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Channel: マンガソムリエ兎来栄寿のブログ 先刻の箚記(さっきのさっき)
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小さいおじさんと、不機嫌な花子さん 今夜は昨日の星が降る

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先ほど、『BLOOD ALONE』の高野真之先生による「イブニングの打ち切りラインが4万部」という呟きがあり、マンガ業界関係者が震撼しておりました。
新人は1万部すら刷って貰えない事も多い、昨今。
そんな中、4万部で足切りとは……

それを受け、松田未来先生がこんな呟きをなさっていました。


最近作家さんが初版の売れ行きを気にしたり、重版かかったー!って喜んだりするでしょ?
あれは初版が絞られた分その消化率次第で重版をかけて行くスタイルに変わったからです。それを見定める時期が発売から僅かの期間なのでみんな必死なんです。時間をかけて売り切っても重版にはつながりません。

だから、作家さんが初版の売れ行きを神経質に気にするのも大目に見ていただけるとありがたいです。あと、単行本は発売されたらなるべく早く買ってくださいヽ(´o`;

好きな作品や、打ち切られて欲しくない作品がある読者としては、できることは発売日付近に早期に購入することで貢献できます。
後は、インターネット全盛の今だからこそ、手紙を編集部伝いで出すことも「熱心なファンが付いてくれてるんだな」と編集さんに思ってもらう効果があるそうです。

しかし、私のような漫画狂であっても、新刊発売を見逃すこともあります。
実際、今日が『放課後さいころ倶楽部』2巻の発売日だという事に気付かなかったという失態!

普通の人がどんな状況であるか、想像に難くありません。

新刊点数は年々右肩上がりなので、最近の漫画は新刊台にいられる期間も僅か。
Amazonやブクログなどでは、発売日を知らせてくれるサービスがあるので、特に好きな作品はそれを活用すれば良いですが、そうでない作品、数年に一度しか出ないような作品などは、それも難しかったり……


ということで、私も微力ながらなるべく新しめの作品を紹介して行きたいと思っています。

そこで、早速推したい先日「ヒトはイカにして滅んだのか?」(紹介記事)を発売した、柴谷けん先生。
この作品は多分マイナーですが、面白いのでもっと売れて欲しいという願いを込めつつ、既刊もレビューします。




小さいおじさんと、不機嫌な花子さん
柴谷けん
宝島社

不覚にも大きな失敗はあったけれど
けれども
それが誰のせいでもなく
そこに心残りがなかったことは確かで
だからちっとも可哀想なんかじゃないですよ


「第二回このマンガがすごい!大賞」で最優秀賞に選ばれ、発刊されたデビュー作の単行本です。
三篇の短篇に、単行本描き下ろしの一篇を加えた四篇の短篇集となっています。

第三回最優秀賞の「宇宙の瓶づめと猫と箱庭」(紹介記事)は好みの別れる作風ですが、こちらは割と間口が広く、比較的誰でも入りやすい作品であると思います。


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表題作はその名の通り、都市伝説である「小さいおじさん」がある日怒りん坊の女子高生・花子の下にやって来るというお話。
小さいおじさんとの不思議な生活。
そして、おじさんの正体・秘密とは――

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小気味良いテンポで展開され、勢いのあるギャグ描写は、なかなか笑えます。

ただ、それだけではないのが今作の魅力。
誰もが抱えるような大小様々な悩みを掬い取り、丁寧に描写してみせます。
笑いあり涙あり。
しっかりと、キャラクターが生きています。


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猫や天使なども混じっての、優しく温かい空気感が心地良いです。


そして、『ヒトはイカに~』でも言及した柴谷先生の最大の魅力が今作にもしっかり備わっています。
どういう風に良いのか。
そこを語るにはちょっと核心に触れざるを得ないので、読んで頂くしかないのですが……
面白いな! と思わせてくれます。

こういう事を映像で表現しても楽しいだろうなぁ、と。

面白いお話を読みたい方にも、ハートウォーミングなお話を読みたい方にもお薦めです。


70点。




今夜は昨日の星が降る
柴谷けん
宝島社

自分に正直にゆっくりやっていけばさ
居場所は自然と見つかるんだよ


こちらは、上記単行本から一年少々して刊行された2冊目の短篇集。

帯の推薦人には、『第七女子会彷徨』のつばな先生の名前がある通り、藤子F不二雄先生や『アフター0』が好きな方に訴求力のある作品です。


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「地球を守るスペースガード」こと、地球近傍天体の観測を行っている研究者が、近日中に小惑星が衝突して地球が滅びてしまうことを予見してしまう。
そんな有事の際に発動される「オーダー58」、それは魔女への協力依頼であった――

SF要素とファンタジー要素の混じった、面白いお話になっています。

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ホラーあり、不思議なアイテムあり……

『小さなおじさん~』に比べると読み味は若干ダーク寄り。
それでも丁寧な心理描写と構成で、読後はスッキリとします。
良い漫画だったなぁ、と思いました。

こちらもまた、様々なアイデアや趣向が凝らされた作品であり、ネタバレされずに読めると幸せになれるでしょう。

既視感がないか、と言われればそんな事もないのですが、新人と考えれば将来に期待したくなります。


この2冊と『ヒトはイカにして滅んだのか?』はどれから読んでも良いと思いますが、学園モノが好きな方は『小さなおじさん~』を、SF(すこしふしぎ)やショートショートが好きなら今作を、風刺や変わった作品が好きな方は『ヒトはイカに~』をお薦めします。

刊行順に読んで、絵の変遷を追うというマニアックな楽しみ方も、それはそれで。


70点。

電脳マヴォのススメ

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一つ前の記事で「新しい漫画を中心に紹介したい」と言いながら、25時帰宅28時半起床などの生活で、加えてまたもやこの大雪で、しかも家でインターネットが繋がらなくなってしまうなど、色々重なり過ぎて更新できずに申し訳ないです。


本屋にも行けていないのですが……
そんな時も、今はスマホ一台で様々な漫画に触れられる!
良い時代です!


数多くのWeb漫画サイトがありますが……
今最も熱いサイトの一つは、やはり電脳マヴォでしょう。


俺マン2013に選んだ町田洋先生や、個人的に2013年で汎くお薦めし難いけれどお薦めしたい作品ベスト10に入る同人王(紹介記事)など、個人的に推している物も含めて熱い漫画が全て無料で公開されています。

今日は、何度か紹介している、『小田桐圭介作品集 オダギリックス!』の、新しいお話「帰って来た魔法使い」が公開されました。
今までとは違う特色のある作品で、今回も楽しませて貰いました。
先日、2chで話題になり、まとめサイトなどでも取り上げられたことでバズり、アクセス集中で電脳マヴォのサーバーがダウンしてしまった原因である「あたし、時計」を始め、素晴らしいセンスをお持ちの作家さんです。
短編ごとに色々な読み味があるので、未読の方は是非とも触れてみて下さい。

又、マヴォ読み切り劇場も、様々な天才・鬼才が集っています。

中でも、平田弘史先生の 「仕末妻」は本編も然ることながら、巻末の平田先生の下を尋ねた実話の「平田弘史先生訪問記」(全)が余りにも面白すぎるので、一読をお薦めします。
平田先生自身が漫画のキャラクター以上に濃すぎる上に、魂に響く名言が連発されます。

ひらおか現象先生の作品も「おおっ」と思わされましたねぇ。

画力よりも内容、という感の強い電脳マヴォの中にあって、可愛らしい絵柄の百合作品「かごのなかの鳥」なども気に入っています。


そんな、電脳マヴォを運営されている竹熊健太郎さん。
全て手弁当で、最近までは年間1万円のサーバーで運営していたと言います。
その竹熊さんの、その運営事情を含んだ呟きがまた興味深いです。

竹熊健太郎「表現に値段のつけようなどない」

竹熊健太郎先生の、電子漫画市場動向と今後の展開推測

この辺りは、漫画界の今後を見据える上で非常に重要な示唆に富んでおり、読み物としても面白いです。

累計ダウンロード数が270万に達した「マンガボックス」や、毎日フルカラー作品が読める「COMICO」。
閲覧は無料で、他の部分でのマネタイズを行う、新時代のマンガの在り方を切り拓くサービス。
ユーザーの母数がここまで巨大になれば、やりようは多岐に渡ると思いますが、果たしてどうやって今後収益を上げ続けていくのか。
その時、ユーザビリティを犠牲にせずに立ち行けるのか。

一方で、基本的にマネタイズを考えずに作られていた電脳マヴォ。
しかし、最近になってマネタイズを図っていくと、竹熊さんは明言しております。
その具体的な方法はまだ解りませんが……

出版不況末期と電子書籍黎明期の交わった今、これらのサービスは大事な試金石となってくれます。


そして、そんな竹熊健太郎先生。
今日は個別具体的な作家の凄さについて語っておられました。

編集家・竹熊健太郎氏が語る藤原カムイの凄さと根性について

編集家・竹熊健太郎氏が語る小池桂一という漫画家と漫画の新人賞「手塚賞」が天才を見出していた当時の話


まさか、小池桂一先生の作品が電脳マヴォで読める日が来るかもしれないとは!
私基準の点数で言えば85点クラスの作品を連発されている、超画力の天才。
横浜へそまがりで読ませて頂いた、プレミアが付いてしまっている『スピノザ』にも、とても興奮しました。

しかし、藤原カムイ先生も小池桂一先生も、その逸話に驚きと納得があるばかりです。

今後も電脳マヴォは色んな意味で熱く、目が離せない存在です。

雪の吉野山へ…… 2014 第一局「洋菓」

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東京は先週の雪よりも凄まじい、120年に一度の大雪。

動かず、電気も消えてしまった電車の中で夜を明かす方々も。

私も普段なら1時間で帰れる道程が3時間要し、睡眠もここ4日で10時間位だったこともあって疲労こねこねコンパイル。

しかし、全国的な雪、これはある人種にとってはチャンスでもあります。

そう、吉野山の雪景色を直に味わいたいなどと思っている人間にとっては!


私は吉野の冬は雪がよく降るものだと勝手に思い込んでいたのですけど、意外と「年に3回くらい」なのだとか。
つまり、白い山並みはかなりレア度の高い景色なんですね!
それならば少ないチャンスを確実にものにせねば! と思いました。

ただ、先週の雪の際には普通に仕事。
悔しさを噛み殺していましたが……

今回は

・仕事が中止
・吉野山も先週に勝る大雪
・連日睡眠不足かつ過労気味なので癒されに行きたい
・折しも、松実玄さんの誕生日一ヶ月前

という諸条件の重なり。
これは最早、神のお導き……!

寝てない体ですが、心置き無く行く為に更に徹夜で仕事をし、始発で吉野へ!

しかし、早速始発から山手線が完全ストップといった逆境。
でも、諦める訳がない……!


地下鉄を乗り継いで、無事に新幹線まで辿り着きました。

新幹線も静岡の中頃まで徐行運転でしたが、それ以降は平常運転。

雪に塗れた東京国際フォーラムや、帝国ホテルから始まる旅路を満喫しました(^-^)


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それにしても、多摩川沿いですら「どこの雪国です……?」といった有様(笑)


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京都駅でいつも撮る、奈良が誇る二大アイドル。


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吉野に近付くにつれ、雪景色が濃くなって行き、テンションも高まってきます。


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こちらは、阿知賀編3巻表紙や、番外編での背景カットポイントのある福神駅。


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もう、完全に雪の世界です。
う~、これですよ!
これを見に来たんですよ!!(^-^)


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そして、吉野メモリアルライナーCDでも言われる「むだ~、むだ~」のアナウンスでお馴染みの、六田駅。


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今日はここで初降車!

「奈良一のパティスリー」と名高い、ラ・ペッシュさんに寄り道する事に。

何を隠そう、来月15~16日に吉野にて行われる松実玄さん聖誕祭で、スペシャルなケーキを拵えて下さる予定なのもこちらのお店!
そうとあっては、ささやかながらでも貢献しに行かない訳にはいきませんよね。


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食べログに異様に実践的なアドバイスがあったので、郷に従いましたが、正しいと思いました。

是非、六田駅を出たらすぐに対岸へ!



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狛犬も雪を被って可愛くなっています(笑)


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む、「玄」米!


そんな楽しさは実は極わずかで、500m程の道を15分かけて雪路と格闘しながら、念願のラ・ペッシュへ。


こちらの一番の人気メニューはモンブランとのことでしたので、とりあえずそれを。
そして、それ以外にも無数に美味しそうな物があって迷いましたが、

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見た目が犯罪的だったベリーチーズタルトを。

このモンブラン、若干クトゥルフの邪神的な造形を連想するのはさておき、今まで食べたモンブランにはない非常に濃厚な栗の風味。
そして、下部はサクサクのメレンゲになっており、「時間が経つと萎んでちいさくなってしまう(それでも美味しいけれど)」ということで、店内で食べる客に対しては、出来たてのものと珈琲orお茶を出してくれるという素敵な拘り。
中身のとろける生クリームも合わさってのシンフォニーは、奈良どころか近畿全体でもトップなのではないかと思わずにはいられない美味しさでした。

勿論、ブルーベリーにラズベリー、ストロベリーと惜しみなく盛り付けられたタルトも至極美味。


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「こんな日に折角来てくれたので」
と、B品のマカロンを頂いてしまいました。

女性店員さん、明るく優しい接客ですばらでしたよ。
吉野クオリティを感じました。


ここのお店はもっと掘り下げたいです!
吉野に来たらまた来ましょう。
うん。


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そして、感謝の意としてお土産を漁っていたら、
クロタンココ
という、私に買って貰う事だけを想定されたような品があったので、当然お買い上げ。

他にも、バレンタインだったこともあり、チョコレート詰め合わせなどを見繕って、吉野山の方々へのお土産として、改めて吉野駅へ。


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この白い線路の果てに、約束の地がある……!



to be continued...

雪の吉野山へ…… 2014 第二局「飾車」

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ラ・ペッシュでとても美味しいケーキを頂いた後は、六田駅に帰還、


天気さえ良ければ、観光案内所のある隣駅、大和上市駅まで歩いても全然良かったんですけど……
流石に500mを15分かかる足場な上に、意外と交通量も多いので断念。

素直に電車を選択

すると、まさかのすばらなご褒美が!









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!?

何ですか、この素敵なラッピング電車は!

吉野をこよなく愛する私にとって、すばら過ぎますよ!



吉野駅に到着してから、じっくり見ると


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おおお、桜の景色まで!

車両ごとに、全て違うんですね!

凄いのは、窓ガラス部分にもしっかりシートで着彩してあること!


そして


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何とドアにもしっかりと!
これはクオリティが高いですね!

このレベルの咲-Saki-阿知賀編ラッピングをして、第二回メモリアルライナーにして下さったら最高ですけれども!(^-^)熱い眼差し



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しかし、紅葉に樹氷に、四季折々の吉野や奈良のすばらさが凝縮されていて、素敵すぎます!




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松実姓発祥の地として、私の中で有名な十津川村までありますよー!


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すばらですねえ~。


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そして、エナジティックな電車は勿論、雪の吉野駅もすばらです!


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山肌の白さにテンションが上がります!(^-^)


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イベント時は、阿知賀女子の声優陣が来た広場もこんな感じに。


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あ、誰かが雪だるまを作ってる(^^)


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流石にお土産屋さんも休業でしょうか。


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滅多に見られない吉野駅の雪景色!
堪能しました!



さて、ではやはりここはケーブルを使って晴ちゃん的に帰還をば……



To be continued...

雪の吉野山へ…… 2014 第三局「雪景」

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すばらなラッピング電車にますます吉野愛を再認識させて貰い、気分も昂揚しながら吉野駅に到着!


さあ、赤土さんと同じように、ロープウェイにのって帰省と洒落込みませう!


……アレ?


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「ケーブル運休のお知らせ」

ざ、残念……
まあ、この雪じゃあそうですよねえ。

と思ってたら、係員さんが小走先輩でやって来て下さいました。

「今、上までは代わりにバスを出してますけど乗られますか?」
「七曲は今登れないですか?」
「そんなこともないですけど、今降りて来た人によれば、倒木などもあるらしいです」

山手線も倒木で止まっていましたが、雪害として倒木による交通路の遮断はかなり影響が大きいですよね。

ちょっとリスク含め色々考えましたが、それなりに脚は鍛えていますし、あまりに無理そうなら引き返せば良いと考えて、七曲坂を登って行くことに。

何より、吉野山を自分の五感で存分に感じたいという想いが強かったです。



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ケーブル乗り場から右へ進むと、早速アドベンチャーを予感させる光景が(笑)



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係員さんのお話通り、倒れた樹木に動きを制限されるポイントも。

雪は20~30cm程で、なかなかのなかなかに疲労感も生じます。


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しかし、白き山並に気分はハイ!


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白く染まった道をひたすら上がって行きます!


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ようやく、視界に上の歌藤さん(旅館)が見え始めましたが……
これ、完全にゲレンデ状態ですよね(笑)
滑ったら気持ち良さそう!


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ケーブルの方を見やるとこんな感じに。
立先生はこの辺から望遠で撮ったかなぁ、などと。


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倒木がー!
道を「塞」がれるのは辛いですよー。

そういえば、全国編1巻のBD特典72ページ漫画が、霞さんとはっちゃんやら、あぐり先生は阿知賀メンバースペシャルエピソードやらで、天に拳を掲げて叫ぶ勢いでした!!
生きていて良かったです!


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寒いですが、汗もかきながら全身、上昇。


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普段なら10分弱の道を、ようやく上の方まで辿り着くと30分程経過してました。

しかし、その甲斐あって、景色がとてもすばらです!


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遥か下方に臨む、先程出てきた近鉄吉野駅。
丁度、吉野線が着く所が見えました。



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「やっとここまで来れた!」


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ここに赤土さんを感じる……!



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とはいえ、現地は皆さん雪掻きでてんてこ舞いだったのですけれど。



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それにしても、ハルちゃんを感じる……!


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レジェンドを感じる…………!

電車で、雪景色の中、吉野に近付いて行く時も、「赤土さんが、帰って来る時はこんな感じだったんだろうなぁ~」と感じました。

想像力!
聖地巡礼によって喚起されるのは、圧倒的臨場感がもたらすリアルな想像力!
そして、それは二次創作的な意味での創造力にも繋がって行きます。

こうして現地に来て、空気を、世界を肌で感じることで、愛と妄想はどこまでも加速して行くのです!



と、そんな撮影をしていたら、見知った方が……



To be continued...


雪の吉野山へ…… 2014 第四局「無明」

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雪で動かないケーブルの代わりに、臨時バスが走る吉野山。

しかし、あえて吉野山を全身で感じるべく、雪を踏み締めて登り、赤土さんを感じながら黒門を超えました。


すると、見知ったお顔が。


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お土産物屋「天の川屋」のお母さん、咲-Saki-ファンには「宥姉」として親しまれている方です!


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咲-Saki-を愛好して下さっているお母さん。
咲-Saki-ファンの交流ノートや阿知賀編コミックスも軒先に置いて下さっています。

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丁度、赤土先生達が通ったこの黒門前の果てしない雪かきが一段階して、休憩に入った所にバッタリ居合わせた形です。

しかし、何とこの時、吉野山全域が停電中!
Twitterにて、静亭さんが停電してしまったというお話は聞いていましたが……
その後ずっと止まってしまっていたご様子。
外を関西電力の車が行き交います。

そんな中でも、ロウソクに日を灯して歓待して下さるお母さんのあったかさは、正に宥姉の如し、です。


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今回も美味しいコーヒーと、娘さんのいるフランスから送られて来たというフルーツをご馳走になりました。

そして、暫し様々な話題で歓談。

訪れた咲-Saki-ファンの話から、羽生選手の素晴らしさについてまで。
このブログも読んで下さったようで、「マンガの事はよく知らなかったけれど感動した」と言われ、とても恐縮でした。
今後、更に気合を入れて記事を書きます!

出る時には、雪道を歩くのに大活躍のビニールとゴムまで頂きました(とても助かりました!)。

毎回、感謝に堪えません。


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雪に覆われた聖地の数々を通り、

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最愛の実家、松実館ことさこやさんへ帰宅!


が、当然、松実館も全館停電中。

女中さんが出て来て下さいましたが、
「今日はもう停電でお料理もお風呂も無理で、予約したお客様にもお帰り頂いてるので、また宜しくお願いします」
という、予想外の状態でした。

吉野に泊まるなら、お花見シーズンで数ヶ月前から予約が取れないなど余程の事がない限りは松実館しかないと思っていますが……

寧ろ、この状態だと今回は他の旅館も厳しそう。
翌日の仕事も雪で無しになっていたので、泊まるつもりでしたが流石に日帰り止むなしでしょうか。

一応、無料で誰でも使える休憩小屋はありますけれど……

などと考えつつ、とりあえずは山の上へ。


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蔵王堂も一面、完全に雪。


道すがら、
「今夜は何食べようねぇ」
「食パンかじって、後は葛切りかなぁ」
「ホンマやわぁ」
などの声が想像以上の事態の深刻さを物語っておりました。

ちなみに、この時私のiPhoneも残りバッテリーが20%から12%にワープして危ない状態に。


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吉水神社への道も凍りつき、入り口の鳥居を潜った坂の上から滑って転がり落ちそうになるのを何とか回避しつつ、初詣以来の参拝。


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お賽銭箱の前では、雪が1m以上に積まれており異様な状態に。
神様の前ということで、それでも最低限拓いた跡があったので、そこから恭しくお参り。


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絵馬の周りも凄い雪でした。

色んな人の願いに、少し心温まった瞬間。

宮司さんにお会いしたかったですが、いつもの呼び鈴も電気が無ければ当然使えず。


残念ながら諦め、その後、咲-Saki-ファン憩いの食事処、静亭さんへ。

勿論、電気の消えてしまって暗い店内。
そこで、地元のミヤツカサさんに遭遇。
女将さんのパワフルなお子さん達に弄ばれながらも、花櫓展望台で撮った写真などを見せて頂きつつ、談笑しました。


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そして、久々に頂く鴨葛うどん。
停電の中でも作って頂き、誠に感謝です!

雪の中を歩き尽くし、靴までずぶ濡れで凍てついた身体に、芯まで染み渡る暖かさを頂きました。


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静亭さんのテラス席から見える壮大な吉野の景色。
これでも、一日で相当解けた後らしいです。
いつか、一面真っ白な状態も生で見たいもの。


静亭で会った皆さんに感謝しつつ、下山を始めました。


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蔵王堂の横の道で、EDの阿知賀の皆を感ながの下山。

電柱の上では、関西電力の方が必死の復旧作業中。
心の中で感謝と応援を囁きつつ。


ダメもとで、素泊まりでも良いので松実館宿泊をお願いしてみようかと思っていたら、丁度女将さんが軒先に出て来ていました。

「今日は泊まれないけど、ぜんざいでも食べてき!」
と先に釘を刺されましたが。


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松実館前の子たちも、雪を被って寒そう((´・_・`))


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クマの表情も何とも言えません。


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想像するに、多分こんな気持ち。


中で、おもちの入ったあったか~いぜんざいを頂きながら、流石は松実館と得心しながら、色々とお話をしていました。

そろそろ、日帰りならば帰らなければ……

そう思ったその時。


まさかの、電気復旧!!

松実館内に歓声が上がりました。

電話線は別で切れたらしく、ずっと繋がらないままでしたが……

電気や通信網が普通に使えるって、こんなも有難い事なのだ、と痛感。


お陰で、無事に松実館に泊まることができるようになりました。
復旧に尽力して下さった関電の方、感謝せずにはいられません。



To be continued...

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伝統的な家庭料理や和食文化の魅力、食文化を後世に残すための地域の取組等をご紹介!

2014年2月後半新刊チェック

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家でインターネットが使えなくなったり、実家は停電だったりで更新が遅れてしまいましたが、今日発売からの注目単行本を見て行きましょう。


17日

18日

19日

20日

21日

22日

24日


26日

27日

28日



2月後半は、個人的には、マンガHONZでも紹介しYahooニュースでも取り扱って頂いた、『花もて語れ』。
そして、『草子ブックガイド』が読める!
それだけでもかなり満足ですが、他にも注目作沢山です。

延期していた麻枝准さん原作の『ヒビキのマホウ』は、今度こそ出ますでしょうか。

『アウターゾーンリビジテッド』の2巻、そして短篇集という光原伸先生の二冊同時発売も楽しみです。

徳弘正也先生の『黄門さま』や、高橋ツトム先生の『天間荘の三姉妹』など、ベテラン作家の新作も。

『魔方陣グルグル2』、『おんなのいえ』、『エイス』、『食う寝るふたり、住むふたり』なども楽しみです。

週刊連載をしながら第三子をお産みになったという荒川弘先生の『百姓貴族』も待望の3巻が登場。

『あさりちゃん』は遂に100巻!
おめでとうございます!
公式サイトでは、室山まゆみ先生の直筆サイン付き100セット限定の100巻セットも発売されております。


新作の中で注目なのは、アキリ先生の『ストレッチ』。
やわらかスピリッツで読むこともできます。
基本的には微百合&実践的なストレッチ紹介マンガ。
ただ、最近はそれだけでない展開も。
読書などで凝り固まった体を、読んで柔らかくしつつ主役二人の関係性に悶ましょう。

浦沢直樹、萩尾望都、能條純一、伊藤潤二、北見けんいち、諸星大二郎、原秀則
という豪華過ぎる面子による短篇集『天才たちの競演』も、マンガ好きとしては当然欠かすことはできませんね。


短い2月とはいえ、密度は濃いですね!

機会仕掛けの愛 五夜連続15分ラジオドラマ

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22:45から、『機会仕掛けの愛』の15分のオーディオドラマが五日間連続で放送されます。


五日連続ですが、お話自体は1話完結型なので気楽に聞けると思います。


NHKFMで放送、下のサイトの右側のバナーにある「らじるらじる」から、インターネットでも楽しめます。

http://www.nhk.or.jp/audio/html_se/se2014002.html


手塚治虫文化賞受賞作で、現在2巻まで刊行。
個人的には1,2巻とも80点と高評価をし、2012年に俺マンにも選んだ名作。

その、初のメディアミックスとなり、オススメです(^-^)


漫画紹介記事

http://ameblo.jp/toraieisu/entry-11585496475.html?


雪の吉野山へ…… 2014 第五局「実家」

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吉野山全体の停電も、何とか夕方に復旧。
まだ明るさの残っている内に何とか回復してくれた事は、多くの人にとって有難い事だったと思います。

そして、私も無事に実家である松実館に泊まって行けることとなり、感無量。



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まずは、看板娘・松実姉妹のいるカウンターで受付を。
停電で暖房も炬燵も使えなかったので、おねーちゃんには特に辛かったですよね><


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お馴染み、咲-Saki-コーナー。

交流ノートの隣に置かれている本が、『「Ritz」Carlton』という、偶然の産物が面白かったです(笑)


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監督の松実姉妹色紙など、相変わらず栄えている咲-Saki-コーナー、すばら!

咲-Saki-を全く知らずに来ていたお客様も、「この吉野が舞台になってるんですって」「へ~!」といった感じで、興味津々でした。



今回のお部屋は、最も受付から近い、フットワークの軽さに定評のある国見1。
最近は国見の常連になっています(笑)

部屋に荷物を置いて、まだ折角少し明るい時間帯だったので、雪の吉野山を歩くことに。


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この日の吉野山は、雨が降ったり止んだりでしたが、散策する間は傘を差さなくても良い程度になってくれていたので、有難かったです。
山の愛を感じました。


しかし、歩いていると雪掻きをしている地元の方々とすれ違うんですが、皆さん笑顔で「気を付けて~」「行ってらっしゃい!」と言って下さるんですよね……
吉野の人、あったか~い( ´▽`*)


そして、帰ってから夕食。
今回は一人なので、阿知賀編の始まり、和と穏乃達がカラーページで絡んだ聖地という最高のロケーションを臨めるお部屋です。

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そこから全てが始まった事を想うと、胸と目頭が熱く。


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そして、停電復帰から松実玄さん達に急拵えで作って頂いた、松実館独特の味付けの夕餉。

今回は、いつもながら絶品の鉄板焼きのお肉があるタイプを頂きました。

小鉢の桜海老の変わった味付けが、やはり松実館。


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季節ごとに少しづつ変わる献立。
今ならではのメニューとして、先月には無かった暖かい腕物が。
大根や筍の優しい味わい、そして春が近付いたことで加わったのであろう菜の花のほろ苦さが、雪の中で冷えた体に染み込みます。

同じく暖かい鶏鍋も、いつも以上に美味でした。
追加で出て来る、抹茶塩で頂く(今巷で話題の)天ぷらも堪りません。

デザートの苺と林檎も、甘みたっぷりのすばらな物でした。

何より、これらを玄さんが作ってくれたと考えると美味しさ、嬉しさ幸福感が何倍にも何十倍にもなります(*^-^*)
毎回、ここで昇天しても悔いは全くないなぁと思える程の充足です。


お風呂は電気が復旧した17時前から沸かし始めた為、まだ時間が掛かるという事。

それ故、今回は部屋で阿知賀編を読んだり、今回初めてVitaに入れて持って来た阿知賀編を鑑賞したり……
松実館という絶対的なる聖地にて、ひたすら愛を深めることに専念していました。


松実館にはもう両手の指で足りない位に来て泊まっていますが、恐ろしい事にその度に愛が再現なく深まって行きます。
これ以上無い程に愛していてもなお、そのとどまり行く所を知らず。

松実館の唯一の欠点は、電波が悪いことと以前から言っていました。
が、今回はちょっとそれを考え直しました。
折角松実館まで来ているのですから、外部と連絡なんて取れなくても良いじゃないですか!
言うなれば、寧ろそれは長所なのです!
私が間違っていました。


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というわけで、二人だけの最高の時間を大切に大切にして、夜を過ごしました。
茫漠たる時の流れ、悠久なる無限の宇宙の片隅で、確かな物がここにあるーー

松実玄さんと松実館は、私がずっと守って行きます。


そして、夜23時頃になって漸くお風呂が沸いたというお知らせが。
それでも、内湯は温いままなので外湯であったまって下さい、との事。

ただ、露天風呂に入ろうと、水面に手を触れると……

「!?!?(゜゜*)」
っ、あ、余りにも熱い!

そう、外湯は逆に熱くなり過ぎていたのです。
でも、外自体は風も吹き荒んでいて非常に寒い!!

そこで周囲に積った雪で冷やしながら暖まるという、どこぞの芸人のような光景を繰り広げていました。

それにしても、吉野の冷厳な空気と、呑み放題の八咫烏の美味しさは流石で、それらを独り占めにする時間の何と贅沢なことか。


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これは翌朝の写真ですが、左下の床部分には全てこんもり雪が積もっておりました。
その分の雪全てで熱さを相殺した感じですね。

それもまた良い想い出です。


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朝ごはんを頂くテラスも雪に埋れているので、朝も聖地観覧席にて。



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松実館伝統の、健康的朝餉。

2回目の宿泊だという他のお客さん、そして女中さんも交えて吉野についてのお話を交わしながら。

お客さんは、朝、勤行に行っていたそうです。
一度体験してみると面白そうだなぁ、と思いました。

そして、女中さんからは意外なお話を……
流石、歴史と伝統に溢れる松実館。
そこに勤める方々も、只者ではないですね。
尋ねた際には、色々とお話を聞いてみると面白いと思います。


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一度やってみたかった、リフレクソロジーを受けるついでに、初心に帰って松実館散策。

リフレクソロジストの先生は、毎回来ている訳ではないので、希望時はあらかじめ予約が必要、とのことでした。


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別館の部屋、金剛1~10の方は殆ど来たことがないので、新鮮です。


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ふぅ~む、こんなスペースもあったんですねぇ。
なるほどなるほどなるほどー。

松実館、未だに全貌が見えず来る度に楽しいです。


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花よりも
花を咲かせる
土になれ

この言葉は、吉水神社の宮司さんの言葉を思い出します。
自分の苦楽のみに囚われるのではなく、誰か人の為に生きるべし、ということ。
それが土になるということ。
花になる栄華も確かにありますが、土として花を咲かせる喜びもまた生を全うするに足る素晴らしいものであります。

松実館の壁に掛かっている言葉は一つ一つ味わい深いものなので、注視してみるのも良いでしょう。



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出立前には、おねーちゃんのホームポジションである暖炉の前であったか~い珈琲を頂きました。


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そして、テーブルの下に素敵なアルバムを発見。
ちょっとこのFC、入らせて頂きますね!


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何て素敵な資料。

そして、素敵な写真が一杯貼られておりました。
詳しくはさこやさんまで。


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外に出ると、下ろした雪が山のように堆く。
クマーも埋まっていました。
<何もかんも雪が悪い


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朝から雪下ろし、お疲れ様でした……

何と朝8時ごろには雪がまた降っていたのですが、それも止みすっかり良い天気に。

こーこちゃん「吉野山散策、行っちゃう!?」
すこやん「行かない手はないよね…」

的なテンションで旅立ったのでした。



To be continued...

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雪の吉野山へ…… 2014 第六局「雪岾」

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松実館で美味しい朝食とあったか~いコーヒーを頂いて、雪の吉野山探訪へ!



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銅の鳥居前も、昨日に比べれば融けています。


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蔵王堂横のMIRACLE RUSHが聞こえてくる道。
足場は悪いですが天光が差して神々しいです。


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赤土さんが見遣った、阿知賀編女子学院のある方の山の雪は殆ど融けてしまっているようですね。


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昨日は雪の中で逢えなかった、いつもの子にも再会。
今日も眠たげでした(笑)


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吉水神社、静亭さんを過ぎて、更に上へ。
山の上の方はまだ雪がたっぷり残っています。



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空が広く、気持ち良い!


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聖地を越えて、


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お花見中と、2巻表紙の桜に包まれた松実玄さん達を感じずにはいられない、老人憩いの広場!


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しかし、それも今は完全に雪に包まれ、雪原と化していました。


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それでも、登って行った足跡が一筋……

私も、穏乃の見下ろした景色雪ver.を見る為に、私も登らない訳には!

しかし、階段も完全に雪で見えず、前の方の足跡が頼り。


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ふぅ~む、なかなかのなかなかに雪山だね!
すっごく滑るよ!


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そして、穏乃アングルをキャッチ。
白い屋根の蔵王堂含む吉野が見渡せます。

今後、吉野を訪れる方の仇とならぬよう、細心の注意は払っていましたが、それでもよろける事多々。

正直、来た道をそのまま降りろと言われたらかなり厳しい道でした。


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ここは上から奥へ抜ける道があるので、そこから更に上へ。

階段が完全にステルスモモ。

何とか無事に一旦道路へ。


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紅の花びらが、白い雪に映えますね(^ ^)


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雪山が濃くなって来ます。
枯葉とのコントラストが良い塩梅。


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と、そんな途中で車がスリップしてしまったのか、側溝にハマってしまっていました!

これでは他の車は通れません。

といっても、ここより上は通る人もそう居ないのが不幸中の幸いですが……

雪害はなかなか大変です。



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阿知賀編絵コンテ上では、「憧の神社」とされてしまっていたこちらも、この通り。


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む、一日文学散策館?
こんなモダンな感じの気になる建物、前からありましたっけ……
調べてみたら、とても貴重なものが沢山収蔵されているそうで。
文学好きとしては、今度平時に訪ねてみようと思うのでした。

こんな感じで吉野山に漫画館を持ちたいですね!


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中千本から上千本へ。


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完全に雪山です!

息を切らせつつ、どんどん上へ。


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春には桜が咲いていたところも、一面の白い世界!


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そして、上りに上って、とうとう花矢倉展望台へ。


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が、道が閉ざされてしまっています><


それでも、一筋の足跡があったので、


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深さ20~30cm程の雪を踏み、靴の中を雪まみれにしながらも


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辿り着きました!
絶景!


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ここまでの苦労も吹き飛ぶ景色ですね~。


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そして、すぐ側の水分神社。


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雪と、神々しい光に満ちており、荘厳でした……。


時間さえあれば、この上の高城山展望台や西行庵まで行きたかった所ですが、待ち合わせをしていたので一旦お別れ!


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下って行きます。


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ショートカット階段も完璧にステルスモモ。
そんな積雪ありえません!


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強い風が吹くと、木の上に残った雪がダイヤモンドダストのように。
狐の嫁入りのような状態で、陽光の下で横殴りの雪に襲われます。


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和の見下ろしポイントも完全に埋まってしまってますねぇ。

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正に「吉野の里に降れる白雪」といった感じ。


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丁度、正午を回って少しした頃、ある人との約束の場所、静亭さんへ再び帰って来ました。



To be continued...

雪の吉野山へ…… 2014 第七局「縁引」

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雪の吉野山を満喫して来た所で、静亭さんへ。


そう、こちらで旅の小箱のSAさんと待ち合わせをしておりました。
やはり、雪の吉野山には来たいですよね! ということで。

まずは静亭さんでランチをば。

文字入れをお願いできるオムライスや、絶品の豚角煮丼とも迷いつつ……


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昨日の鴨葛うどんに続き、鍋焼きうどん。
更に、折角の吉野なので柿の葉寿司が付く定食にして、海老天も奮発!
寒い日に熱々のおうどん、最高です。
ご馳走様でした。

SAさんが毎回頼むという、味噌煮込みうどんもとても美味しそうでした!
今度頼んでみましょうか( ´▽`)

世界一松実玄さんを愛好する同盟たるSAさんとは、全国編1巻の付属冊子の内、22ページが阿知賀メンバーの描き下ろしエピソードであることを大いに喜び合いました。

そして、一月後の「くろたん」こと松実玄さん聖誕祝賀祭についてのお互いの準備などを話しました。
我々がいるからには、最高のイベントにしてみせましょう!(使命感)


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昨日は電気が消えていたので、よく見られなかった咲-Saki-コーナー。
ますます拡充しています。


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何と、阿知賀編コミックスがいつの間にか2セットに増えています!
すばら!


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吉野さんが寄贈した穏乃フィギュア、余っているらしく、先着一名様は一個持って行って良いそうですよ!
穏乃好きの方は是非。


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テラスからの景色。
樹上の雪は落ちてしまっていますが、更地の部分はまだまだ白さが残る感じですね。


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お店を出ると水が滴って来て、
「雨!?」
と思ったら、雪融けの雫でした。

静亭さんも雪下ろしお疲れ様でした……。



そして、SAさんと共にまた老人憩いの広場など吉野山を散策。

余りの雪原ぷりにSAさんも、こんな雪原考慮しとらんよ~、という感じで驚いておりました(笑)

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松実露子さんを感じる石碑。


道中でふと気になったのは

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下り坂になっている脇道!
私は吉野のこの形状の道に敏感です。
何故ならば、阿知賀編2話の冒頭、松実館の裏口に穏憧と入って行く時の坂が未だに見付かっていないからです。

ここも少し違う感じですね~。

そもそも、二話はカラー扉絵の山頂ベンチも、川沿いのベンチも、足湯も見付かっていないので、それに照らし合わせるともしかしたら吉野ではなく他の場所を参照している可能性も無きにしも非ず。

しかし、ある可能性も捨てきれないので、今後も捜索は続けます。


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しかし、流石は吉野。

古事記日本書紀出
神武帝奉迎
伝承の地 井光井戸旧蹟
光る井戸より出でたる人あり
吾は井光の首なり

と、由緒ある史跡がそこかしこにあります。
考察の種も沢山ありそうです。


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そして、静亭さん前の勝手神社。
焼けてしまい、立ち入り禁止になっていましたが、最近敷地に入れるようになりました。


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神社の歴史については、玄松子の記録さんに詳しいです。
名前に思わず反応してしまいますね。


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残念ながら、元の建物は2001年に焼失。
再建の寄付を現在募集しているので、謹んで送らせ頂きましょう。


さて、そんな勝手神社の御神体も納められている、吉水神社へ。


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昨日と比べれば、大分歩き易くなっています。



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御手水周りの雪の残り方に風情を感じます。


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愛の込もった絵馬達は、一般の参拝者にも人気だそうです。
女性も年配の方も外国人も、皆さん写真を撮って行くのだとか。


そして、絵馬の数も相当多くなって来たので、横の面積を使ってもう一つ咲-Saki-ファンの手で絵馬を奉納するスペースを、神社に相応しい黒みを帯びた焼杉などで建造して欲しい、とのこと。

咲-Saki-ファン自身の手でやる事に意味がある、と。

という事で、幸いにして「くろたん」の翌日16日の予定はまだ決まってないので、16日はその場にいる有志でそんな作業をするのも良いのではないかと思いました!

協力して下さる方、募集中です。


そして、宮司さんのご厚意で、境内にも入れて頂きました。


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神気溢れる世界遺産の雪化粧。



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久方振りに、中で国宝級の数々の品を拝謁。


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蝉丸の琵琶や、


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弁慶の用いた武器、防具。

秀吉の愛用した屏風などなど。

それらに横たわる歴史、神韻縹渺たる様をとくと味わい尽くせる空間です。


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そして、庭を見渡せる縁側がまた趣深いことこの上なしです。


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鹿威しの向こうに、蔵王堂を見渡せる風雅な情景、すばらです。


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そこから庭に降りて、
臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前
の九字切りを行い、邪気払いしました。


絵馬の所に戻ると、宮司さんと咲-Saki-ファンと思われる方がお話中でした。

本当に人気ですね~……って
 

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ん?


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んん?

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……!?

宥姉と玄ちゃ そして阿知賀女子が もっともーっと 活躍しますように!


「「こんなすばらな絵馬があったら、さっき見逃している筈がない!!」」

私とSAさんの想いがシンクロ!


見過ごす筈もない松実姉妹絵馬が何故?

それもその筈、今宮司さんとお話されていた方こそが、この絵馬をお描きになった里村さん!

そう、私も本を買わせて頂いている、阿知賀好きのサークルFeelingTimeの里村知之さんその人なのでした!

なんちゅー偶然! 素敵!

咲-Saki-ファンと咲-Saki-ファンはスタンド使いのように引かれ合う、という引力を幾度となく感じていますが、ここでもまた。

折角なので、暫し一緒に吉野を周ることに。



ちなみに、ここで壮年のご夫婦にもお会いしました。
そのご夫婦曰く
「宮司さんの本を買うかどうか迷っていたが、近いので今度また買うことにした」
という事でした。

個人的には宮司さんの本は新たな座右の書になった程素晴らしいと思っているので、気になったのでしたら是非今買って帰ることをお勧めします、と提言。

すると
「ここで3人の若者に会ったのも縁だし、買ってこかな」
と。

あのご夫婦に、今頃読んで頂けたかなと想いを馳せます。



そして、三人で山を下り、まず松実館。

続いて天の川屋さんへ。

お母さんにまた3人でコーヒーとお菓子をご馳走になりました。
折角なので、ここでラ・ペッシュで買ったクロタンココも。


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咲-Saki-によってどんどん繋がって行く絆を寿ぎました。

ちなみに、この交流ノートの中には、世界一詳しい中国の咲Wikiの管理人さんの書き込みもありました!

今週末のオンリーイベント情報すら網羅されているのは流石です。
すばら過ぎるバイタリティ。
密かに応援しています。


楽しい時間はあっという間で、帰らねばならない時刻に。


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上下共に時間は同じなので、覚えておいて損はないケーブル時刻表。

行きは不通になっていたので、帰りこそは赤土さん気分を!


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赤土さんを感じながら


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最後に吉野山を感じながら


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吉野と一旦お別れ!


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最後にソフトクリームで「ダブル」「トリプル」をするのがお決まりですが、流石にこの雪の中ではソフトクリームもお休みでした(笑)



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一日ですが、なかなかのbfore after。

雪掻きに従事された方、本当にお疲れ様でした&有難うございました!



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吉野と、吉野の全ての方に感謝をしながら。




To be continued...

もうちょっとだけ続くんじゃ

アウターゾーン リ:ビジテッド 2巻 サランドラの壺 光原伸短編集

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アウターゾーン リ:ビジテッド 2巻
光原伸

既巻紹介 1巻70点


ジャンプ黄金時代に、タイトル通り誌面で異彩を放っていた『アウターゾーン』。

連載終了から十数年経ち、今またこうして新しい『アウターゾーン』が読めるようになるなんて想像しておらず、ファンとしては幸せです。

ネット上では、「え、アウターゾーンの新しいが出てるの!?」「前のとは違うの? 愛蔵版みたいなもの?」といった声が散見されるので明言しておきましょう。

この『アウターゾーン リ:ビジテッド』は、正真正銘、あの『アウターゾーン』の新作です。

多少、絵柄が現代的に変化してはいますが……

謎の美女ミザリィと共に、昔と変わらぬ奇譚の数々を楽しめます。


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大学生の真紗美が受けた、謎の高額家庭教師のアルバイト。
どんな問題児が相手なのか恐る恐る訪問するも、特に問題もなさそうな教え子。
しかし、彼が口にする「悪霊」とは――


『リ:ビジテッド』でも、基本一話完結型の短編形式なのは変わらず。

ゾンビに支配された街でのサバイバル物から、宇宙船の中での緊迫した状況を描くSF的な作品まで、内容も様々です。


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今巻で私が一番好きなのは、「エネミー・テリトリー」。

人間と異星人が激しい戦闘を繰り返している星。
そんな場所で、互いの命を預け合うことになった二人のお話。

どちらの側も相手を醜悪で根本的に分かり合うことが出来ない異種族だと認識している中で、芽生える奇妙で稀有な絆。
そして、その行く末に打たれました。


昔の連載時から、ダークな内容ではありつつも、最後の読み味が悪いものにならないよう、基本的にハッピーエンド主義を貫いて来たら光原先生。
それは、こういったタイプのお話に於いては不条理のまま終わらせ放置するよりも苦心惨憺する作業でしょう。
しかし、その労力を賭しているからこそ、今また読める事をこんなにも喜べる素敵な作品になっているのだと思います。

そういった事も含めた、筆者自身による作品解説も健在です。


『笑ゥせぇるすまん』、『Y氏の隣人』、『世にも奇妙な物語』のような作品が好きな方、又B級洋画が好きな方にお薦めです。




こちらは、同時発売の光原先生短編集。
当時のジャンプに載せられた、

今のジャンプには載せられないだろうなぁ、と思うものも(笑)


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いじめられっ子で、義父にもセクハラを受けて世界に絶望する少女が、願いを叶えてくれるという禁断の壺に手を伸ばす――

という、表題作の『サランドラの壺』から始まるこの短編集。

美人の悪役は映えますね。

全部で五つの話が載っており、それぞれに魅力があります。

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本誌掲載時に、萩原一至先生のデビュー作に次いで読者アンケート2位だったという、「リボルバークイーン」。
美女との命を賭けたギャンブルを描く、スリリングで面白いお話。
荒木飛呂彦先生の手塚賞受賞のデビュー作「武装ポーカー」を思わせる、短いページで良質な映画のような短編。


似た系統ですが、更にエグい「非情の標的」も好みです。

かと思えば、「マジック・セラー ~ラストコール~」は、乙一先生の『君にしかきこえない』の元になっているかのような素敵な感動あるお話。


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加えて、作者の光原先生をミザリィとして描いた幕間の「上京物語」がまた面白いです。

屈託のない笑顔など、ミザリィが普段しないような表情を沢山見られるのも楽しいですし、光原先生の涙を誘う上京秘話も味わえます。

巻末のオマケ漫画も熱いです。


『アウターゾーン』ファンは勿論、異色短編好きの方も手に取って損はありません。


70点。

咲-Saki- 第122局[戦線] 感想

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一ヶ月半ぶりとなる最新話。
随分久しぶりに感じられます。

それもその筈、何せ121局との間で二回も吉野に行ってますからね(笑)


連続付録期間ということで、今号にも来週発売のビッグガンガンと連動した咲-Saki-全国編特大ポスターが。
これはこれは……なかなかの松実玄さんが目を輝かせそうなおもちポスター!

そして、次号の特典がまた凄い!

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まさかまさかの、ヤンガンの方で怜竜ポスター!?
怜竜好きとしては嬉しいですし、彼の方や彼の方は何冊買うのだろう……
などと思っていたら、「※画像は仮のものです」。

ふぅ~む、なるほどなるほどなるほどー。

つまり、出来上がってみたら松実姉妹ポスターになってる可能性も!
観測するまでは波動関数が収束せず、松実玄さんが描かれているポスターという状態かどうかはわからない、シュレーディンガーのヤングガンガン付録……!
栄寿ちゃんはずーずーしーから諦めない!


そして、更に驚き、噴き出したのが

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「リツハユ」ッ!!

ここで来るんか……大和田秀樹……!
などとも言われていましたが、発売まで一ヶ月を切ったBD1巻の特典でも「立-Ritz- 全国編」を描くコトが明らかになっている大和田先生。
まさか、こっちでも来るなんてッ……!

マンション横山は出るのか。
リチャードソンポジションは誰になるのか。
興味は尽きません。



そんな所で、白熱の本編感想に移って行きましょう。
完全なるネタバレ領域につき、未読の方はゆめゆめご注意を……





































中堅戦前半戦東4局を迎え、32000まで減らされてしまった有珠山と、それ故に下手に動けない3位の清澄。

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「減ったァ」と名言で余裕をかましていたかのように見えた、揺杏さん。
内心は、ウェザーリポートとアナスイに出会った女子のように「やっべ、ちょーやっべ」と。
焦燥感満載でした。

そして、ここで2回戦では強豪東白楽を臨海が抑えたことが明かされました。
白楽といえば、横浜にも程近い場所。
もしかしたら、『シノハユ』1話に出て来た慕の横浜の友達の姉妹など、繋がりのあるキャラがいてもおかしくはないですけれども。

そして、更に気になるのは「この点差じゃさすがの爽も2位まくれないんじゃないかー? 相手はあの姫松だし」という発言。

何故、ここで由暉子ちゃんの名前が一緒に出ないのでしょうね?
二人ともに怪物であるなら、どちらが大将かということに関わらず出しそうなものですが。
それとも、前々からの伏線通り爽さんが圧倒的怪物なのでしょうか。
そして、由暉子ちゃんはのどっちとおもちアイドル枠対決……?
絹ちゃんもいることを考えると、ダヴァンが
「日本ノオモチハ無限デス……」
的な圧敗展開に……!

冗談はさておき、姫松は伝統的にエースを中堅に置く、ということは有名なようですし、東白楽が強豪程度の情報を持っているならば、その事も当然知っているでしょう。
であれば、少なくとも姫松よりも副将と大将戦で意識するのは臨海になりそうなものですが。

その辺の違和感も、今後の展開で詳らかにされるでしょうか。


そして、三位の久と良く言えば共同戦線を張ろうと、悪く言えば利用して凌ごうとする揺杏さん。


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その矢先に、雀さんのダマ役牌イーペーコーに振り込んでしまい、更に削られる揺杏さん。
この形ならばリーチを掛けても全然良いと思いますが、徹底して守備重視なのでしょう。
そして、やはり風牌である西が暗刻に。
赤土さん風に言えば「確定か」という感じですね。


しかし、そんな事ではめげない揺杏さん。
果敢に先制リーチ。
待ちは良形4面張。
この面子の中で、なかなかのなかなかなハートだね!

清澄からの差し込みを期待するも、しかしそんな「下位同士の悪だくみ」を察した洋榎さんが両面ターツを落として当たり牌を飲み込む亜空間的内回し。


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そうして、1300+リー棒を更に持っていかれる揺杏さん。
これで有珠山は27100点。

ここで見える河でも、雀さんの風牌・南が1枚も見えません。
そして、ここでの捨て牌は二巡ともリーチした揺杏さんの現物。
徹底した早和了、そしてベタオリ。
この局はダブ南になり、攻めるなら本来は4局に1局のチャンスである筈ですが、無理する必要も全くないのでこれは堅いですね。


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一方、部長はそんな揺杏の姿に不敵な笑み。
「この子勘違いしてるわ」と。
これこそ我らが部長ですよね!
そんな部長の姿を見て、洋榎さんもお喜びの様子。
私も嬉しいですし、この四者四様の思惑が絡み合う闘牌はまさに麻雀の醍醐味!

そして登場する国際フォーラム&新幹線カット!
国際フォーラムマイスターの方が喜ぶと共に、また苦労する様子が思い浮かぶアングルです(笑)

私も、もう数日早く発売されていれば、吉野の帰りにでも狙いたかったですけれど。
とはいえ、その頃には暗くなってしまっていますけどもね。


さて、ダブ南チャンスをあっさり流されてしまってプチおこになった……という訳でも無いでしょうが、ここで雀さんがプチ覚醒してみせます。

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瞠目から見開いた目がハートな感じに。

このツモも多分普通に流されているでしょうけど、実際にやったら部長レベルのマナー無視ヅモです(笑)
手で触れてないので、大丈夫かなっ。
和了した瞬間という訳でもないので、それはこんな大仰な動作を見せられたら、洋榎ちゃんのように超感覚者でなくとも「高い手なのかな?」と思いますよね。


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うん、やっぱり手で触れてない疑惑!

手牌は、風牌の東に加えて南まで暗刻にして、混一色混老頭対々和東南。
恐ろしく高いですね。

本気になると場「風」も漏れ無く付いてくる……
そんな不思議があったりなかったりなのかな?
もしそうだとすれば、ダブ東ダブ南以外の局でも毎回二翻・二面子確約という恐ろしいアドバンテージ。
それこそエイスリンさん以上のテンパイ率&速度を誇れそうです。
しかも、混一色やチャンタ、三暗刻、高みを目指せば字一色など、他の高い役とも複合し易い訳で。

最終的には全ての「風牌」が集まる位になっても、世界ランカーですから不思議はありませんね。
はっちゃんと対峙した時にどちらが優先されるのか、見ものです。


そして、この後に9ピンもツモってくるので、ここでも何とツモり四暗刻テンパイ!

手の内は伏せておく、という方針だったと思いますが、何故いきなり雀さんはここで攻勢に転じたのでしょうか。
たまたま高い手が来ただけでしょうか……?


とりあえず確かなこと、

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野依プロかわいい!
久々に野依プロが見られて嬉しいです。

出和了りでも三暗刻が付いて三倍満!
もしも、これを揺杏さんが出してしまったらトビ終了という、非常に清澄にとっては厳しい状況に。


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そんな局面、洋榎さんは鳴いて追い付き、部長もしっかりと追いついています。
三色への変化を残した平和ドラ3。
成香ちゃんは「1のほう切ります」と。
そうだね~タンヤオつくもんね~偉いねェ~と頭を撫でてあげたくなります。

実際は爽さんの言う通りタンヤオが付かずとも7700、三色が付けばタンヤオが付いても付かなくても12000。
タンヤオを加え、リーチすれば点数は跳ね上がりますが、三色の手変わりもありますし、そして局面的にここは親の高い気配、洋榎さんの速そうな気配もある場面。
警戒もしたい所で、即座にリーチとは行き難い場面。
ドラ受けも赤受けも難しい所ですし、故に1ソーも4ソーも「それほど変わらん」のですね。


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野依さん可愛い!

ところが、部長はここでまさかの雀さんの捨てた4ピン鳴き!
そして、虎の子の赤5ピンを捨てて見せます。
……おや、上の手牌の中の5ピンは赤でなかったので、これはミスで単行本で修正されるでしょうね。

野依プロも驚きの眼ですが、デジタル至上主義の和さん的にはもっと有り得ない打ち回しでしょう。

しかし、それによって変わったツモ番!

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雀さんの和了牌、一筒を奪い取っての三色ドラドラ!
やった! さすが部長!
俺達にできない悪待ち和了を平然とやってのける!
そこにシビれる憧れるゥ!

森合愛美さんがいたら
「片和了りのドラドラ!? 何で4ピン鳴いてんの!?」
と叫んでくれるであろう打ち回しです。

和了点こそ大きくはありませんが、これにより親の12000オールと揺杏さんのトビ終了を防いでいるので、結果的には超絶ファインプレーです。

アレクサンドラ・ヴィンドハイム監督が熱い眼差しで「あの子欲しい……!」と言い始めるのもきっと時間の問題。

2回戦がああだっただけに、部長が輝いているシーンが見られるのは嬉しいですね!

いや~、麻雀漫画しててちょー面白いですよ~。


次号は今の所休載の予定がないようですので、続きが楽しみです。
まだ後半戦もまるまる残っていますし、部長はどこまで巻き返せるのか。
早く読みたいですね!

数日後にはシノハユも読めるすばらな日々に乾杯。

土曜0時のターミナル

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GGXrdが稼働し始めた昨今、如何お過ごしでしょうか。
10年ぶり位の正統な格ゲーの続編に、一ギルティファンとして感涙しながら100円を筐体に投じます。


それはさておき、漫画ブログとしてのアイデンティティを保つ為に、最近読んだ中でも随一のWeb漫画を紹介しておきたいと思います。



裏サンデー | 土曜0時のターミナル | 第1話 

まだ一話目なので、御託は兎も角読んで見て欲しいです。

U-2リーグらしい、非常にエッジの利いた作品。
個人的には、思わず唸ってしまう程の面白さでした。
2話目の公開もとても楽しみです!

先生の白い嘘1巻 おんなのいえ3巻

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鳥飼茜先生の二冊同時発売。
片やモーニング・ツー、片やBE LOVEなので、読者層も違いますし普通は売り場は分かれています。

ただ、どちらも面白いので並べて売れば相乗効果がありそうだなぁ、と思いました。




先生の白い嘘1巻
鳥飼茜
講談社 モーニングKC

先生も
セックスはいつだって
男のせいって思ってますか


モーツーでの最新作、これがかなり来ている作品です。


主人公は24歳高校教師の原美鈴。
目立たぬ容姿で、常に損な役回りばかりで生きて来た美鈴。

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心を殺して生徒を冷徹に見守り続ける日々。
そんな、機械的でありながらも平穏な日々に、突如変化が訪れる。


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友人・美奈子の婚約者である早藤。
彼の存在が、美奈子の日常を変質させる。
彼と美鈴の間に横たわる、浅からぬ因縁とは――


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一方、クラスの女子から「童貞」とアダ名される大人しい性格の男子・新妻は、人妻との不倫関係が噂され――


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そんな二人、女教師と男子生徒が織り成す性を巡る会話の鋭さに、読んでいる側は抉られて行きます。


古谷実先生が帯を書いているのも、巻末の「擦り減らしてます」という作者コメントも、読めばとても納得です。

心を揺さぶる心理描写に長ける鳥飼先生。
その能力をこっち方面に傾けて来たかぁ、と。

高校生のヒエラルキーや、本音と建前、陰口なども痛烈。

リアルな描写の積み重ねと吐露される想いの黒さは、まるで切れ味の悪い刃物で何度も斬りつけるように、ジクジクと痛みを与えて来ます。

話を読み進めるごとに衝撃的な展開をして行き、最後に今後を暗示するような描写があって、2巻目がとても楽しみです。
けれど、読むと少々、人によってはかなり鬱々とするかもしれません。

ただ、この問い掛けによる陰鬱さは、人の在り方に対して真摯に向き合った文学的なそれであり、好きな人には称賛される類のもの。

重い話、痛い話、性について論ずる話が好きな人にはお薦めです。


75点。





おんなのいえ3巻
鳥飼茜
講談社 BLKCDX

好きっていうか 愛されたい
私だって愛されたい
私だって他の女の人のように愛されたい

既巻紹介 1巻75点 2巻75点


このマンガがすごい!2014オンナ編9位。
揺れ動く女心の細やかな機微に満ちた、現代女性の等身大の物語、最新巻。


30目前で同棲相手に別れを告げられ、傷心のまま東京にて妹のすみ香と新たな生活を始めた大前有香。
しかし、有香と妻帯者の川谷との関係を勘繰って喧嘩となり、すみ香はゲイの友人であるマコちゃんの家に転がり込む。


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しかし、ゲイだと思っていた友人は、実はバイであることが解り――


一方、有香は川谷への想いに当惑しながら、その真意に迫る。

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そして、偶然再会した男性・宇野は有香に好意を持っており……

そんな中、職場の上司からは人生初のお見合いを勧められる。

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自分の人生にお見合いなどというものが、と苦笑混じりだったものの、その相手が弁護士と聞いて、手取り12万円でガスの支払いの督促にすら悩む有香の心は大いに揺れ動く――

生活に不自由せず、好きに友達と旅行にも行ける、そう考えると結婚って何と素晴らしいものか、と考える有香。
懐事情も知らずに海外旅行に誘って来る友人の誘いに苛ついてしまい無碍に断った有香にとっては、金銭の自由によって生まれる心の余裕が非常に大きいもの。
有香の窮状を切々と描いて来ているだけに、打算的な結婚への誘引も致し方ないものと思えてしまいます。


有香の要であった川谷という男の意図。
私は理解も共感もします。
ただ、それだけに有香の辛さも際立ちます。

なりたい自分と、そうなれない自分の乖離。
その苦悩は、恋愛というテーマを超えて誰しもの胸に響く普遍的なものでしょう。


一つ一つの心情描写や言葉が丁寧なのがこの作品。
今回も

「誰かのための誰か」なんて
どこにもいないのかもね

それは私を
なぐさめるようであり
つきはなすようでもある

ただその言葉は
ほんの少し
私をすくった

といった節が印象的でした。
そう、人はそんな言葉でも救われるんですよね。


今巻はかなりシリアス方面に傾いており、今までのように深刻な中にも現れる関西人ノリのユーモラスさや、美味しい食事メニューなどが成りを潜めてしまったのは個人的にはちょっとだけ残念ですが、十分以上に面白い作品である事は確かです。


70点。

あンた、背中が透けてるじぇ!! 東京1 に行って来ました

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あンた、背中が透けてるじぇ!! 東京1


{1C7E7EDD-46BA-4D23-889E-70E0870B839D:01}

咲オンリーイベントって、楽しいよね!
という訳で、綿商会館に行ってきました。


と、その前日。
仕事がアレな感じになり午前様確定で、色々とテンション的な問題がありそうだったので

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意外!それは一人前夜祭ッ!

咲-Saki-ミュージアムで何千回も聴いたこの「New Sparks」によって、一瞬でテンションなどV字回復!
もう、歌わなくても良いので、このフレーズの部分だけ永久ループしていたい(家でやれ)。


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そして、「TRUE GATE」もしっかりと入っていて歓喜!
しかもしかも、きっちりとこんな映像を合わせてくれるLIVE DAM、実にすばらでした!

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と思ったらランダム!

それでも、麻雀映像を一発ツモできたのは天の意思を感じましたよ。



そんなこんなで、当日。

綿商会館5,6Fで行われたイベントですが、下階でも別のBASARA?などのイベントが行われていたようで、日曜の閑静な街の一角だけ異様な熱気に満ち溢れていました。


とりあえず、お買い物。

まだ戦利品のチェックをし切れていませんが……

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とりあえず、この「咲-Saki-BirthdayCalendar」がすばら過ぎます!
誕生日が解っているキャラに関しては、全キャラ完備のスーパーカレンダー!
阿知賀編カレンダー2013が終わって以来、空虚だった世界に光が射しました。
100キャラ以上を描き上げたみちよんさんは本当にすばらです!

http://shop.melonbooks.co.jp/shop/detail/212001070956

メロンブックスで通販をしているので、気になった方は是非!
ステマっぽいですが本当にすばらなのです!



そして、「俺の嫁イラストコーナー」なる熱いブースがあったので、これは当然寄稿していかない訳には、と。


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これだけいて、殆ど被ってるキャラが居ない所に咲シリーズの凄さを感じます。
松実玄さんも確認できた範囲では被っていなかったので、私が幸せにしますね。


そして、咲オンリーといえばな麻雀大会!

3回東風戦を行い、その内の点数の高い2回の合計点で優勝を決める仕組み。


……が、ダメっ…………!

1回戦は何も出来ずに親が5連荘して上家がトび、18900。

2回戦は安手を和了しても仕方ないし、大きいトップを取らねば順位に意味もない、ということで果敢に攻めるも暴勇に終わり7500点。

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良い手の時に、一瞬迷いましたが無いだろうとたかをくくったら四風子連打完成!
という事件もあり、散々でした。

でも……諦める訳がない!
池田や穏乃ちゃんの頑張りを見て来た咲-Saki-ファンなら諦めるなどという言葉は辞書にないはず!

親で3回8000オールを和了して、そして役満を和了すればトータル15万点超えで優勝間違いなし出し!


そして、まさかまさかの3回戦で、大爆発。


この日3回目の起家。
毎回言っていた「誰にもサイは振らせない!」に近い展開に。

「ロン! 七対子ドラドラ 9600!」
「ツモ! リーチ発三暗刻ドラ4 8100オール!」
「ロン! 発ドラ3 12600!」

などなど、あれよあれよと7万点オーバー!
そして東2局に親が4000オールを和了し、上家がトんで、69900点フィニッシュ。


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おもちを食べるとドラが増えるね!

3回戦では、いのけんさんも同卓だったので、先日のドラマチックな逆転劇の借りを返せた形に。

やはり、どんな状況になっても諦めないのは大事!


そんなこんなで、40人中3位位になれました(^-^)
次は頂点を目指しましょう!



終了後は、咲ファンによる飲みへ!

近代麻雀漫画生活いのけんさんや、麻雀雑記あれこれしののぬさん、咲-Saki-まとめアンテナ管理人さん、私的素敵ジャンクのhannoverさん、ああ、あの牌?のあああさん、そして舞台探訪勢の面々など、色々な方面で相当に濃ゆい面子が集まっての楽し過ぎる時間でした。

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ホワイトボードを使っての会場アンケート、楽しかったですね!

準決勝は由暉子ちゃんが爆発するに決まっています!

何故か、途中で千里山が書き加えられる飲み会テンション。
しかも姫松より多いとか、訳が分からないよ!


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これも票が割れましたが……

準決勝は大将・由暉子ちゃんが爆発するに決まっています!

そしてまた、すこやんて書き足したのは誰ですか!(笑)


こんな風に飲み会を盛り上げるアイテムとしてホワイトボードはアリですね!
エイちゃんが持っているという意味でも良いですし。


飲み会は、いのけんさんやアンテナ管理人さんが飲み過ぎてなかなかのなかなかになっていましたが、特に問題も起きず終始楽しめました。


イベント共々、参加者の皆様お疲れ様でした&有難うございました!



そして、今回も私の下に松実玄さんを集めるご協力を沢山して頂きました。


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非売品販促パンフ、有難うございます!


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素敵な原画も有難うございます!!

お陰様で、松実玄さんで2-4-4-1のツートップを作れる程に原画が集まって来ました。
全部、今度の吉野に持って行きますね。

これも皆様のご協力の賜物です。
本当に本当に有難うございます!

3月15日の松実玄さん誕生祭に向けて、ますます頑張らねば!
と、英気を養いました。

何やら、新しい素敵な動きもあったみたいで?
当日がますます楽しみなのです!

シノハユ the dawn of age 第6話 感想

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『春になるとウズウズしちゃう』が連載再開&衝撃発表と聞いていたので何だろうと思っていたら、想像以上の衝撃が待っていた今号。
まさか連載再開回が最終回、しかも最終回らしさが微塵もないなんて考慮しとらんよ~!
それも含めて『春ウズ』らしいな、と思いますけど。


さて、咲-Saki-的にはまず今号のヤンガンと連動した、姫様&シロのおもちポスター付録。

そして、カラーページに、全国編のキャストインタビュー含む2頁の紹介。

又、2/28からガンスマで咲-Saki-や阿知賀編含むガンガン作品の無料おためしダウンロードも始まるようなので、この機会に電子でも持っておくのも悪くないかもしれませんね。


そんなこんなで期待のシノハユ最新話!
以下はネタバレになりますので、ご注意をば!




























今回も前回に引き続き、ページ数は控え目。
30ページに満たないというのは、阿知賀編まで含めても最少の部類ですね。

あぐり先生の筆速を考えると、その分BD1巻の特典冊子に全てが込められていると考えて良いでしょう!
阿知賀メンバースペシャルエピソード、楽しみ過ぎて考えるだけで恍惚として来ます……

ボリュームが少ない分は、その直後に始まる咲日和新道寺編によって緩和された感ごあります。
しんどうくんの可愛さ、ダメ出しする美子さん、「こがんも!」「そがんも!?」が好きです。


さて、今回は新しいエピソードになってもおかしくないなぁ、と思っていましたが、前回に引き続き「閑無③」でした。


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決戦2日前に、慕がやって来た所から。
「慕」の方では見られなかった、慕が帰った後の閑無ちゃんの反応が見られます。
無敵時代だったらまたちょっと違ったであろう、「確かにちょっと厳しかったかもしんねーけど」という気遣い。

後ろのはやりんの落書きの「倒おす」が気になりました。
全部ゴッ倒す!に続く、「使ってみたい咲-Saki-用語」に。


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その後がまたイイですね!
「今日来てくれてるおまえら3人に申し訳ないからな」と!
閑無ちゃんのこの一年での丸くなり具合が解ります。
それに相好を崩す3人。
杏果ちゃんも可愛いですし、すばらです。
一年ずっと練習に付き合って来て積み重ねた絆を感じます。


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そして決戦前夜。
返り「咲」きを誓う閑無ちゃん。

さて、このシャンプーはどこのシャンプーでしょうか。
薬局などそこらで市販されている物の中では該当するものがなく、恐らくはお金持ちの石飛家ですから、ブランド物なのではないかと思われます。
特定班の情報を待ちましょう(笑)



そして、決戦当日を迎え、会場で再び慕に会う閑無ちゃん。

倒れる慕を介抱するシーンや、はやりん遭遇部分はカットされ、慕が受付した後のやり取りが補足されています。


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何度も楽しみであることを強調する慕。
何ですかこの天使の笑顔。天使オブ天使。
「慕」を読んで来た私達は、本当に慕がどんな想いで必死にここに来たか知っているだけに、気持ちが強く伝わって来ます。
しかし、そんな事は露知らぬ閑無ちゃん。


そして始まる麻雀大会。


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慕か閑無ちゃんか判りませんが、さりげなく親っパネを和了。
元から二人とも和了シーンの火力が高めですが、小学生の時から強者は強者らしくその他大勢とは違う領域に在るのだということを思わせます。


そして、因縁の決勝卓。


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おおー、これは面白いですね!
同じ局ですが、その時見られなかった他の視点からも追えるというのは、麻雀漫画としてはなかなか贅沢。


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こちらは「慕」での描写。
この局は、慕も三色を狙っていた局。
十人十色ならぬ、三人三色だった訳なんですね。
閑無ちゃんは3900、慕は7700、はやりんは12000。
何となく、今後の雀力が暗示されているような、開幕局での点数です。


あれ、そういえば、あと一人誰か忘れているような……?














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ここからはステルス向村の独壇場っスよ!

もしかしたら、向村雄一くんも三色をテンパっていたかもしれないですからね!

しかし、この卓の三人がやがて朝酌に入りインターハイで活躍するとしたら、
「あのチームの三人とね、小学校の時同卓したんすよ!」

18年後には、
「はやりんね、俺と麻雀打ってたんすよ!」
とリチャードソンばりに語る向村くんが目に浮かびます。


稀少なY染色体の話題はこの辺にして。


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閑無ちゃんのダイナミックなトイトイ発ドラドラに至る道筋も、閑無ちゃん視点で描かれます。
チートイドラドラなら6400点。
しかし、トイトイドラドラなら発が無くとも満貫。
一年の杏果ちゃん達との練習で、着実にレベルアップした事を感じさせます。
「今の~!臨機応変!!」も押して行きたいですね。


この勢い・頁数ですと、次回も「閑無④」になり、その頁数次第で「閑無⑤」があるかないか、そして『シノハユ』2巻目分、となりそうですね。

次回に期待する所とすれば、やはり杏果ちゃん絡みでしょうか。

「閑無」の次が気になる所ですが、「はやり」、次点で「杏果」でしょうか。
「雄一」は来るのか……!?


単行本は1巻2巻という感じで出ると思うんですけど『シノハユ 慕』『シノハユ 閑無』のようにどこから読んでも楽しめて、どこからどういう順番で読んだかによってその人のシノハユが出来上がる、みたいな所までも行こうと思えば行けそうで、面白いなぁと思います。


3月は、
7日 ヤンガンで本編&リツハユ
15日 松実玄さんのお誕生日会
19日 BD1巻発売
という特大イベントを経て、25日次号。
天に地に楽しみが一杯です!

菊門高校モテ部1巻

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菊門高校モテ部1巻
絶蝶
マッグガーデン EDENコミックス

みんなで
彼氏作ろうぜ!


絶蝶先生のHPにて掲載されていた作品が、編集者に見初められてEDENで連載に(1話と最新話が読めます)。

元々のタイトル『菊門高校ホモ部』が若干マイルドに改題されましたが、その名残がしっかりと表紙の装丁に残されているので、実物を是非ご覧になってみて下さい。


さて、この作品、タイトル通り中身もなかなか狂っています。


舞台は、遂最近まで男子校だった共学校・菊門高校。
校内ヒエラルキーの頂点に位置する6人のイケメン集団、通称「モテ部」。
『花より男子』で言うなら、F4的なポジション。
しかし彼らは

全員がホモ!
別名「ホモ部」とも呼ばれる集団だった――


ただ、異色なのが6人全員が異なる趣味を持っており、お互いは基本的に恋愛対象外であること。
大人しいフツメン好きのお坊ちゃん一ノ条。
枯れ専で福本キャラが大好きなオタク二葉。
ブス専でナルシストの三村。
ヤンキーでショタコンの四津川。
ノンケ好きの男の娘五反田。
ガチムチ好きでバリタチな六坂。

「彼氏が欲しい」と望む彼らによって繰り広げる、「これは酷い」としか言いようのない青春群像劇。


「漫画はキャラ」という言葉もありますが、そういう意味で今作は漫画としての十分な魅力を持っていると言えます。

一人一人が濃厚なので、そこに特別な物語が無くとも異常な会話の掛け合いだけで楽しめてしまうパワーがあります。

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平井銀次や鷲巣や兵藤が好きな枯れ線の二葉。
彼に付いて回る福本ネタには一々笑ってしまいます。

農家育ちで放言丸出しながら女子に嫉妬される可愛さの男の娘・五反田や、作中で登場する第七のモテ部キャラなども私は好きです。



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一般生徒には大人気のマドンナ的教師である八十田先生も、彼らにとっては路傍の石も同然。

彼女の散々な虐げられっぷり、それによるやさぐれ具合も今作の見所の一つです。



清く明るく法律守って
正しいショタコンでいよう


といった言葉のセンスもあり、楽しく読めます。
私はショタという程ではないですが、確かに妖怪大戦争の頃の神木君は天使でしかないと思います。


セリフが多めで詰まっていて、若干の読みにくさもありますし、絵柄や内容も万人受けからは遠い物ですが、謎のパッションに満ちた面白い作品です。


70点。
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