
そして、木更さんという黒髪ロングストレートキャラがいるでしょう。
それは観ますよね!
「呪われた子どもたち」というフレーズにブレードチルドレンを思い出しつつ……
割とシビアな世界観で、1話はかなり楽しめたので今後も継続して期待です。


エスカ&ロジーのアトリエ
スタジオ五組さんの新作がアトリエ!
そんなすばらなことはありません。
アトリエの、この純然たるファンタジーの世界観が良いですよねぇ。
ちゃんとアップルパイが美味しそうなので素晴らしいです。
エスカ&ロジーは未プレイですが、エスカも良い子のようで今後も安心して楽しめそうです。


65点の壁


ご注文はうさぎですか?
私もうさぎを頼みたい!
ティッピーかわいい!
もう、かわいいしかない作品。
そして、かわいいだけで必要十分な作品。
作画も綺麗ですし、こちらも安心してまったり観られそうです。


星刻の竜騎士
これも純正ファンタジー。
タイトルの超ド直球ぶりがね~、個人的には好感度高いです。
訓練中の距離が近すぎて、それぶつからない方が無理があるだろうと思いつつも……
世界設定的には面白くなる要素がありそうなので今後に期待です。
ちなみに、最初お嬢様が花澤さんだと気付きませんでした。


彼女がフラグを折られたら
最近は「選択肢が目に見える」などといい、メタ的要素を盛り込んだ物語がラノベでも流行っていますね。
今の所はもう一つという感じですが、これも盛り上がる要素は秘めていると思います。


60点の壁


ブレイドアンドソウル
タイトル的にも内容的にもクイーンズブレイドに通じるものを感じましたが、特に関係はないようで。
キャラが多くて一話はちょっと散漫な印象でした。


55点の壁


キャプテンアース
オリジナルロボットアニメという事で、今期でも期待度はかなり高かったのですが……アレ……
一話では残念ながら惹かれる部分がありませんでした。
種子島が舞台になってる時は「おおロボノ」と思ったものですが……
どうも、全体的に淡々と進み過ぎていて感情移入ができず。
これから巻き返してくれたら嬉しいです。



あと10本ほどチェックして随時更新して行きます。

週末の吉野模様 byツイッター

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咲-Saki-阿知賀編ファンへの吉野のススメ


先日書いたこちらの記事が、各方面からご好評を頂き大変嬉しかったのですが……

これを切っ掛けに、美味しそうなラーメンや焼き肉などの食べ物画像を投下して人を食欲の虜に陥れる残酷無比なる行為「飯テロ」ならぬ、吉野のすばらな景色を投下して吉野に行きたくて仕方なくさせる「吉野テロ」という言葉まで生まれました。

その3日後、丁度吉野の桜が満開となる週末。

そこには元気に吉野テロをされる私の姿が……!


しかも、単なるテロに留まらず土曜日にはこんな



噂で聞いていた空撮が実現!

何でこんな肝心な今週末に土日とも、しかも土曜は深夜まで日曜は早朝スタートという隙間ゼロの仕事なのかっ……(血涙)

いえ、冷静に考えなくともこの一月で3回帰省(内2回1泊2日)している訳で、1/6を吉野で過ごしているというのもなかなかのなかなかどころではなく贅沢なんですけど。

ああ、それにしても吉野に帰りたい……!

余りに帰りた過ぎて、松実館へ帰る夢を視るくらいでした。


それでも、頼もしい同志達が上げてくれる聖なる香を感じる写真を糧に頑張れた週末でした。

今週の吉野の風景のすばらさは是非他の吉野に足を運べなかった方々とも共有したいと思いましたので、Twitterをやってない人でも、分かち合えるようにちょっと纏めさせて頂きますね。
















ミヤツカサさんのすばらな連続吉野テロ。これは帰りたくなります。










八十吉さんはまだ行ったことないので行きたいです!













SAさんの絵馬、褒められてますよー!

きっと、あったか~いファンの力でいつの間にか集まっているでしょう……(笑)

宥姉には本当にいつもお世話になっていて、有難いです!




まさかの!(笑)ありがとうございます!とても嬉しいです!



千里山強い、白糸台強い、葛うどん美味い……でも鴨葛うどんはもっと美味い!(アレ?)

遂に静亭さんのテラスからの景色も満開に!
先日は寒くて外へ出られませんでしたが、陽気も丁度良さそうですねぇ。



オマーンさん、なのコレクロチャーの足が折れてしまったようで……;;
あれ折れ易いんですよね、本当……



皆よく行くなぁ!(笑)すばらです!


千里山の後援力、高まり過ぎィ!






ここを上空から観られるのは良いですねぇ!





この季節の空からの吉野、最高の贅沢ですね……
来年もあったら是非参加したいです!





にわかに沸き立つ探訪勢がある意味蔵王権現様より怖……(笑)




憧ちゃんもオススメのラ・ペッシュは本当に美味しいのでオススメです!

河は以前行った時、行列がすごくて諦めてしまったので、リベンジしたいですね~。



一体、ガソリンスタンドのおじさまは何者……(笑)

皆さんがすばらな週末を桜満開の吉野で過ごせたようで何よりです。

他にも、Twitter検索で「桜 吉野」で検索するとステキな画像が一杯見られます。
良い時代になったものですね。

吉水神社の宮司さんのブログでも、日々桜の情報が更新されています。

みやげ話、みやげブログ、楽しみにおもちもといお待ちしています!(^-^)


次回は7月末にイベントがありますが、余りにも吉野熱が高いので、せめてその前に5月17日の憧ちゃん誕生日合わせででも帰省できないか調整中です(笑)

2014冬・春アニメ雑感

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新番組のチェックで睡眠を削り春眠暁を覚えないこの季節、如何お過ごしでしょうか。

過渡期で1週間で録画本数が40本近い状態になるのは流石に一杯一杯です。


まずは冬アニメから。


キルラキル
やはり、冬を代表したのはこの作品。
トリガーさんらしい、真っ直ぐ熱いど真ん中ストレートな作品。
思わずこんな記事を書いてしまった位です。
特に2クール目後半からは怒涛の展開の
連続で、一週一週の展開に熱くなり、手に汗握り、純粋に毎回楽しみで仕方ありませんでした。
キャラクターが一人一人魅力的で、音楽も演出も素晴らしく。
竹熊健太郎さんが「キルラキルは歌舞伎」とおっしゃっていましたが、正にその通りで、王道はまだここまで出来るのだと示してくれた金字塔でもあります。
トリガーの次回作も本当に楽しみ……と思ってたら、ニンジャスレイヤーをトリガーが!?
アイエエエエエ!?
そんなの絶対面白くなるに決まってるじゃないですか!
楽しみです!


80点の壁


凪のあすから
二期目に入ると同時に衝撃もあり、岡田麿里さんらしい演出の粋が見られるようになって、ますます面白くなりました。
歴代の岡田麿里さんの仕事でもトップクラスだったのではないでしょうか。
バス停のシーンとかね、最高でしたよね。
美しい背景で描かれる世界の中で揺らめく少年少女の繊細な感情。
少女漫画的な趣や洞察を随所に感じる作品でした。
その行き着く果ては、あのキャラが余ってしまうのではないかと危惧していましたが、そういえばあんな人物もいたなぁ、と。
音楽も印象的で、主題歌共々良かったです。


ガンダムビルドファイターズ
本当に期待以上に面白く、そしてオールドガンダムファンは感涙せざるを得ない作品でした。
それは単に、毎回の本編や次回予告に詰め込まれたニヤニヤ必至のガンダムネタに留まらず。
設定として、全てのガンダムシリーズのキャラクターが集合して幸せに暮らしているif世界というものがあるらしく……
そんな、あの3人やあの一族が平和な世界で見せる笑顔、感極まらない訳がありませんよ。
MS的にもSDからボンボンで連載されていた『プラモ狂四郎』の懐かし過ぎるカスタムまで登場し、ガンダムの歴史を噛み締めることのできる素晴らしいお話でした。
音楽も本当に良いですしね。
ユニコーンやGのレコンギスタといった新作も楽しみです。
生きている内に、プラスフキー粒子が実用化されないかな~(笑)


宇宙兄弟
気付けば二年間楽しませて貰っていのですねぇ。
心のノートにメモしておきたい台詞やシーンが続出する今作。
大人が観て楽しめるのは勿論のことなんですが……
放映時間がかわって、多くの子供達にもこの作品が観られて宇宙への夢を持ってくれたら素敵だな、と思います。
近く公開となる劇場版も楽しみです。


黒子のバスケ
展開が解っていても、尚面白い。
キャラ立ちと美麗な作画の素晴らしいシナジーがありました。
室ちんはふつくしく、アニメになった時の滑らかな動作の表現も圧巻で拍手でした。
青峰VS火神の頂上対決も、人間離れした動きが気持ち良くて何度か繰り返して再生してしまった程。
三期が、赤司様がこの作画で活躍する時が待ち遠しいです!


東京レイヴンズ
「白麦藁・白ワンピース・紫系黒髪ロングの花澤香菜さんボイスの子≒松実玄さんがいる」「高橋龍也さん脚本」この二点で何があっても完走必至だったのですが、予想以上に面白かったです。
やはり回ごとの脚本の良さにかなりバラつきがあったり、映像的には最初の2~3話がピーク過ぎたりなどの不満もありましたが、燃えられる所で激しく燃えさせてくれる物語でした。


弱虫ペダル
Cパートが卑怯過ぎるでしょう……!?
ハコガクも青八木先輩も可愛すぎていけません。
しかしながら、ここまでが助走で3期目からが全てにおいて本番。
むしろ3期でどこまで走れるのか心配なんですが……
とりあえず、アニメで観る「アンディ・フランク」と「アブアブアブアブ!」と謎の見返りカットは笑えました。


マギ
マギも気付けば長い間観ていたのですねぇ。
ジンや極大魔法、魔装などの入り乱れた闘いはアニメで観るとより映えていましたね。
まだまだ、原作的にはここから楽しみな所がある訳ですが、とりあえず一区切り。
ハガレンなどもそうですが、少年漫画の王道をしっかり踏襲しつつもこういったシリアスなテーマに斬り込んで深みを出している点が素晴らしいと思います。
次期も楽しみです。
もっとジュダルを観たい!


75点の壁


アイドルマスター
再放送でようやく全てを観て、その後映画も観に行ったのですが……
皆良い子だなぁ、というのが素直な感想です。
彼女たちと同じ界隈での仕事も行う身としては、色々と共感する部分がありました。
うっかりすれば簡単にプロデューサー街道に転んでしまいそうなのは解ったので、モバマスなどには手を出さないよう気を付けます(笑)
しかし、劇場版でのライブシーンの映像、舞台上を縦横に飛翔するカメラワークが凄まじかったですね。
現実のライブカメラではあの映像はまだ難しいと思うので、感嘆しました。
もう、彼女たちのライブを180分位集めた映像を作って欲しいです。
はい、スタッフが死んでしまいますね。
そしてモバマスアニメ化もあるということで。
まだまだ盛り上がりそうで良いですね。


厨二病でも恋がしたい
二期目、何をやるのかなーと思ったら……
しかし、アレをあのクオリティで描けるのはやはり京アニが京アニたる所以なのでしょうね。
私は結局名前も覚えられませんでしたが、クラスメイトの黒髪ロングのモブの子が少しでも活躍してくれて良かったです。
あと、本気を出したモリサマーとニセサマーの闘いが好きデス。


ニセコイ
ああ、シャフトがニセコイを作るとこうなるんだなぁ~、と。
クラリスの主題歌共々、まどマギ感漂いながらも一生正統派ラブコメという雰囲気が絶妙。
しかし、凪あす→レイヴンズ→ニセコイと三連続でCMが花澤香菜さんだった時は、本当にそろそろ少し休ませてあげて欲しいな、と……クラリスのCMまで花澤香菜さんナレーションですしね。
終期にはこの三作品連続で花澤さんボイスでの告白シーンがあったので、脳内で松実玄さん(略)
二期目も期待しましょう。


手さぐれ!部活物
OPの歌詞の最初の台詞が毎回変わる訳ですが、まさかアニメに確定申告の〆切が迫っていることを諭されるとは思いもよらず。
実験的な手法の数々と、ひーなさんが二期目も毎週見られたことはとても良かったです。
5分10分枠でもいいので、もうずっと毎週やってて欲しいレベル。


聖闘士星矢Ω
こちらも、二年以上楽しませて貰っていたのだなぁ、としみじみ。
今思い返しても、「俺が仕えるのはアテナではない、ROCKだ!」という最高にロックなセリフのハルトがMVPですが(笑)
エピソードのクオリティにバラつきがありましたが、
旧青銅回、一輝兄さん回、双子座戦、黄金聖闘士VSハイペリオン、星矢VSタイタンなど随所に小宇宙の高まるバトルがあって燃えました。
しっかり、旧来のファンを意識して設定を大切に描いて、ツボを突いてくれていた感じがあって良かったですね。
やっぱり聖闘士星矢は最高です!


生徒会役員共
会長かわいい。
うおみーかわいい。
それだけで私にとっての生徒会はイナフです。
しかし、津田くんのツッコミの多くがアドリブって本当ですか……プロは凄いなあ。


70点の壁


世界征服ズヴィズダー
全然悪くなかったですし、途中で一気にスケールアップした瞬間は、星空めてお節を感じて「おおっ」と思いました。
しかし、星空めておさんであるからにはもっともっと凄い物を期待していたのが本音です。
良くも悪くも、その辺が普通のアニメにできる限界なのかな、ノベルゲームやってた方が良いのかな、ということを感じてしまった瞬間でした。


鬼灯の冷徹
原作よりアニメの方が楽しめた感じです。
種崎さん演じる芥子ちゃんが可愛すぎて辛かったです。
主題歌とED、両方共破壊力が高くて好きでした。
ピーチ・マキの曲でしっかりEDを作った所も素晴らしかったです。


65点の壁


ゴールデンタイム
最初の数話だけだと正直切る候補筆頭位だったのですが、とらドラの先生であり信頼をおいてる方々も評価しているので最後まで視聴。
なるほど、終わってみれば良いお話でした。
ただ、夜のアルバイトと実家での父親の様子が一番印象に残っているのはどうなんでしょうね(笑)


のうりん
最初にキャプテン翼ネタが出て来た時はときめきました。
シリアスな農業回が夢だったように感じられるほど、基本的に「これは酷い」というエピソードやネタのオンパレードでしたが「ポニーテールの四十」は本当に面白かったです。


60点の壁


うーさーのその日暮らし
毎回のアイマスやガルガンティアなどとのフリーダムなコラボ、宮野真守さんの無駄遣いっぷりは変わらず、アクセントとして楽しめました。
3期も期待しています。



未確認で進行形、ディーふらぐ、WUG、ウィッチクラフトワークス、魔法戦争、ノブナガザフール、ノブナガン、いなりこんこん恋いろは、pupa、となりの関くん、ノラガミ、Z/X、ストプラ、ハマトラ辺りも観たかったのですが、観る本数の限界もあって泣く泣く偶に視聴する程度に留まってしまいました。
ウィザード・バリスターズはおいおいしっかり全話観たい所です。



続いて、春アニメ。

『ジョジョ』『極黒のブリュンヒルデ』『蟲師』『シドニアの騎士』『ベイビーステップ』『ピンポン』『ハイキュー』『ぼくらはみんな河合荘』『一週間フレンズ』『監督不行届』『マンガ家さんとアシスタントさんと』『ソウルイーターノット』『それでも世界は美しい』

これらは皆原作が良いので、大安定です。
少しでも興味があるジャンルの作品であれば、観続けて損はしないでしょう。

特筆すべきは待望の『ジョジョ』三部。
早く、DIO戦をまた観たいィィィッ!

アニメ化作品の中では『シドニア』が特に動画映えしそうで、『蒼き鋼のアルペジオ』と同じく3Dで創られている映像にも注目です。


それ以外の作品の雑感をば。


悪魔のリドル
ちょっとルナティックな女の子たちが入り乱れ闘うお話。
『マテリアルポルカ』や『デストロ246』などが好きな身としては、原作を読んでいなかったのを悔いたレベルで面白かったです。
今の所、『ジョジョ』に次いで今期楽しみな作品。


ノーゲーム・ノーライフ
ゲーム大好きな私としては、今後もとても楽しみになる1話でした。
バレなければイカサマとは言わないのだよ!
できれば、具体的にゲームの駆け引きが描写されると良いですねぇ。


魔法科高校の劣等生
我らが小野学監督の手掛ける新作は大人気ラノベ原作。
「立全国編」のせいで、放送前特番で小野監督を見ただけで笑えてしまったので大和田先生を訴えたいと思ったのはさておき。
かなり細かく考証・設定のなされた魔法を根幹に据えた、近未来を舞台にした世界観がそそります。
そして、黒髪ロングストレートで心根の優しいヒロイン。
神代小蒔さんを演じたことで有名な早見沙織さんに加え、花澤さんや内山さんといった阿知賀勢もご出演、CMにもプレメモ咲-Saki-が登場と、随所に咲-Saki-感を覚える意味でも見逃せないタイトルです。
俺TUEEE感のカタルシスもあり、人気も頷ける作品。
原作未読組としては続きが楽しみです。


selecter infected WIXOSS
「その後メチャクチャWIXOSSした」と世界のどこかできっと言われていることでしょう。
カードゲーム&岡田麿里さん好きとしては期待していた作品ですが、なかなかに良さそうですね。
主人公の家族との関係性が一話でしっかり描かれることで、地に足がついている感じです。
背景が手塗りっぽい塗りなのも最近のアニメの中では異色で際立っている要素。
黒髪ロングストレートの遊月さんもいることですし、今後も楽しみに観て行きます。


ラブライブ
遂にμ'sが帰って来ました! スピリチュアルやね。
一話から海未ちゃんが海未ちゃん然としていて、私は言う事はありません。
今季も海未ちゃんを推しつつ、彼女たちの努力と笑顔を見守って行きたいと思います。


ブラック・ブレット
それなりにSF要素のある設定のバトルアクション。
そして、木更さんという黒髪ロングストレートキャラがいるでしょう。
それは観ますよね!
「呪われた子どもたち」というフレーズにブレードチルドレンを思い出しつつ……
割とシビアな世界観で、1話はかなり楽しめたので今後も継続して期待です。


エスカ&ロジーのアトリエ
スタジオ五組さんの新作がアトリエ!
そんなすばらなことはありません。
アトリエの、この純然たるファンタジーの世界観が良いですよねぇ。
ちゃんとアップルパイが美味しそうなので素晴らしいです。
エスカ&ロジーは未プレイですが、エスカも良い子のようで今後も安心して楽しめそうです。


神々の悪戯
豪華声優陣の乙ゲー作品のアニメ化としては、ツボを押さえた上質な作りになっています。
美麗な作画、キャラ紹介の一話として上々だったかと。
ED曲も豪華ですね~。


65点の壁


ご注文はうさぎですか?
私もうさぎを頼みたい!
ティッピーかわいい!
もう、かわいいしかない作品。
そして、かわいいだけで必要十分な作品。
作画も綺麗ですし、こちらも安心してまったり観られそうです。


星刻の竜騎士
これも純正ファンタジー。
タイトルの超ド直球ぶりがね~、個人的には好感度高いです。
訓練中の距離が近すぎて、それぶつからない方が無理があるだろうと思いつつも……
世界設定的には面白くなる要素がありそうなので今後に期待です。
ちなみに、最初お嬢様が花澤さんだと気付きませんでした。


棺姫のチャイカ
今後に期待を残す一話。
チャイカの喋り方が特徴的で癖になります。
妹も可愛いですね。


彼女がフラグを折られたら
最近は「選択肢が目に見える」などといい、メタ的要素を盛り込んだ物語がラノベでも流行っていますね。
今の所はもう一つという感じですが、これも盛り上がる要素は秘めていると思います。
二話は一話より面白く感じました。


60点の壁


ブレイドアンドソウル
タイトル的にも内容的にもクイーンズブレイドに通じるものを感じましたが、特に関係はないようで。
キャラが多くて一話はちょっと散漫な印象でした。


55点の壁


キャプテンアース
スタドラスタッフのオリジナルロボットアニメという事で、今期でも期待度はかなり高かったのですが……アレ……
一話では残念ながら惹かれる部分がありませんでした。
種子島が舞台になってる時は「おおロボノ」と思ったものですが……
どうも、全体的に淡々と進み過ぎていて感情移入ができず。
これから巻き返してくれたら嬉しいです。



あと10本ほどチェックして随時更新して行きます。

ともあれ、今季も素敵なアニメライフを!

4月後半新刊チェック

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週明けからPCの電源が点かなくなって途方に暮れていましたが、メゲずに更新頑張りたいと思います。


17日

18日

19日

20日
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり 4

22日

23日

25日

26日

28日

30日


まず、17日の『MMR』の文字列からテンション上がらざるを得ませんね!
15年ぶり位でしょうか。
数日前にキバヤシ隊長の日常を描いたコマがバズっていましたが(笑)
ファン待望の新刊です。

18日の新刊量は尋常ではない感じに。
『JOJOVELER』は通常版が発売。
限定版は完全限定生産にも関わらずみるみる値下げして物議を醸しましたが、ジョジョファンならば絶対にッ!持っていなければ、読んでおかねばならないッ!

1巻の記事を書きたくて書いてないままですが、水森暦先生の『ぼくらはバラの子』は注目です。

『刻の大地』の愛蔵版とかその文字列で泣いちゃいますね……。

23日も多い上に中身が濃厚!
『プロチチ』は人類皆読むべきです。
『銃夢LO』も遂に最終巻に。

25日は六道神士先生の『カンタンキス』1巻と『デスレス』最新巻二冊同時発売。
田村由美先生の『イロメン』も要チェック。
『ムルシエラゴ』は1,2巻同時発売。

26日には『飯田橋のふたばちゃん』2巻が。
あの出版社も出てきますね!

『バター猫のパラドクス』も最終巻。
今後もきづきあきら&サトウナンキ先生に期待し続けます。

今回は注目すべき新作も大量ですが、30日発売の青春SF『四月八日のまえがきに』は押さえておいて損はない新人さんだと思います。

アルスラーン戦記1巻

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アルスラーン戦記1巻
原作:田中芳樹 漫画:荒川弘
講談社マガジンコミックス

異教徒だからとて赤子を殺すような我らに

神は祝福をたれたもうであろうか


今月の新刊の中でも大注目の一作。
最初に、ニュースでこのコラボレーションを見た時は、思わず声を上げて驚きました。
『銀河英雄伝説』『創竜伝』の田中芳樹先生の『アルスラーン戦記』を、『鋼の錬金術師』『銀の匙』の荒川弘先生が!
『ハガレン』で、漫画史に残るファタジーを描いた荒川弘先生、しかも馬を描くことにも長けている先生が『アルスラーン戦記』!
これ程までに、成功の約束された、そして胸躍るコラボレーションはなかなかありません。


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舞台は大陸の強国パルス。
主人公はそのパルスの若き王子、自らの在り方に思い悩むアルスラーン。

パルス暦320年秋、アルスラーンが14歳になった時、西北の異教国家ルシタニア王国とパルスとの戦争が勃発。
アルスラーンは初陣を迎える――


{19974D28-E30B-4CCB-A0AC-6262392E2363:01}

戦記物の醍醐味である、軍略と華のある将軍達の群雄割拠を楽しめます。
古今無双、無敵のパルス軍に対し、遠征して疲弊した状態で敵地で数にも劣るルシタニア軍はどのように対峙するのか……


{FF5F3AB5-310F-4D3D-9D16-81481DE8283A:01}

アルスラーンにとっては奴隷制度を否定するルシタニアの子供の考えが全く理解出来ないという序盤のシーンによって、互いが宗教的な信条の違いによって決して相容れないことが示されるのが巧みですね。
架空戦記でありながらリアリティがあり、どちらの陣営の考え方にも共感が生まれます。


巻末には、別マガとマガジン本誌に掲載しれていた田中芳樹先生と荒川弘先生との対談も掲載。
これがまた濃厚で、コラボレーションが実現する流れからお二方の作品観まで一読の価値ありです。
荒川先生曰く「田中さんの作品はキャラをどう削るかが大事で苦労する」というのにはなるほどなー、と。
そして、二人とも物語のラストを粗方決めてから逆算して間を構築していくタイプのクリエイターということで、そういう意味でも相性の良さを感じます。あ
荒川弘先生の投稿時代の構想として「動物ギャグ」という物が述べられていて、荒川弘先生が『動物のお医者さん』をやったらそれはもう鉄板だろうなぁと。
『百姓貴族』の名前も挙がっていますが、荒川弘先生なら何を描いても面白いのは明白ですからね!(『獣神演武』……?うっ、頭が……)


次巻は早くも来月発売!
両先生が好きな方、ファンタジーや戦記物が好きな方には自信を持ってオススメ致します!

ちなみに、別マガ祭の付録として『進撃の巨人』のクリアしおりが入っています。


75点。

女子かう生 1巻

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女子かう生 1巻
若井ケン
双葉社アクションコミックス


WEBコミックアクションにて好評連載中の作品。

思ったより人気があるようで、様々な書店で多面陳されていたり、大量に平積みされているのを見ました。
実際、良い作品です。



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基本的にサイレント漫画で、セリフはほぼなく絵だけで描かれる、女子高生の好奇に満ちた日常風景。


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主人公の富戸もも子は、小学生のようにちょっとおバカで陽気で明け透けな性格。
そのせいもあってか、女子高生になった『よつばと!』的な趣も感じます。
ちょっぴり健康的にスカートの中が覗くシーンもあり(笑)
もも子に鼻つっぺされたり、電車の座席で寄りかかられたりする役割を変わって欲しい所ですね。



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サイレント漫画は難しいですけど、魅力的な絵で所作や表情を描き込んで、時に笑えて時に胸があたたかくなるお話が展開されて行きます。
まゆみとしぶ美、二人の友達といる時もそうでない時も、人生を楽しそうに満喫するもも子の姿に元気を分けて貰えます。
まゆみと仲良くなる切っ掛けを描いたエピソードは特に良いですね。

ファミレスで繰り広げられる闘いや、マインスイーパーにハマったもも子なども好きです。


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田舎の夕暮れの情趣と三人の気のおけない関係の素晴らしさを感じる、今巻で一番好きなページ。
そう、一番好きなページを撮影してTwitterで呟くと原画を貰えるキャンペーンという、面白い企画も行われています。

ところで、私が一番気に掛かるのは、もも子が、作中では金髪っぽく描かれているのですが、カラーだと黒髪ロングストレートになっていること。
黒髪なのに白抜きという表現は、青空を黒ベタで表す以上に斬新ですね。
確かにベタは面倒ですけども!

幕間に描き下ろしがある他、カバー裏にもオマケがあるので、お見逃しになりませんように。

日常系が好きな方もそうでない方も、ネットで読めますのでまずはお試しあれ。


70点。

咲-Saki- 第125局[突風] 感想

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前回記事:咲-Saki-第124局[風候] 感想




今朝、コンビニに入った瞬間に店員さんに「ヤングガンガンですか」と真顔で尋ねられるイベントが発生。
大正解なんですけれどもね。
陰で「丑三つ時のヤンガニスト」とか呼ばれてるかもしれません。


ときに、Twitter上での発言からあだ名を付けてくれるスクリプトというのが流行っていたので、試しにやってみました。

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後は「吉水神社と添い寝」「松実館フェスティバル」なんていう物もありました。

えっと……的を射過ぎていてこわいです……
無人島に三つ何かを持って行くとしたら、とりあえず阿知賀編は持って行きますよね。


そして、あぐり先生が久々にブログ
を更新されていたと思ったら、12日が〆切でありお誕生日でした。

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取り急ぎiPhone画で播磨の虎たんイェイ~♪
先生的にはあまりもう喜ばしいことではないのかもしれませんが、先生がこの世に生まれたことによって阿知賀編という奇跡が成り立ったことを思えば、お祝いせずにはいられません。
DQ10のスペシャル福引券がせめてものお誕生日プレゼントになっている事を祈りつつ。


さて、全国編BD/DVDも2巻が発売。
完全前金制だったにも関わらず、増税によって数百円程の支払いを余儀無くされ世知辛さを感じる昨今ですが……
お財布の中身の減り方と愛の燃え上がり方は反比例する訳で。

燃料が尽きることなく、長らく楽しめる咲-Saki-というコンテンツに今日も感謝を捧げつつ、本編最新話の感想をば。






以下は完全にネタバレですので、ご注意です。
































































後半戦東二局、揺杏さんの親番で部長が満貫直撃をして、有珠山の残り点数が12300に。
それを見て、「これは殺しにいったほうがいいかもしれませんね」と妖しい瞳の輝きを見せた雀明華さん。


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!?

いきなり柱の男でも現れたのかと思ったら……

他でもない、雀明華さんの歌声でした!
まさかの!
「自分を讃える賛美歌か」というアオリが付いてますけど、普通賛美歌は自分の為には歌いません(真屋由暉子さん並の感想)

村吉みさきアナは「ほとんどの大会では対局中に歌うことは禁止されています」と冷静に実況。
私の大好きな野依プロが、今まででも最多級に喋って補足解説してくれます。

逆に歌っててOKな欧州選手権が凄いですね。
あれですか、スイス代表とかずっとヨーデルを歌いながら打つんでしょうか。

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初めて姿が出る海外勢の姿に興奮すると共に「対局中ずっと歌っていた」の件に噴き出しました。
歌っていない時でも普通に好成績のようですし、実際ここまでこのインターハイでも順当に来ていますが……
歌えば歌うほど配牌やツモが良くなる、そんなオカルトがあったりなかったりするのかしら。

ただひとつ言えることは、この中でも雀明華さんが一番カワイイということです。

そしてもう一つ言えることは、「風神」という異名を付ける前に、普通はずっと歌っている方から付けるだろう、と(笑)

アレですかね、やっぱり傘共々メリーポピンズがモチーフなんでしょうか。
スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスな技が出て来るのも時間の問題ですね。


しかし、このコマが欧州選手権ということは、ここにブルーメンタール姉妹は含まれているのか……

エイプリルフールにブルーメンタール姉妹の嘘バレが流布されていましたけれど、かなりクオリティが高くて良かったですね。

海外勢との激闘も楽しみです。
和解した宮永姉妹VSブルーメンタール姉妹なんて展開があったら熱いですよねぇ。


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ところで、やっと普通に手で牌を持っている所を見られた気がします。
今回でもラストページでは例によって触れていない感じですが、その1コマ前だと普通にツモっています。
まあ、流石にもし一回も触らなかったとしても、それをアニメで描くのは困難になりますからね。


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そして、ここで千里山メンバーが登場!
これは嬉しいサプライズですね!

ふなQによる雀さん分析。
大四喜小四喜や字一色なども出来やすいかと思いきや、(ふなQがカバーしている範囲なので恐らく)公式戦では和了した記録は無し、と。
国士無双のテンパイは2回。

それを聞いて「もしかして:弱い」と訊く泉には、逆に何を以って弱いと思ったのか小一時間問い詰めたい所です。
以前述べた通り、そして今回ふなQが語っている通り、毎回翻牌暗刻なんて攻撃でも守備でも使えてどう考えても強いじゃないですか。
しかも
デメリットが無いと来てますしね~。


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三人は114局[調整]以来の本編登場。
三人の位置関係も全く変わっておらず。
竜華と怜は言わずもがな、でしょうね。


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特筆すべきは、セーラと洋榎の関係性を窺わせるこの発言!
同じ大阪で、インターミドルの頃から活躍していた二人ですから当然接点もあったでしょう。

漫画において「どっちが強いか」というのは一番盛り上がる話題ですが、咲世界の中で特に特殊能力が明示されていない強者の中での代表としても筆頭候補であるこの二人。
「愛宕洋榎と江口セーラ、どちらが強いのか」というテーマはそれだけで二、三記事考察が書けるだけの興味深い部分です。
実は守備の方が得意だと前回明示された洋榎、片や大艦巨砲主義のセーラ。
スタイルも正反対の龍虎。
そんな二人の気のおけない関係性がこのように示唆されたのは、もう途轍もなく美味しいことです。
普段は漫才のような絡み方をしているのが容易に思い浮かび、その上で卓上では真剣に火花を散らし合っていたであろうことも想像に難くなく。
これ以上なく良いライバルとしてお互い意識し合う存在でしょう。
自分以外の相手に簡単に負けて欲しくない、という想いがセリフに滲み出ています。

今回の話が出る遥か前からこんなSSがあり、つい最近にもこんなSSがあった程。
今後、この二人を巡る様々な妄想は更に加速するでしょう。
逆に、洋榎から見た千里山はどう映ったのか、とか。

しかし、30円は何に使ったんでしょうね……(笑)
やはり串カツか、串カツなのか。


これに対し、世界で一番江口セーラさんを愛しているであろうオダワラハコネさんが深夜に最高潮に昂っておられました。







私も松実玄さんが不意に本編に登場したらこんな感じでしょうし、とてもよくお気持ちが解ります。
たった1コマだけでも泣けますよね……
世界が色鮮やかにキラキラ輝いて見えますよね……
ヤンガン5冊とか買い足してしまいますよね……

特に、セーラはもう敗退してしまっているキャラだけに、その嬉しさも一入でしょう。
もう見られないと思っていた、あぐり先生の描く阿知賀女子のエピソードが特別編で新しく見られると聞いただけで泣き腫らして喜んだ時の感動に近いと想います。

愛する対象は違えど、誰かが誰かを深く愛している姿は見ていて何とも感じ入るものがあります。


しかし、ふなQほど解説役に打って付けのキャラは咲世界全体でもそうそう居ませんよね。
これから先、決勝戦でも出番は期待できるのではないでしょうか。
特に、チャンピオンのギギギに関してふなQがリサーチしてない筈もないでしょうし、見解を訊きたい所。


私も本編に解説役として赤土さんが出るついでに阿知賀女子の面々も出て来ないかな、と思っていましたが……

先日のアニメ全国編最終回にて、最新の阿知賀女子の様子が判明。
そこでは、帝国ホテルの中で最後の最後まで強くなろうと修行に明け暮れている彼女たちの姿が描かれていました。
阿知賀女子は準決勝の時よりも決勝の時の方が強い!
それ自体はとてもすばらなことです。

しかし、その代償として和のいる清澄の闘いを観ていない!
必然的に解説役として登場するはずもない!(涙)

ワンチャンスあるとしたら、和の出る副将戦で小学校時代の打ち筋を回想しながら~とかでしょうか。
ともあれ、決勝戦という最高至高の楽しみが残されているので、それ以上何も贅沢は言いません。


雀明華さんが華麗に1300 2600を和了したことで、揺杏さんは残り11000。
中堅戦は残り5局。
揺杏さんは、清澄はどうなるのか。

しかし、雀さんが殺しに行った所を部長が狙い打とうとしているラストが気になります。
確かに、2位の姫松を狙おうにも洋榎さんのガードは硬い。
揺杏からこれ以上は流石に奪えない。
となれば、雀さんに矛先が向くのは自然ではあります。
ほぼ安全だと思うであろう、3枚持ちの風牌を地獄待ちするのは久さんお得意の領域。
それが仮に国士無双などであれば……


次号は休載とのことでまた一ヶ月後になりますが、楽しみです!

新世紀黙示録MMR Resurrection

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新世紀黙示録MMR Resurrection
石垣ゆうき
講談社マガジンコミックス

ノストラダムスは1999年に
世界が滅びるとは言っていない!!



私、『MMR』大好きだったんですよねぇ。
割とネタとして扱われることの多い作品ですが、ウイルス進化論、プリオン、1/fゆらぎなど、この漫画や「特命リサーチ200X」などから得た知識は数限りありません。
中学時代には理科で「レポートを好きなだけ提出して良い」というシステムがあったので、『MMR』で出て来た内容を片っ端から検証して週に4,5枚提出していたこともありました。

ドラマもうろ覚えですが大好きで、細川茂樹さん演じる皇さんのイケメンぶりに幼心に惚れていましたねぇ。

そして、1999年に世界は滅びず最終巻から14年経った今。
再び、キバヤシ隊長の描かれている表紙の新刊を手に取る事ができるなんて!
ちょっと感動を覚えてしまいました。

プロジェクトアマテラスに掲載された『MMR復活編』。
こちらでは現在も、「キバヤシ隊長の華麗なる生活」など、ステキな新作が公開中ですので、ファンの方は是非チェックを。


MMRマガジンミステリー調査班は、実在の講談社編集者をモデルに、様々な超常現象を科学的に解明していく物語。
とりわけ、当時の世相を受けてノストラダムスの大予言に纏わる人類の危機を、多方面からフィーチャーした内容になっていました。

その中心人物である、キバヤシさんが帰って来た!

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開幕いきなり噴き出しました。

「おいおいオレの顔を忘れちまったのか?」
と言われても、この変貌ぶりじゃ無理ないですよ!

しかし、当時はこのキバヤシさんが『シュート!』『金田一少年』『GTO』『サイコメトラーEIJI』『ゲットバッカーズ』など全てに関わっている、リアル天才編集者だなんて全く知らずに読んでいました。
そんな樹林伸さんは、現在もたまに小説も書きつつ、『神の雫』『エリアの騎士』『新宿D×D』などを手掛け、時には政治家に対するロビー活動を行い、そしてマンガボックス編集長としても活躍してらっしゃいますね。
つくづく凄い方だと思います。

今や、トマルさんもモーニングの副編集長を経験し『デラシネマ』なども手掛けていたんですすからねぇ……
講談社系列の歴史を読み解く上でも面白い作品と言えます。


そして、そんなキバヤシさんが相変わらずのテンションで、新たに迫る人類の危機を明かし、語って行きます。

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世界は1999年に滅びるのではない。
1999年から滅びが始まっていたのだ、と……!


これを読んだ時は私もリアルに

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と、懐かしのナワヤ、タナカ、イケダ、トマル達と共に叫んでしまいました。
皆、少しずつ老けていますが、ノリは変わっておらず、旧来のMMRファンは安心して楽しめます。

大地震、原発事故、メタンハイドレード、亜酸化窒素、エターナルフィードバック……
現代的な様々なトピックを扱って、物語は展開して行きます。



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去年の10月に電子版で発売された内容に加え、2008年にマガジン本誌に掲載された読み切りをプラスされています。
人類の存亡に関わる深海の悪魔、古細菌アーキアとは……


トンデモや陰謀論をそうだと解って楽しめる人間には、とても面白い本です。

何と、ご本人たちが声で出演したPVまであります!(笑)
芸術的な棒読みが堪りません。

2012年も過ぎてしまいましたが、今後もまたMMRの活躍が見られればファンとしては嬉しいです。


70点。

ちなみに、『MMR』好きの方には同じノリの『新次元アセンション』(1-2巻70点)もオススメです。

アルテ1巻

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アルテ 1巻
大久保圭

でも…お母様
結婚しても絶対後悔すると思うんです
同じ後悔なら自分の望むことをして
後悔したいわ

公式サイトで1話の試し読みができます。


コミックゼノンにて連載中の、大久保圭先生の初連載作品。
以前、フェローズでは鳴海圭名義で短編を描いておられました。

今後も注目せねば! と感じさせる、新進気鋭の素敵な作品です。


舞台は16世紀初頭のフィレンツェ。
14世紀から始まったルネサンスの中心となった、毛織物業と銀行業が盛んな都市。

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主人公は貴族の娘でありながら、普通の貴族としての幸せよりも何よりも幼い頃から絵を描くことが大好きな15歳の少女・アルテ。
父親はアルテのことを応援してくれていたものの、一月前に急逝。
女が絵なんて描いても仕方ない、素敵な殿方に貰われる淑女となるべく努力すべきという母親と度々衝突をしながら、アルテは画家を目指すのだが――


当時の時代背景としてあるのが、圧倒的な男尊女卑。
アルテが志望する絵画職人の工房とて例外ではなく、完全な男社会です。
女は門前払いが当たり前の状況。

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それでもそこに何とか入っていこうと、待ち構える様々な苦難にアルテは立ち向かっていきます。
絵が好きだというのは勿論ですが、アルテの画家を目指すのは真の理由があります。
主人公は貴族のお嬢様ですが、反骨と気骨の物語です。

「落ち込むこともあるけれど、私は元気です」を地で行っています。
ハウス名作劇場的なテイストも感じますね。
とても真っ直ぐな性格のアルテは見ていて気持ちの良い、主人公然とした主人公です。


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特筆すべきは、絵の魅力。
主人公アルテが可愛いのは見ての通りなので、表情も豊かです。
加えて、背景がかなりの割合で描き込まれており、画面が黒く感じます。
建造物から小物に至るまで、細かく16世紀イタリアの雰囲気を演出してくれています。
個人的に、この緻密なタッチの背景は大好物です。


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街の市場の活気溢れる様子も画面から伝わって来ます。
モブ一人一人も、その人なりの生活を営んでいる事を感じさせる力の篭もり具合。
美味しそうな食べ物や灰を用いた洗濯シーンなどに、当時の生活風景を感じさせてくれます。
中世ヨーロッパ好きには訴求力があるのではないでしょうか。

コミックス描き下ろしのおまけも充実。
巻末の作者コメント漫画では、「工房の職人話が漫画家のアシスタントに似ていて親近感を覚えた」というお話を読んで、なるほどなと得心しました。
漫画家見習いのみならず、多くの人にアルテの直向な志は感じるものがあるでしょう。


女性が立身出世して行く話が好きな方、中世西欧が好きな方、主人公の真っ直ぐな成長物語が好きな方、幅広い層にオススメできる良作です。


75点。

空想亭こばなし

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横尾公敏
講談社イブニングKC


怪作『妄想戦記ロボット残党兵』の横尾先生による初短篇集となれば、気になって読まずにはいられませんよね!

かなり濃いテイストな分、ハマる人はハマるタイプでしょう。


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妄想亭科学という、数奇者の噺家が語る劇中劇という形態で、七席の短編が描かれて行きます。


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最初は、夜になるといつも必ず外出する有能な女性アシスタントの秘密を巡る、ロボットSF「ロボット道」。
実に正統派なSF短編で、オチも小気味良いです。



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他の話では、キョンシーあり、特撮怪人あり、ゾンビあり、都市伝説あり、妖怪あり、サイキッカーあり……
「きっとこれが好きな人は大好きだろうな」、と思わせる要素がてんこ盛りです。


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個人的には、衛生管理の発達によって生き難くなっている妖怪アカナメの悲哀に同情してしまいました。
アカナメが女の子を舐める所に、横尾作品としては破格のフェティシズムが感じられます。
彼と対峙する、主人公のワイルドでバイオレントな座敷童は必見。

「文字を喰う男」の不気味さも、「戦闘員A」の要素は奇天烈でありながら王道を行く感じも良いですね。

新大久保、上野、池袋など、山手線沿線の実在の街が度々舞台になるので、その辺に縁のある人は+αの楽しみがあるかもしれません。

短編としてももう少し先まで見せて欲しいと感じる作品もありますが、逆にその先を自分ならどうするかと考えることで創作者志望の人には訓練になるかも。

昭和を感じさせるレトロで濃い目の画風、多少のグロさが含まれているお話もあり、決して万人にお薦めとはいきません。
ただ、そこまで一般人が読めない話でもないですし、この手の作品が好きな方には是非届いて欲しいと願います。


70点。

明日開催 初のマンガHONZイベント

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「春の電子書籍祭り with マンガHONZ」は明日4/22!

http://www.loft-prj.co.jp/schedule/plusone/22902

セルフパブリッシングの雄である、鈴木みそ先生とうめ先生に対し、マンガHONZを初めとした超強力キュレーターである、堀江貴文が切り込みます!注目の対談は明日!


ということで、明日の夜19時より、新宿のロフトプラスワンにてトークイベントが開かれます。
私も、マンガHONZのキュレーターとして参加して来ます!


『大東京トイボックス』のうめ先生、『銭』の鈴木みそ先生をお迎えしてのこのイベント。

うめ先生と言えば様々なガジェットに造詣が深く、最新作『南国トムソーヤ』でも南の離島でありながらiPhoneなどをバンバン登場させています。
又バブーや、最近始まったサービスnoteにてスティーブ・ジョブスを題材にした『スティーブス』も公開しており、そういった方面においてかなり先駆的な漫画家です

又、鈴木みそ先生は、先日発売した『ナナのリテラシー』(紹介記事)が、正にそのものズバリ電子書籍によるセルフパブリッシングが題材でした。
鈴木みそ先生自身の、何も解らないゼロの状態から自らの漫画を電子書籍として発刊した体験に基づいた『ナナのリテラシー』は、今年を通しても強くお薦めできる一作なので、是非(できれば電子書籍版で!)読んで見て下さい。

そんな先生方に対するは、マンガHONZ代表のホリエモンこと堀江貴文さん。

この三人による鼎談は、電子書籍、漫画、出版業界などを巡るとてもディープになること間違いなしです。


興味のある方は新宿まで足を運んで来てみては如何でしょうか(^-^)




蛇足ですが、そんな私は今日も新宿にいたり(笑)

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新宿アニメイトでは、一昨日紹介した『アルテ』と種村有菜先生の『31アイドリーム』、それと『箱庭テレパシー』が激推しされていました。

最近は色んな書店の棚を見るのが一つの趣味になっており、狭いスペースの中でも工夫や愛の感じられる棚を見るとつい嬉しくなってしまいますね。

反対に、ただメディア化した作品や売れ筋の作品だけを淡々と平積みしてあるだけの棚を見て残念に思うこともあるのですが……

リアル書店にとっては逆境の時代ですが、そんな血の通った棚を作り続けている書店員さん達も個人的に応援しております。

おもちゃの教祖さま

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おもちゃの教祖さま
高崎ゆうき
バーズコミックス

大人はこうあらなくちゃいけないなんて

大人になってもそんな答えが見つかるわけもなし



ロリババア新興宗教コメディ
もうね、その言葉だけでどんな物なのか読んでみたくなるじゃないですか……!


そして、その1頁目が

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このロケットスタート。
こんなにもパワフルで惹き付けられる1ページ目は久々に拝みました。

いやぁ、凄い漫画です!
ギャグなのですけど、現代社会において心が疲れてしまっている人にはそこはかとなく救いになるかもしれない、そんな作品です。


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主人公の相生(あいおい)コハナは、37歳ながら見た目は完全に幼女で処女。
永遠の若さを求める新興宗教「永遠教」の理想であるコハナは、永遠教の教祖に君臨。
迷える信者達を導いて行く――


永遠教の始祖「カーネトーモ」という文字列に噴き出します。
何のことか解らない方は、「金田朋子 名言」でググることによって、腹筋の鍛錬がてきるかと思います。


作中では、

「ふざけんな!! 幼女にかけて一番合うのはマヨネーズだろうが!!」
「はあ!? 幼女には味噌!! 味噌には幼女ときゅうり!! つまり日本!! そういう事だろうが!!」

「可愛い男の子がはいてる半ズボンに私を変えて下さい!!」

「宗教とは――――エロゲーである!!!」

「私はね この世で最も強いのは童貞と処女だって思うの」

といった感じの名言・迷言がバンバン飛び出して来ます。
ツッコミ所を挙げて行くと追い付かないレベルですが、紹介したいエピソードは幾つもある位です。


教祖コハナの脇を固めるのは、教団の幹事長。

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信者と書いて「カネヅル」と読む彼女はとことんまで守銭奴キャラ。
その清々しいまでの下衆さが読んで行く内にハマります。


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時々、ホラーと見紛う画風になることも。
彼女が何故そうなってしまったのかも、最後には明かされるのですが……良い理由だと思いました。


コハナの下に集うのは、悩める者達。
ある者は、童貞でデブでロリコンでケモナーの気もある男。
またある者は、ストーカー被害に遭い男性恐怖症に陥った女性などなど……
彼らに対するコハナの啓示は、ある側面では全く解決になっていないとも思えますが、別の側面ではそういった考え方の転回によって多少なりとも楽になれるのであれば、この世に在り続けることに意味を見出せるのであれば、それはそれで良い事なのかな、と思います。
それは正しく、宗教の本質に近しいもの。
或いは、女子高生でなく女子校生というクリシェの中で、全てのウソを飲み込んでその先に夢を見る行為。

その辺は、巻末の作者コメントからも汲み取れます。
笑いながらも色々考えさせられる所のある漫画です。


様々なネタも随所に盛り込まれているのですが、

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クインテット信者として、まさかの「ガイア幻想記」という名前が出て来たことに感激してしまいました。
シブいねェ…おたくまったくシブいぜ……


公式サイトにて1話のプチ試し読みが出来るようですので、ノリを確認して行けそうならば是非オススメです。
こういうテイストでこのレベルで纏め上げられている作品はなかなかない気がします。

高崎ゆうき先生の今後の活躍も、とても楽しみです。


75点。

マンガHONZ新刊超速レビュー 『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』

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新刊超速レビュー 『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』
http://honz.jp/articles/-/40395


本日発売となった、連載開始と同時に国内外のメディアからも大反響となった、原発作業員として実際に福島第一原発で働いた筆者による、実録ルポマンガ。

普段、マンガを読まない方も含め、多くの方に触れて欲しいと願って、超速レビューという形で記事を書かせて頂きました。



Kindleの無料試し読みがありますので、何はともあれまずそちらを見て頂きたいと思いつつ……


このブログでも少し内容を引用しつつ紹介させて頂きます。


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ご本人の実体験に基づいて描写される、作業現場のリアル。
装備や、実地で使われる道具などが事細かに描かれます。
一つ一つの道具まで細部に描かれることによって、現場での作業がリアリティを持って感じられます。



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一方、1Fの中、カップラーメンを食べて昼寝をしている様子など、知られざる実情が描かれます。
ヒーローのように思われる作業員。
しかし、実際は現地であっても裏方のような仕事も多く、また6次下請けという酷い構造によって超薄給であることも。


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しかし、命が懸った危険な現場であることは間違いなく。
ここに描かれているのは、正しい知識を勉強した上で、必要以上の恐怖を抱かずに現実と向き合って戦う男たちの姿。
誇りを持って、私たちの為に働いてくれている人々の姿。


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1Fに初めて入った時、緊迫感も悲愴感もなく冗談を言い合っていた、という所に、ある種の人間的な強さ、希望のような物も感じます。


メディアを通してイメージで語られる姿とはかけ離れた、実際に一人一人がそこで息衝く現場の様子は、是非本をお手にとって読んで頂きたいです。

最近のWeb漫画2014 4月版

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今日も今日とて終電で帰れるかどうかという所なので、不定期で行っているWeb漫画の紹介をします。
今回紹介するものは、全てスマホやタブレットでもストレスなく読める作品です。
世の中便利になりましたね。



Web漫画ではないのですが、現在全4巻中2巻までがKindleで無料公開中。
音楽を題材にした恋愛漫画です。
少女漫画好きの方はこの機会にどうぞ。


あの福本先生が描いた、薬物の危険性を啓蒙する政府広報オンラインに掲載された漫画。
この絵柄だからこそ持ち得る、謎の説得力があります。


シューカツ星人 五月病マリオ
一ツ橋書店の始めたWeb漫画。
iPhoneで見てもスライドすると絵が動く!とビックリ。
成る程、今後はこういう表現もアリですね。


学校へ行けない僕と9人の先生 棚園正一
不登校時の体験、鳥山明先生の存在に救われた実話を元にした物語。
2話が5月15日までなので、是非それまでに。



以下はcomicoから。

ReLIFE 夜宵草
comicoで一番人気の作品。
二浪→院生→就職するも三ヶ月で退職。今後を案じる主人公が、外見だけ若返る薬を使って高校三年生をやり直す物語。
ランキングトップなだけあり、読ませます。
当然私は日代さん派です。


QUEEN さんぱち
FBIアカデミーを舞台にした、殺人事件を巡るミステリサスペンス。
台詞回しにも味があり、キャラも魅力的です。
最新話でジョーカーがますます好きに。



以下はコミックウォーカーから。

私好みのCGバリバリSFだ~と喜びました。
宇宙人に侵略された人間とされていない人間の二種類に別れた世界。
お話自体はこれからですが、異界感のあるヴィジュアルが好きです。


料理の写真を撮ってSNSにアップする――
現代では日常的に行われる行為。
そのフィードバック感と、料理のレシピが組み合わさった実用的で共感できるマンガです。


男っぽい女の子と、女の子っぽい男の子のかつての賭け。そしてこれから始まる賭けを描いた物語。
綺麗な絵で生き生きと変態を描いていて良いですねぇ。
女装男子好きの方に。


コミックウォーカーで一番期待していた25次元のダイスの続きが、昨日更新予定の筈が来月に延期になってしまっていてちょっと残念ですが……
次回が楽しみです!


以下は電脳マヴォより。

make your smile 転
「マヴォ実験ラボラトリー」のカテゴリで公開された、実験的作品。
特にCGで絵を描いた経験のある人、とりわけ「SAI」を使ったことのある人間には面白く感じられるでしょう。


昨日紹介した『いちえふ』の竜田一人さんも大きく影響されたという、平田弘史先生。
先日、「嘘」が公開され一部で反響を呼びました。
迫力溢れる劇画で、こんな事をやってのける鬼才の輝き。
説明しようとすると陳腐にしかならないので、読んで見て下さい。

以前も紹介しましたが、「平田弘史先生訪問記」が読み物として面白過ぎるので、未読の方は是非併せてお楽しみ下さい。


シノハユ the dawn of age 第8話 感想

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前回記事:シノハユ the dawn of age 第7話 感想


PCが壊れてしまったので(血涙)、別のPCに色々と移し替えながらSAIも導入した所で、リハビリも兼ねて一万年と二千年ぶりにpixivに絵を投稿した今日この頃。



2016年、祝日が増える?…「山の日」法案を提出 今国会成立へ9党 - MSN産経ニュース 
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140328/plc14032818400023-n1.htm
2016年から8月11日が「山の日」として休みになるというニュースも。
これは、あれですよね。
山が大好きな深山幽谷の化身である高鴨穏乃さんの活躍もあり、阿知賀女子学院が決勝進出を決めた日が8月11日。
実質、それを国をあげて祝う為の祝日に制定ですね!
何もかんも政治が良い。



さて、今月号の表紙を見て


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!?

最近、おもちやお尻に異常なまでの妄執を感じさせた小林立先生が遂にリミットブレイクしてしまわれたのか……!?


なーんてことはないんですね~。
『クズの本懐』の平常運転でした。


定価600円になったことに増税の影響を感じつつ、裏表紙のシアトリズムファイナルファンタジーカーテンコールをプレイしたいなと思いつつ……


以下は完全ネタバレになりますので、ご注意!



















































さあ、待望の「はやり①」を読める日がやって来ました!
ここからが、いよいよ本編に登場している人物をメインに据えた過去回想。
今まで以上に期待に胸を膨らませて破裂しそうでした。


最初のカラー見開きを見てもう開幕からニヤリ。
調べなくとも確信できる、高校生慕さんが立っていた所でもお馴染みの多賀神社!
それも、いかにも立先生が好きそうな階段入りのアングル!
「島根 多賀神社 鳥居」で画像検索すると、そのものズバリの風景が出て来ますね。

……私も一介の漫画読みだった筈が、すっかり舞台探訪勢的な思考が染み付いてしまっています(笑)

その湖畔に佇む、何とも言えない表情のはやりん。
今まではやりんが見せて来たのは笑顔ばかりでした。
それだけに、これから始まる物語を暗示しているかのようなこの表情一つにも感慨が込もります。


背景たっぷりで探訪勢には堪らない今回。



はやりん回ではありますが、しっかりと前回の「閑無⑦」に続く形で夏祭りに行く慕や閑無や杏果達も描かれるという至れり尽くせり!

「今年は浴衣着ないんだ」
ということは前年以前もお祭には一緒に行っていて、閑無ちゃんは浴衣を着てたのでしょうか。

一方、小学校一年生の時の浴衣がちょっとだけ小さくなってしまったという成長期の慕。
この頃は女の子の方が身長が高くなったりする位ですからね。

買ってあげて、リチャードソン!
と思ったのも束の間。


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私からも、ありがとう杏果ちゃん!
こんな可愛い子たちの可愛い浴衣姿が見られるなんて……!

というか、まさかまさかの杏果ちゃんも旅館の娘!?
しかも、結構しっかりと働いていそうな雰囲気。
杏果ちゃんの大人びた人格は、その辺からの影響も大きそうです。

そして、この背景。
上手くすると杏果ちゃんの旅館も特定出来そうな感じがしますね。
お客さん用の浴衣がこんなにオシャレな旅館、結構良い所なのではないでしょうか。


遠慮していたけれど、実際着てみると(わぁ)とテンションの上がっている慕ちゃんかわいい。
巫女服を着てくるくる回っていた松実玄さんを思い起こさせます。


ちなみに、島根の夏祭りについて調べたら、松江だけでもかなり色々な物があるようで。
かなり長い期間やってる催しもあるようで、楽しそうですね。


ジャンクフードのビュッフェには是非、お祭女の穏乃さんも交じって欲しいと思いながら


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閑無ちゃん良い表情(笑)
私も思わず噴き出しました。


「おめーのクソ歌よりりんご飴だよ」という閑無ちゃんは、巷で話題のringo-a.meに載っててもおかしくないレベル。

はやりんは焼きもろこしが好きなのでしょうか。
たい焼き、大判焼きも美味しいです。

「時にはHAYARIに流されて」(歌:瑞原はやり)のCD発売はいつですかね。
また車内でサイリウムが振られる日が来る予感です。


そして、
はやりん「媚びてる……そんな風に思っていた時代が私にもありました」
というモノローグからの小2の頃の回想入り。

毎日、おばあちゃんのお見舞いに来ている様子のはやりん。
やはり良い子なのです……
看護師さんとのフランクな掛け合いが好きです。


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「おばーちゃん」という呼び方に覚える松実感。
そして、杏果ちゃんは「ちゃっちゃと」、はやりんは「ちゃちゃーっと」。

しかし、この後ちょっと辛い展開が……
まさかそんな……

と思っていた所に颯爽と現れたのは、格好良いおねーさん。


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まつ毛の感じが鶴田姫子さんを思わせます。

悲嘆に暮れていた自分を、無言で慰めて去っていた女性への憧れ。
そうですか、これがはやりんのルーツですか……


おばあちゃん、無事退院できて本当に良かったですよ……。
物凄く安心しました。

そして、咲-Saki-フードに新たな一手が。


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カツ丼に対抗できる牛丼!

はやりんグランマ、アグレッシブ……!
病院食の薄味から、ジャンクなものが食べたくなるというのはままありますが、それにしても(笑)
ガツガツ感、熱いです、求めたいです。

高橋さんというのはお手伝いさんか何かでしょうか。
瑞原家もかなりのお金持ちの予感ですねぇ。

そして、牛丼ですが……
実は舞台探訪勢の友人に、午前4時に
「今からはやりんとデートしてきます。牛丼食べる。店は特定済み!」
というメッセージが。
何それ、はやすぎるしこわいわもー(笑)


一応、私なりに調べた所、椅子とテーブルの並びからチェーンでいうと野家でも松屋でもなく、すき家。

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おばあちゃんとの帰り道にある「松江市役所」の標識を頼りに、松江市役所付近で検索すると3箇所のすき家があるようですが……

次ページの背景には、リンガーハットやはなまるうどんも描かれています!
どうもフードコートっぽい!

即ち、地図上のBであるイオン松江店内にあるすき家で間違いなさそうだなぁ、と。


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そして、地形的には丁度その対岸に、こども麻雀大会の会場でもあったくにびきメッセがある感じになるんですねぇ。
地図とストリートビューを見ながら、こんなにも楽しめる作品もなかなかありません。





そして、昨晩から島根にいたらしいだーはらさんは、早速すき家含め今回の舞台のまとめを作成してらっしゃいました。
相変わらずの仕事の早さ、すばらですよ……!


そんな折、「松実玄」でググると私よりも上にTwitterアカウントが出て来る、全国一のレイチェル使いN男さんは、昨日の時点ですき家に3回行って4杯食べておられた……
すごいシンクロニシティですね。



しかし、これで吉野山を感じる野家、松屋宥botを思い出す松屋に続き、すき家も咲-Saki-を感じられる聖地に!
牛丼を食べる度に幸せを噛み締められる、そんなすばらなことはありません!


とりあえず、今夜はすき家に行って牛丼ですね。
『咲-Saki-』シリーズを読んでいると、ご飯の献立まで決めてくれるのですばらです。


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ここで、さっきのおねーさんの名前が判明。
当代の牌のおねーさん、春日井真深さん。
春日井という苗字は、全国の6割が愛知県のようですが、愛知出身でしょうか。
誰か「まっふまふにしてあげる」とか作りそうです。



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はやや!
衝撃! はやりん小2の頃は「はややっ」を全否定!!
その二年後には元気に「はやっ」と言っているはやりんの姿がある訳ですが。

これは逆に考えると、はやりんを見て「このプロキツい」と言っていた志崎綾ちゃんも、「あやや~☆」と言う未来も有り得るということでは。



ピアノを習っていて、玄関までの広さを見てもはやりんはやっぱりお嬢様っぽいですね。


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人畜無害なY染色体が大多数を占める咲-Saki-世界において、極めて珍しいタイプのキャラが出現!
男性同士の絡みのあるシーンなんてほぼないですから、これはハギ京、質リチャに続く第三の勢力ヤンリー(ヤンキー×サラリーマン)……!

しかし、こんないたいけな小二女子に手をあげようなどと万死に値しますよ!

と思ったら、またもや颯爽とまふふ登場。
可愛いは大正義で、はやりんをまたもや助けてくれます。


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お前もまふふ信者だったんかい!(笑)
オマケにサラリーマンも!
二人ともサインか何かを貰ってご満悦。

これが、牌のおねーさんの力……
はやりんが憧れるのも納得です。
世界は「かわいい」の力で武力を捨てて平和になれる。



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よく見たらこのヤンキー、さっきのページに出てる!(笑)

この世界の法理からすればもう出て来る事はないでしょうが、良いキャラしてましたよ……



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まふふの髪留めは、冒頭のカラーページではやりんが持っていた物。


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今のはやりんが付けているものとは、若干違いますけど、流石に17年の隔世がありますからね。

きっと、この髪留めを託されるエピソードが今後描かれるのでしょう。

自分がかつて助けて貰い、憧れた人。
その人に近付く為に、幼い頃から様々な活動をこなして行ったであろうはやりん。
それが実り、見事に牌のおねーさんとなって、全国でも屈指のトッププロとしても活躍している事を私達は知っている訳で、胸が熱くなりますね……。

人に歴史あり、ということをひしひしと感じさせてくれる『シノハユ』。

「そんな話をもっと聞かせてくれ立先生っ……!」
と、思わず今際の際の赤木しげると話す銀次の気分になります。


いやぁ、期待していた「はやり①」、終電超えまで働いた後に買いに行ったビッガンですが、疲れも眠気も吹っ飛ぶ内容でした!

次回も楽しみです!
小林立先生と五十嵐あぐり先生に今月も感謝です!

しかし、この調子でいつか「晴絵①」をやられてしまった日には、もう自分の涙で溺死する絵図しか思い浮かびませんね……

5月には吉野町に光回線が通るという朗報もあったので、強く生きて行こうと思います。



蛇足1

ちなみに、今回の咲日和は白糸台編でしたが、折しも今日は弘世菫さんのお誕生日!
すみたんイェイ~♪

そして、もしかして誕生日が明確化された今後は、誕生日被せも有り得るかもしれない……?
と思って、毎月25日と前後1日が誕生日になっているキャラを調査。

5月24日 小瀬川白望
6月25日 藤田靖子
7月25日 エイスリン・ウィッシュアート、池田緋菜・城菜・菜沙
7月26日 東横桃子
8月24日 松実宥
8月26日 西田順子
9月24日 福路美穂子
10月24日 花田煌
11月 該当なし
12月26日 多治比真佑子
1月 該当なし
2月25日 久保貴子
2月26日 森垣友香
3月24日 ネリー・ヴィルサラーゼ
3月25日 狩宿巴
3月26日 鶴田姫子

ふぅ~むなるほどなるほどー。
割とバランスよくバラけてる感じですので、全然有り得そうですね!
11~1月の間にそれ以外の高校などを挟めますし。
8月に久々に阿知賀の巻が見れたら、それはとっても嬉しいなって。



蛇足2

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今月のサーバントサービスに松実玄さんっぽい塔子さんが!

ちなみに、アニメのサーバントサービス最終回ではビッグガンガンのCMでシノハユが出て来たので、永久保存しています(笑)

ステラとミルフイユ 1巻

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ステラとミルフイユ 1巻
渡辺カナ
集英社別冊マーガレットコミックス

眠れない夜を繰り返しても
夜明けが来るのを忘れない



『星屑クライベイビー』『花と落雷』『ぼくらのゆくえは』などの渡辺カナ先生の最新作第一巻が発売されました。
元々、地力も評価も高い渡辺カナ先生ですが、個人的には今までの作品の中でも一番好きかもしれません。

表紙と裏表紙の水彩のタッチも美しく、そこから没入して行けます。


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主人公は、15歳の高校生・葉山銀河。
医者である父に自身も医者になるべく厳しく育てられた銀河は、父のあまりの情のなさに反発。
志望校を変え、寮暮らしと偽って一人暮らしを始める。


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引っ越した先のアパートの隣人・桃野椿を始め新しい生活で出会う人々が、他人との関わりすら拒絶する銀河に変化を与えて行く――


タイトルを見てどういうお話なのかな、と思いましたが、ステラが銀河でミルフイユが椿という事なのでしょう。

「父親への復讐」「孤独であることの美徳」など、15歳の少年としては至極真っ当なこじらせ方をしている主人公銀河が、何ともむず痒いキャラです。
一方、元ヤンで年齢不詳・子供のさくらと二人暮らしをしている椿は竹を割ったような性格。
そんな二人の起こす化学反応が面白いです。
こじらせた銀河に対し、必死に笑いを堪える椿の表情が好き。



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アパートの住人同士も仲が良く、友達のいなかった銀河の交友関係は学内外でどんどん広がって行きます。
そこで、改めて人と触れ合う時間の楽しさ、誰かと美味しいものを食べて笑い合う時間の幸福さを認識して行く件がとても良いです。

渡辺カナさんの漫画は、例えるならスピッツの曲のよう。
8割は柔らかくて温かなのですが、2割は心の奥底にある脆い部分をチクチクと刺してきます。
でも、そんな痛みすらも心地良い。
ジャンルは違いますけれど、『鉄楽レトラ』や『甘々と稲妻』などが好きな人はこの作品も好きになれるのでは。


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決めシーンの表情の良さが光ります。
銀河はダメな部分も含めてかわいい主人公で好きですね。
椿も、ここぞという時がとても八重歯が可愛らしく。
何というか、すぐくっついて欲しい訳ではなく、ゆっくり時間を掛けて歩んでいって欲しいなぁ、と思う二人です。


アパートの住人・黒中に惚れている同級生のみちる、そんな彼女に惚れている朔太郎らも含めて今後の展開が楽しみですね。

巻末のオマケ描きおろし漫画での銀河のこじらせっぷりも笑いました。


恋愛漫画としても、思春期の少年の成長物語としても見所があって、読後に「ああ、良い漫画を読んだなぁ」と充実感を持って閉じることのできた一冊でした。
お薦めです。


75点。

SK8R’S 1巻

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SK8R’S 1巻
トジツキハジメ
小学館ビッグコミックスピリッツ

好きな場所で好きな格好で好きにメイクする。

そうゆう選択肢と自由度の高さが、
スケートの良いとこよ。


スケートボード、いわゆるスケボーを題材にした漫画ってあまりありません。

一部スケボーの『8』、チャンピオンで5話集中連載し単行本化されていない『Goofy』、かつてコロコロコミックでやっていた『スケボーラッキー』。
私が知る範囲だとこれ位です。

絵としてはアクションの映える題材ですし、もっとあっても良いような気もしますが……
ともあれ、ここに来て素敵なスケボー漫画が登場しました。



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主人公の須賀アキオは、ある日ドレッドヘアーの謎の男に遭遇。
彼が繰り出すスケボーの技(トリック)に惚れ込んだアキオは、家族に反対されながらもスケボーを始める――



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孤独にスケボーを練習して来たアキオだったが、クラスにサンフランシスコから転校生の福富富久助は体格に似合わぬ本場仕込みのスケボー好き。
大量のスケボー雑誌やビデオを保有する富久助と共に、アキオはそのテクニックを人知れぬ片田舎で磨いて行く――



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トジツキハジメ先生といえばそっち系レーベルでのBLというイメージがありましたが、それを綺麗に覆してくれるアクションシーンの躍動感が素晴らしいです。

技の格好良さやインパクトがしっかり絵で示され、それに対する観覧者のリアクションと共に感情移入できます。

題材としてはニッチですが、とても真っ直ぐな青春ストーリーとしても見ることができます。

SNSを通じて拡散されていく成長したアキオのテクニック、それを見て上手いボーダーに見初められ、交友範囲が広がって行く様子に純粋にワクワクします。

冒頭に引用したような、スケボーの魅力を切り取って表した言葉にもセンスを感じます。
『ヒカルの碁』で、星を置いて宇宙を作る様子に碁をなぞらえた時のような高まりがありました。


順当に続いて行けば、この作品からスケボーブームが起きてもおかしくないというポテンシャルを感じる、今後も楽しみな作品です。


70点。

マンガHONZで岡本倫先生作品について書きました

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連載再開発表『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博も一目置く鬼才、岡本倫のススメ - マンガHONZ


明日のジャンプ誌上で、連載再開告知が発表される『HUNTER×HUNTER』!
待ちわびた暗黒大陸編がやっと読めますね!

ちょっと牽強付会気味ですが、それを祝しつつ岡本倫先生作品全般の紹介をさせて頂きました。
とりわけ『エルフェンリート』は掛け値なく名作ですし、冨樫先生をハマらせた位ですから読んで欲しいです。

尚、記事の冒頭に「※注 おっぱいの嫌いな方は今回の記事は読まないでください」と入れるか最後まで悩んだのは秘密です。
岡本倫先生自身は然程おっぱいに興味がないと公言していますが、アニメエルフェンリートのOPも含めて……ねぇ(笑)

蟹に誘われて

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蟹に誘われて
panpanya
白泉社 書籍扱いコミックス


panpanya先生の最新短篇集『蟹に誘われて』が満を持して発売!

前作『足摺り水族館』(紹介記事)は一般流通に乗っていなかったにも関わらず、「このマンガがすごい」、「俺マン」、「マンガ大賞」など、様々なアワードでその名前が挙がった注目作でした。
今回は、「楽園」や同人誌掲載作品に描き下ろしを加えた物で、書籍扱いにはなっていましたが普通に本屋さんで買えます。

書店で4面平積みされているのを見て、多くの人に手に取って貰えそうだなあ、と思いつつ購入。

全体的な読み味は『足摺り水族館』と同質で、不思議な夢想空間の中に気持ち良くたゆたうことができます。
どちらかが気に入ったなら、もう片方も安心して楽しめるでしょう。


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「蟹に誘われたことがある」から始まる表紙に書かれた文章の通り、「耳をすませば」のムーンに誘われた雫のように、主人公が蟹に誘われて始まる短編集。

名前も判らない少女が、日常と隣り合わせに存在する奇妙な事象に触れて行きます。


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相変わらず、人物が簡素な線である一方、背景は緻密に描き込まれているアンバランスな画面が、作品の面妖さを強調しています。
女の子が可愛いつげ義春先生的な趣もありますね。

ココナッツ工場でココナッツを割って電気を作るバイトの話、不思議な街で幽霊扱いされたので自分の体を駅の遺失物センターに捜しに行く話、タクアンのプラモデルの話、闇鍋ならぬ明鍋をする話……

あらすじだけでも如何に珍妙なお話群か伝わりそうですが、そんな中にも普遍性を見出せるお話も。


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私が特に好きなのは、「THE PERFECT SUNDAY」。
宿題を終えただけで途轍もない開放感を覚えた土曜日。
もし、これからの時間全てを明日の準備の為に費やしたとしたらかつてない最高の日曜日を迎えられるのではないか、と入念過ぎる準備を始めるのだが……

オチもしっかりついていて、良いですね。



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今作も、まるで図鑑のような装丁に加え、巻末にはまさかの索引も。
例によって「サンエブリー」が推されているのに名状し難い感覚になります。


心を掻き毟るくらいこの世界観が好きで好きで堪らない、という人が生まれるのも解る短編集です。

独自性の強い夢想空間、興味があれば覗いて見るのも良いかと思います。


75点。
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