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Channel: マンガソムリエ兎来栄寿のブログ 先刻の箚記(さっきのさっき)
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池袋KING KONG 3〜4月限定麺トマトクリームつけ麺

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池袋東口の区役所裏に狸穴と並んであるKING KONG。
トロピカルフルーツをスープに用いた通称トロフルつけ麺が美味しいこのお店。
これまでにも、

アラビアータつけ麺

トロフルペスカトーレつけ麺

など、独創的な季節限定麺を展開して来たこのお店。

3~4月限定の麺は、野菜たっぷりトマトクリームつけ麺です!
一日20食で、夜通る度に売り切れで苦い想いを繰り返してきましたが、今回無事に食べる事ができました(^-^)


photo:01


香ばしいカリフラワーとアスパラガスは、歯応えもよく香りと食感で楽しめます。
スープの中には玉ねぎと茄子。
そのままパスタに用いても絶対に美味しいですが、敢えてこれをつけ麺でやる心意気が良いですね。
麺とよく絡まり過ぎて、食べ終わる頃には無くなっていて、スープ割する分が残らないのは難点ですが(笑)

4月一杯の限定なので残された期間は短いですが、つけ麺が食べたい、でも野菜も摂りたい……そんな願いも叶えてくれます。


ご馳走様でした♪( ´▽`)



81点。

スクール人魚1巻

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スクール人魚
吉富昭仁

人魚さん人魚さん
お願いします
私の恋を叶えてください
私のために 血と肉を


俺マン2012にも選んだ『地球の放課後』(
1巻75点 2巻75点 3巻70点 4-5巻70点 6巻75点)や、『バランスポリシー』(1巻70点)の吉富昭仁先生という事で、楽しみにしていた新刊。

スクール水着の少女が一杯の表紙だけ見ると非常にイロモノ感が強いですが……

しかし、そんな外見に反して今回も期待を裏切らない面白さでした。


今作は、同一のテーマと設定を元にした連作短編ホラー漫画です。

photo:03
舞台となる学校で密かに噂される事。

夜中に学校に人魚が現れる。
そして、その肉を食べると恋が叶う。

そんな噂を裏付けるかのような、古びた手帳。
代々幾多の女生徒の手へ渡って来たその手帳に記された記述を元に、少女達は夜の学校へ赴き、秘密の呪文を口にする――




photo:01

そして、現れるのはスクール水着の少女の姿をした人魚たち。
ヴィジュアル的なインパクトはなかなかです。

一見シュールですが、その異質さがホラー作品としての雰囲気で一定の役割も果たしています。
自分の趣味を貫きつつも、作品としてもきっちり成り立たせている吉富先生は流石という他ありません。



photo:02

恋の成就の為に、異形の人魚を殺して肉を食べねばならない。
そして、手帳には破られた箇所と更なる人魚の秘密があり――


吉富先生らしく毎話しっかりと趣向が凝らしてあり、全話とも読後感としては『世にも奇妙な物語』の当たりのお話を観た後のような感じでしょうか。
ただのスクール水着萌えで描かれた作品ではありません。
しっかりと、ホラーの醍醐味であるところの異常な状況下ではっきりと現れる人間性も描写されます。
恋という狂気に囚われた人間と人魚、真に恐るべきは何れなのでしょう。


最初のお話は2006年という事で、実に7年越しの単行本化。
その続きが今発売中のチャンピオンREDで読めるのも凄いというか、この設定で続けていくのも凄いです。
『バランスポリシー』と同じような展開ですね。


スクール水着が好きな方、また百合が好きな方にもお薦めです。
普通にホラーが好きな人や、面白い短編を探している方も騙されたと思って是非どうぞ。


70点。

おもいでだま 1-2巻

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おもいでだま 1,2巻
荒井ママレ

昔の人も言ってたじゃないですか。
忘却なくして幸福はあり得ない。



もしも記憶を自由に消したり蘇らせたり出来たならば――
そんなifをテーマにした、新進気鋭の荒井ママレ先生初単行本。


メモリーセーブキャンディー、通称MSC。
指定した日時の記憶を消し去り、また自由に取り戻す事のできるキャンディー。

photo:01

そのMSCを商品として扱うMSC社で働く椎名ミオ。
自身もMSCを愛用している彼女が物語の中心となり、彼女の下を訪れる人々を一話完結型で描いていく近未来SFオムニバスです。


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辛い記憶を消す漫画というと『マインドアサシン』が思い浮かびますが、この『おもいでだま』ではMSCが外部記憶装置として機能し、元に戻す事や他人が他の人間の記憶を見られるというのがミソで、そういった部分が上手く物語に寄与していきます。


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MSCはネットオークションにも懸けられ、他人の記憶を楽しむ事を趣味とする者も。
帯でも「号泣必至」という煽りがあり、推されていた9話の「いとしのエリー」は、私も目頭が熱くなりました。
『マインドアサシン』の人情味溢れるお話が好きな方には、強くお薦めできます。

実際に出品されたら、数十万~数百万位はしそうですけれどもね。

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心温まるお話から、人間の醜い負の面が生々しく描かれるお話、胸が締め付けられるようなお話まで、読み味のヴァリエーションは豊かで楽しめます。
個人的には、Case4、8、9が好きです。

MSCを社会的に問題視する記者の存在も。

photo:03
全てをゼロにする「黒いMSC」とは……

一話一話を楽しみながら、背後にある大きな物語も楽しめ、一粒で二度美味しい感じです。


記憶を失った人間は、前の自分と同一なのか否か。
記憶を自由に書き換えられる事の是非や、それが可能な世界での倫理観は。
哲学味も溢れるテーマを考察させてくれる、素敵なSFです。


SFや記憶にまつわる物語、テーマ性の高い物語が好きな方にお薦めしたい作品。
一話完結型ですが続きが気になると思いますので、1,2巻は纏めて買うのを推奨します。

荒井先生の『死神のわけまえ』や『ハコソラ』を収録した先生の短篇集も発刊して欲しいですね。


75点。

LINE -境界線-DVD販売 in M3のお知らせ

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滝沢薫役として出演しましたLINE-境界線-のDVDの販売を、本日開催のM3にて行っております。


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前作
感層-kansou-

新作
LINE~境界線~

それぞれ2000円、2枚セットだと3000円のお得価格。
更に、DVD購入者には先着で主題歌を担当したTNDさんの「FREEDOM」CDをプレゼント致します。


宜しければ、第二展示場か-14aまで遊びに来て下さい(^-^)

2013 5月上旬新刊チェック

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2日
暗殺教室 4
ハイキュー!! 6
トリコ 24
銀魂―ぎんたま― 49
黒子のバスケ 22
クロス・マネジ 2
新米婦警キルコさん 2
終わりのセラフ 2
サイコメトラー 9
不沈アタッカー 1
十~忍法魔界転生 2
雪にツバサ 6
監獄学園 8
彼岸島 最後の47日間 10
ヴァンパイア騎士(ナイト) 18
君のために弾くショパン 4
そこをなんとか 8
4ジゲン 3

7日
千年万年りんごの子 2
ぼくと美しき弁護士の冒険 1

8日
弱虫ペダル28
弱虫ペダル27.5公式ファンブック
名探偵マーニー 3
囚人リク 11
いきいきごんぼZ 1

9日
スライムさんと勇者研究部 2
新世界より 3
ベイビー・ワールドエンド 2
BTOOOM! 11
向ヒ兎堂日記 2
王者の遊戯 2

10日
あまんちゅ! 6
恋と軍艦 4
姉の結婚 5
さんすくみ 6
神々と人々の日々 1 ギリシャ神話劇場
シャーマンキングFLOWERS 3
87CLOCKERS 3
ひとりぼっちの地球侵略 3

11日
エルフを狩るモノたち2 1

13日
大正ガールズエクスプレス 6
バラ色の聖戦 11
きのこいぬ 4
木造迷宮 9

15日
tactics15
flat 7
ひよ恋 10


5月はGWによって2日が戦争のような勢いで怒涛のラッシュですね。
『暗殺教室』や『ハイキュー!!』は勿論、『キルコさん』『クロス・マネジ』『終末のセラフ』といった若い作品も元気です。
そんな中、私の2日の最大注目作は『4ジゲン』。
にざかな先生のギャグマンガが読める幸せは代えがたい物があります。
『君のために弾くショパン』は、同時購入特典で先生が直々に描きおろしを全プレして下さる企画もあるらしく、注目です。
『あまんちゅ!』ももう新巻が出るんですね~。
嬉しいです。
日々、粒揃いで5月も楽しく生きて行けそうです。

3・11を忘れないために ヒーローズ・カムバック

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3・11を忘れないために ヒーローズ・カムバック

世の中理不尽だらけだべした。
自分さ殺して生きていくしかねえんだよ。



2011年3月11日に起きた東日本大震災の復興支援を目的に、細野不二彦先生の呼びかけによって始まった「ヒーローズ・カムバック」プロジェクト。

小学館系の作家さん達が集結し、かつてのヒーロー達が時を超え再び目の前に戻って来るという夢のような企画です。

収益・印税は全て復興基金や育英基金へ寄付されると共に、紙は日本製紙石巻工場のものを用いているそうです。


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…・・もう、この表紙を見ただけで涙すら流れて来るではありませんか。


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細野不二彦先生の『ギャラリーフェイク』特別編、山田玲司が震災に遭う所からスタートするこの本。


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吉田戦車先生の『伝染るんです。』のかわうそさんが!



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藤田和日郎先生の『うしおととら』のうしおやとらが!


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椎名高志先生の『GS美神 極楽大作戦!!』の横島や美神やおキヌちゃんが!


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ゆうきまさみ先生の『究極超人あ~る』の田中一郎が!

更に高橋留美子先生の『犬夜叉』の犬夜叉やかごめが!

そして、極めつけに島本和彦先生が描く『サイボーグ009』の天使編が!


もう、単行本を開く事でしか会えないと思っていた彼等が、紙面の上で生き生きと当時と変わらず躍動している奇跡。
往年のファンからすれば全作に涙を流さざるを得ない、正にヒーローズ・カムバック。


『うしおととら』に関しては、今となっては第一線で活躍中の当時のアシスタント、
『花もて語れ』の片山ユキヲ先生、
『烈火の炎』『MAR』の安西信行先生、
『美鳥の日々』『あいこら』の井上和郎先生、
『金色のガッシュ!!』の雷句誠先生、
錚々たるメンバーが再び集まって、一人ずつけものの槍を描き下ろしたそうです。
思わずもう一度、『うしとら』を全巻読み返したくなる事必至です。


島本和彦先生の石ノ森プロ協力の下で描かれたという『サイボーグ009』も、また凄まじく素晴らしいです。
先生ご本人も『009』の大ファンであるだけあって、石ノ森テイストを最大限に引き出し原作の味を大切にしつつ、新しい009を見せて下さいました。


また、荒川弘先生は、『銀の匙 Silver Spoon』の番外編を描きおろしております。
主人公八軒のルーツである、屯田兵だったご先祖様の物語を描いたこちらも、大変に素晴らしい漫画です。


それぞれの作品は、元の作品を読んでいなくても読み切れる短編の体裁を取ってはいますが、やはり当時愛読していた人間には桁違いの感動があります。



そして、プロジェクトとは別に描いていた、かわぐちかいじ先生の震災での自衛隊の活動を描いた「俺しかいない~黒い波をのりこえて~」も収録。

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神戸の時の無念を抱え、被災地で全力を尽くす隊長の言葉に胸を打たれます。


ダイレクトに震災に纏わるストーリーは最初の『ギャラリーフェイク』と最後のかわぐち先生の描きおろしだけですが、往年のヒーロー達の新しい活躍の姿は、長く生きているとこんな素晴らしい奇跡に巡りあう事も出来るのだと教えてくれました。
そして、この作品に遭うこと無く逝ってしまわれた方々の無念も偲ばせられます。

私も定期的に募金をする位の事しか出来ていませんが……
今、生きて活動できる有り難さを再認識し、決して過酷な苦難に遭っても絶望することなく、出来ることをやって生き続けていかなければなりませんね。

この本を買う、それだけの事でも小さな支援になると信じて。

今プロジェクトを企画された細野不二彦先生、そして参加された先生方に心から敬服致します。

往年のファンの方は勿論、そうでない方も是非ともお手にとってみて下さい。

春の阿知賀祭り 秋葉原トレーダーさんを応援したい気持ち、略しておもち

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あっという間に5月ですね。
まだまだ寒い日もありつつも、徐々に世間も初夏の装いになっております。

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という訳で、カレンダーも穏憧から阿知賀女子5人へ。
吉野の桜以上に私の精神を華やぎの極致へ至らせてくれる松実姉妹の笑顔により、ますます昂ります。


そして、咲フェスミュージアムの際に予約した、発売日の詳細未定だったグッズが入荷したとの祝報を受け、さっそく松実玄さんをお迎えに上がりました。

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スマートフォンクリーナートレーディングメタルキーホルダー、そして目の前に展開されていたので思わず買い足してしまった下敷き。
トレーディングメタルキーホルダーは、1BOXで10種全部揃う親切設計でしたね。
10種中1種がシークレットで、千里山では泉だけがいなかったので、泉か赤土さんかという所でしたが……
普通に泉で、ある意味安心しました(笑)

ちなみに松実玄さんとのトレードは随時、永遠に受け付けておりますので宜しくお願い致します。

又、原作無視の邪教の産物ではありますが、一応枕カバーポーチお風呂ポスターも抑えてはおります。


放映当時や直後は全然グッズが無く嘆いていたのに、今になってこれだけ作られるというのは不思議ですが、有難い事でもあります。
客観的に考えてガチャガチャ位作っても、バチは当たらない作品だと思うのですけれど。



ところで、秋葉原の街を徘徊していたら、昔からお世話になっていたトレーダーさんの店頭にて

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突然の松実玄さん!!
お薦めDVDという事で、店外ディスプレイに神なる準決勝先鋒戦のお姿が!
秋葉原の街行く人々を救済する神々しき清浄なる光輝……


しかも、このトレーダーさんの階段の途中には何と

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突然の松実玄さん再び!!

BD/DVD一巻特典BOXに描かれたレアな小林立先生画の等身大松実玄さんポスターが!
これは一家に一枚安置されるべき聖画。
是非印刷して配布して頂きたいものです。


トレーダーさんに湛えられた咲愛、しかと伝わりましたよ……
今後共宜しくお願い致します。



おまけで、前回掲載し忘れたメロンブックス秋葉原店さんに至る階段の様子。

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すばら!


『変ゼミ』のTAGRO先生が「咲11巻の表紙を見て、日本は平和だなあと思った」という呟きが忘れられない今日この頃です。

ヱヴァンゲリヲンのすべて

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詳しいこの本の解説は以下の記事をご参照頂くとしまして……

「ヱヴァンゲリヲンのすべて」刊行が決定! 栗山千明、東浩紀、さやわか、斎藤環らが参加
http://animeanime.jp/article/2013/04/28/13854.html


先日、『惜日のアリス』を上梓した坂上秋成さんが中心となって刊行されているBLACK PASTのエヴァ特集増刊号です。

『クズの本懐』『君は淫らな夜の女王』の横槍メンゴ先生が表紙を担い、女子エヴァトークにも参加。
栗山千明さんがQやレイやカヲル、ぼく地球などについてまで語る特濃インタビューなど、全体的に内容は充実しています。


巻頭インタビューの「好きなシーン」の項目で、つらつらと「カヲルくん~」と5個くらい書いているのが全て私の仕業であるという事はさておき。
しかし、栗山さんインタビューでも触れられていましたが、好きなキャラの1位がアスカなのはまあ解るとしても、同数2位のレイとマリにダブルスコアというのは私もかなり意外でした。


栗山さんのインタビューは実にガチで良かったです。
ファッション的にではなく、本当に昔から真っ当にエヴァを好きであらせられるので好いですね。
特にカヲルくんへの愛、単行本の卑俗なカヲルくんはあんまり……という点はとても共感を覚えます。
一つの解答しかなく、それを押し出される物語でない物に魅力を感じるという件もとても納得。


そして、この本で最も面白かったのは、東浩紀さんへのインタビュー。

エヴァQを余り好意的に受け止められなかったという東さん。
その一方で、『おおかみこどもの雨と雪』を大変に高く評価していらっしゃいます。
その理由は、かつての「エヴァ」がそうであったように、「孤独な人に届く」コンテンツであるからだなのだと。

「ひょっとしたら世界のどこかには自分と同じようなことで悩んでいる人がいるのかもしれない」ということはとても大きな希望になる。そういう共感を届けていくのがフィクションや文学の役割のはず。

若さって素晴らしいというような話とは別に、関係性の中から生じる責任の量が少ないという構造的利点があるんですよね。年齢を重ねるに連れ、人は、家族の話や組織の話といった、語ることで誰かに迷惑をかけてしまうが故に自分だけでかかえこむしかない悩みを持つようになっていく。そういうものが蓄積されることで、世界の中で自分がいかに孤独なのかと実感させられる。僕は、文学や芸術はそういう孤独さを救うものだと思う。なぜならば、政治は結局は繋がりを作ることしかできないから。そういう孤独さに達しなければいけないという信念がなくなれば、フィクションなんて、すぐに存在自体が無意味なものになってしまいますよ。


文学やフィクションの価値にまで言及したこのインタビューだけでも、この本を買った甲斐があったと思いました。


女性によるエヴァ座談会もなかなか面白かったです。
やはり、女性が語る時はメタ的な意味合いなどよりも、キャラクター中心になりますよね。
QのアスマリがBL的でカヲシンが百合的という感覚はとてもよく解ります。
最後の横槍メンゴ先生の「そうなったら10年後にもう一度作ってもらいましょう!」には大賛成です(笑)


ニコニコ世代のエヴァ対談では、意外と破が受けていないのだなぁというのが印象的でした。
かと言ってQが肯定的に受け止められている訳でもなく、割とヱ/エヴァ内で最低評価の人が多いのも面白い所。
坂上さんがレイ派なのはよく解りました(笑)


4コマ漫画劇場はなかなか可愛く、面白いです。


構造的な解釈や、現代に於けるヱヴァの意味論などがありつつ、いわゆる「ネブカドネザルの鍵とは何か」「世界はループしているのか」のような謎については余り深く立ち入っていないので、謎本的な物を求めるとちょっと違いそうです。
一方で批評的にエヴァ・ヱヴァを読み解きたい人にとっては、必読とも言える内容でしょう。


しかし、読み終えてヱヴァよりも寧ろピングドラムを見直したい衝動が沸き起こっています(笑)

DQ10 旅の風景写真

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日々コツコツプレイしていますが、そういえばラスボスを倒した時以来、実に半年記事にはしていませんでしたね。


あれから色々な事があり、現在はメインの盗賊がLV65、後は40~60という具合で取り敢えずパッシブだけはフルで取っています。

相変わらず強ボスは一度も行っておらず、しかしバズズだけは倒してソーサラーリングは取得。
酒場では貢献できるタイガークロー使いとして頑張っています。


4月末〆切だったベストドレッサーコンテストの為に各地を廻っていたので、その時の物を中心に旅の写真を色々と。

アルバムに100枚だけしか残せないなら、ブログにアップしておけば良いですよね( ´▽`)


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とりあえず拵えてみたドレスアップ。
上はいやし、下は学者でそれぞれ黒にカラーリングしてあります。

下をゴシックフリルの白にすれば、CCさくらっぽく出来そう!→レベルが足りない→レベル上げ急務(今ココ)


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銀の丘は撮影地として美しくて好きです。


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「クラッシャーボール!」
とか遊んでみたり。


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沢山の猫と戦うねこひげクエストは面白かったですね(=・ω・=)


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猫島でも猫と戯れ。


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自宅前で。
チームメイトがいつの間にか死苦夜露的な感じになっていました。


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ザクバン丘陵の夜明け。


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カミハルムイの桜は、丁度雪景色の長野のようでした。


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あ、あなたはスーパーサイヤマンさん!?


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グレン雲上地区の景色も好きですね~。


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自分にしか見えない妖精ベラと妖精の国へ行くクエストは、DQ5ファンには堪りませんでした。


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ホイミスライムとなって、春を取り戻しました。


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リンクル地方は穏やか。


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ソーダの湖で周りのモンスターに殺されかけながらも、平静を装ってお祈り。


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ポポリアきのこ山でレアアクセサリ狩りをするも未だ出ない竜のおまもりとロイヤルビーナス……
ファンキードラゴンはそろそろデレて!><


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カミハルムイの女湯はこんな感じです。


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ランドン山脈頂上付近、二つの太陽。


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ゴブル砂漠の星空は、時間と共に虹色に変わって美しいです。
が、青と黄色の時に撮ろうとしたら突然の砂嵐!><
あと、大きな化石が全然出ないのは勘弁して下さい(笑)


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紅月の下で高笑い(負けフラグ)


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そんな訳で、最終的に応募に使ったのはこちらの一枚。
月と無慈悲な夜の女王的イメージで。
ちなみに行っているのは心頭滅却であり、魔法でも何でもありません(笑)



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「あ、貴方は生き別れたはずの兄さん……!?」
ロケハン中にまさかの場所に衣装被りのNPCがいましたが、気にしない事にしました。

4ジゲン3巻

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4ジゲン 3巻
にざかな

月刊漫画を5月下旬に買ったら「7月号」って…
ふざけんなよ……!
そのくせ占いページは「6月メインの運勢」ってめちゃくちゃだろ!
世の中狂ってるよ…!!


既巻紹介 2巻75点

全国100万人のにざかな先生ファンの皆様!
待望の『4ジゲン』3巻が出ましたよ!!

単行本は3年ぶり。
2巻の記事を見直したら、『進撃の巨人』が3巻で『ちはやふる』が11巻と意外とそんなに昔な気がしない不思議ですが。
寧ろ、漫画ブログを始めてそんなに経ったんだなー、と。

しかし、雑誌掲載分は実に2007年分から!
正に待望という言葉が相応しい久しぶりの新刊です。
にざかな作品を読める幸せ。


大半が1ページ漫画、長くても数ページのギャグ作品ですが、今回も大いに笑わせて頂きました。

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端然とした、少女漫画テイストたっぷりのかな先生の絵に


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にざ先生のパワープレイ過ぎるネタが合わさるこの圧倒的笑撃空間は、まさに歯車的砂嵐の小宇宙。

お二人の仲の悪さすらも帯のネタに置換して、今巻でも独自の世界を爆走します。


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いちいち残念な美女、一ノ瀬あやめさんが本当に大好き。
「MANHOLE」のゲームウォッチを持っている所は素晴らしかったです。

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この雑誌宣伝は斬新過ぎます。
ガンガンやコミケカタログもそうですが、LaLaDXも大概鈍器ですね。
2008年の文字が胸に沁みます。


今回も抱腹絶倒のネタ満載で、完全に腹筋を鍛えるエクストリームスポーツの域です。
「どんぐりころころ」「赤い糸」「大人の時間」「決意を新たにしてみる」など大好きです。
いつにも増して校長先生に同情を覚えました。


どうでも良いですけど、これだけは言っておきたい事が。

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「楽しい物理 ディレクターズカット版」観たい。超観たい。


かな先生の絵が美しく、おせち料理の描き込みなんかも素晴らしいのにネタがこれですから、本当に最高ですね。
昔からのにざかなファンには嬉しいシーンもあり、とても楽しめました。

カバー裏で笑いつつもちょっと感動してしまった私はどうかしています。


シュールギャグ好きの方にお薦めです。


75点。

不沈アタッカー1巻 ハイキュー!6巻

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GWにつき発売日が重なったジャンプとヤンマガのコミックス。
そして奇しくも同日発売となった二つのバレー漫画。

今連載中のバレー漫画といえば、やはり最高に面白い『少女ファイト』がまずあり、そしてまだ単行本化はされていませんが、『神様のバレー』という作品もなかなか面白いです。

一時の宇宙マンガや登山マンガのように、ハズレ無し!と言える今のバレー漫画から二作品を紹介しましょう。




不沈アタッカー1巻
粂田晃宏


かわしてごまかしても
このコートに残ることはできない―――――――
決めたんだ・・・・
何があってももう"絶対逃げない"って――――――
リスクを冒せ・・・・!!



ヤングマガジンで始まった、正統派高校生男子バレー漫画。


全国レベルの怪物プレーヤー真木英至(まきえいじ)に憧れ、バレーを始めた主人公・海野有気。


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しかし、いざ同じ高校に入ると憧れの人である真木は

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性格が最悪な暴君であった。


それでも、真木のようなプレイヤーになろうとする主人公。
しかし、真木はお前の頃にはオレは3年からレギュラーを奪っていたとその半端な覚悟を一喝する。

そして、葛藤の末決意した主人公はとんでもない事を申し出る――

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いや~、また実に真っ直ぐなスポ根が来ましたね。
少年誌に載っていても良い位の、ど真ん中ストレートです。

高い身体能力と潜在能力を持ちながらも、雑巾がけの雑用に甘んじている主人公。

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まだ1年であり経験も浅い有気ですが、その秘めたポテンシャルを感じさせてくれます。
その片鱗を描いたシーンには、かなりワクワクさせられます。
例えるなら『スラムダンク』第1巻のような熱い胎動を感じなくもない作品。

何より、我武者羅に前へ向かおうという主人公らしい気概が爽快です。
果たして彼は今後真木を超えて行けるのか。

まだ1巻という事で、主人公と真木以外のキャラの魅力は薄めですが、これからエピソードを積み重ねていけばきっと充実し、名作となっていくのではないでしょうか。

大きな期待を持って今後に注目です。

バレー好き、スポーツ漫画好きの方にお薦めです。


70点。





ハイキュー!! 6
古舘春一



既巻紹介 
1-2巻75点 3巻75点

ジャンプで大好評連載中の、こちらも高校生男子バレー漫画。

巻数を重ねる毎に人気も上がり、アニメイトではハイキュータワーも建造される程。



今巻では、強豪伊達工との試合の続きから描かれます。

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時間にすれば一瞬の攻防ですが、その間のモノローグが熱い!
旭の意地を見せるシーン、激熱です。

そして、ハイキュー!!の何が良いかって

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こんなにもリベロが、レシーバーが格好良く描かれるのが良いですよね。
私のキャラの嗜好からは外れている西谷くんですが、それでもカッコイイ!と思わされます。

競技的に説明が長くなりがちですが、緩急をつけて絵や演出でテンポ良く見せてくれます。


そして始まる青葉城西との試合。

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注目は勿論、前回対戦時はほぼやり合えなかった大王様こと及川。

彼もまた、『ハイキュー!!』を象徴するようなキャラクター。
パワーやテクニック、スピードのぶつかり合いによる熱さは勿論ですが、事はそれだけに留まりません。
チームメイトのモチベーション管理やチームの雰囲気作り、自身のコンセントレーションコントロールや対戦相手への観察眼、チャンスボールを潰す咄嗟の判断など、実に細かい部分での及川の「強かさ」が描かれます。
あらゆる要素が勝敗に影響する競技の面白味とキャラ立てを両立させています。

絵でも物語でも演出でもキャラで魅せてくれるこの漫画が面白くない筈がありません。

コミックス描き下ろしとなる巻末の番外編も、僅か2Pですが滾らせてくれます。
ファンにはこういう補完が堪らなく嬉しいですよね。

今後も純粋に続きが楽しみな作品です。


75点。

バーナード嬢曰く。

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3冊同時発売となった、施川ユウキ先生の単行本『バーナード嬢曰く。』、『鬱ごはん』、『オンノジ』。
同時購入でサイン色紙が当たる、「鬱ノジ曰く。」フェアも開催中です。
それぞれの巻末に、それぞれの作品の主人公が他の二作品を読んでツッコミを入れるオマケ漫画も描き下ろされています。

それぞれ全く毛色の違う残り二作品ついても、後程語ります。



バーナード嬢曰く。
施川ユウキ

字ばっかの本つまんねー

3冊の中で個人的に一番気に入ったのはこちらの『バーナード嬢曰く。』です。

折しも、海法紀光先生に絶賛されており、今日の朝日新聞の書評欄でも取り扱われたとか。


自称「バーナード嬢」の町田さわ子。
いつも図書室の片隅で本を読んでいる彼女は

photo:08

実は本を読むのが得意でないにも関わらず、読書家ぶりたい女の子だった――

ある意味での中二病的な側面を、リアルに描いた物語です。
背伸びして難しい本を読んで、悦に浸ったような体験のある人には刺さるお話ではないでしょうか。

丁度、現在アニメが放映中の『惡の華』の主人公・春日高男にも通じる部分がありますね。


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と思っていたら、その『惡の華』も題材として取り扱われました。

さわ子に付き纏う真っ当な本読みの遠藤くんと、彼に恋慕する図書委員でシャーロキアンな長谷川さん。

そして、


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SF大好き少女・神林しおりさん。
彼女達4人が中心となって、様々な本についての名言・薀蓄披露やツッコミを為していきます。

言うまでもなく、(黒髪ロングでもありますし)SFを熱く語るこの神林さんが私は一番好きです。
顔を紅潮させて『星に憑かれた男』から『天の光はすべて星』への改題を称賛するシーンや、SFの定義を尋ねられ4コマかけて嘆息の後に激昂するシーン、グレッグ・イーガンを実はあんまりよく解らないで読んでいると説くシーン、ゴセシケをググってニヤニヤするシーンなど素晴らしいの一言。
怒りながらも翌日に本を貸してくれる辺り、一緒にSFを語れる相手が欲しい感が滲み出たツンデレ具合が良いです。

『ハローサマー、グッドバイ』について、「30年近く復刊されなかった幻の傑作を軽々しく読まれるのもシャク」「だが続編が翻訳されないのもファンが足りないからかもしれないので、布教せねば」という心理描写も実に絶妙ですね。


図書委員の長谷川さんも、シャーロック・ホームズの読むべき順番の熱いPOPを書いたり、『平家物語』冒頭句がごっちゃになって「おごれる者も久しからず」と言いそうになるエピソードだったり、共感できる部分も多いです。
好きな人に好きな本を貸した時の、告白した後の返事待ちにも似た感想待ちのドキドキ感なども良いですね。


1話につき1~数ページで、出て来る本のジャンルは実に様々です。
『聖書』『銃・病原菌・鉄』『読書について』『恋空』『フェルマーの最終定理』『KAGEROU』太宰治、ニーチェ……

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『舟を編む』や、『ビブリア古書堂の事件手帖』などかなり最近の本も登場します。


様々な名言・迷言が調理中のポップコーンのようにポンポン飛び交いますが……

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本は読みたいと思った時に読まなくてはならない

という神林さんの言葉、これは本当に同感です。
鉄は熱い内に打てなのです。

もし書店や図書館などでちょっとでも気になって手に取ったならば、それは自分の直感が取らせた本。
読もうか読むまいか迷う時間を惜しんで読んでみるべきだという考えに私はなっています。

折角出会えるかもしれなかった世界との邂逅を果たせないのは寂しい事ですからね。


幕間の施川ユウキ先生の読書体験や本について語ったコラムも楽しいです。
覚えている名言は文学ではなくジョジョやパトレイバー2であるとか、作品よりもWikipediaの作者の波乱の人生の方が面白い、など頷いてしまう事頻り。
一番最後の
好きはヘタに負けない
という言葉の力強さには勇気付けられます。


謎のスタンド攻撃を受けている感覚を味わい続けられるという『ユービック』は未読なので、是非読んでみたいと思いました。
神林さん一推しですが、恥ずかしながら未読の『1984』と併せて。


本好きでなくともさわ子の本の読めなさに共感できて面白いと思いますし、作中で言及される様々な名作について知っている方であれば尚更楽しく読めるでしょう。


75点。


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オンノジ 鬱ごはん1巻 

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一つ前の記事の『バーナード嬢曰く。』と3冊同時発売された、施川ユウキ先生の『オンノジ』と『鬱ごはん』1巻を紹介します。



オンノジ
施川ユウキ

じっくりコトコト
カタストロフ


ある日突然、世界から自分以外が消えてしまった女の子・ミヤコの暮らしを描いた、1巻完結の四コマ漫画。

設定はSF的ですが、シュールさとギャグとほのぼのの混じった
施川ユウキ先生らしい空間が広がっています。

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ミヤコはやがて、何故かフラミンゴの姿になってしまっていた少年と出会う。
そして、彼と共に無人の世界で二人だけで過ごしていく――

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幕間の小ネタも笑えます。


どこからどこまでが夢なのか現実なのかも解らない中、一人でないという事がどれ程心強いことか。
途中で引用されるカフカの『変身』とは対照的な主人公の姿がそこにはあります。

カタストロフ的な環境下ですが、必要以上に暗くならず明るい日常を送る雰囲気は、『地球の放課後』などを思い出す感じですね。
電気は誰が供給しているのかなどツッコミ所はありますけど、細かい事は気にしない方向で。


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そして、殆どがシュールさとギャグに占められる中で、1話につき1回位どこかしんみりしてしまうネタもあり。

特に、「星」は非常にしみじみと感じ入るものがある良いお話だなぁ……
と思っていたら、巻末の先生のコメントでも「一番のお気に入り」とされており、うんうんと頷きました。


そして、こういった物語ではオチの付け方がとても大事になりますが……

日常の果てにある終幕に向けての盛り上がり。

どんな読後感がそこにあるか、それはご自身の眼で確かめて頂きたいですが、私はこの本をお薦めする事に躊躇いはありません。
最初は不思議だったタイトルも、読み終われば納得。

尤も、施川ユウキ先生の作品自体が持つシュールさは人を選ばないとはいえないので、その辺りが許容出来るかどうか次第ではありますが。

取り敢えず、私は読んで良かったと感じた一冊です。


75点。





鬱ごはん
施川ユウキ

どうせ死ぬのに飯は食わねばならない
生きるコトも死ぬコトも日々断念し続ける


鬱鬱たる『孤独のグルメ』と云えば良いでしょうか。

就職浪人中の鬱野たけしの、ひたすらに鬱々とした「食」への向き合いを描いた物語です。


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半年前に行った韓国料理店で貰ったガムの味が一瞬でなくなり、吐き出し、

ナメクジの後尾を思い出した

という強烈なモノローグを放って始まるこの物語。
この後も、

荘厳なるブタの「死」は一瞬の電気信号に消える



絶妙な熟れ時を見計らって喰らってやるか
腐肉を漁るカラスのように


といった、文学的な表現が随所に登場します。
それによって増幅される鬱鬱たる雰囲気。

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イートインで食べようとしたら女子高生の集団が来て慌てて逃げ出したり、賞味期限の切れたコーンスープの缶詰をトイレに廃棄したり……
決して気分が良くなる話ではないにも関わらず、不思議と引き込まれる物があります。

恰も現代のプロレタリアといった風情を纏い、リアルな若年層の食生活を描いて行きます。


施川ユウキ先生の鋭い観察眼は、こういったノンフィクションやエッセイ漫画で十全に発揮されます。

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例えば牛丼屋で。
食べ終わったけれど店員さんに「ごちそうさま」というにはやや距離が遠い時や

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映画館で真後ろの人の視界の遮りを気にしてしまう所。
日常で敢えて言語化・抽象化しないような些細な事象を、巧みに描き出して形にして見せてくれます。


又、小さな見栄や羞恥の描き方も絶妙です。

宅配ピザを頼む時に、ピザ1枚では悪いので思わずそこまで食べたくないアップルパイを頼む姿。
店員への確認ができず、無為に店外で15分待つ姿。
医者に叱られたくないが故に歯科医に行かず虫歯を堪える姿。

一人で食べ物に向き合う時もさる事ながら、他人と対峙せねばならない時に鬱野の抱える弱さが克明に剥き出しにされ、読者を暗澹とした境地へ誘います。

それが特に顕著なのは、クリスマスのお話。

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聖人の誕生日に鳥の死肉を食す意味に懐疑を抱きながらも、うっかり行列に並んでしまい、抜け出せない矮小さ。
人々がパーティバレルを購入していく中、一人分のチキンを買う程には鈍感にもなれず、思わず6個ものチキンを購入してしまう鬱田。
極めつけに、テンパッていたが為に持ち帰る事を伝え逃し、罰ゲームのように店内で6個ものチキンを食すハメに陥る。
そして、周囲のリア充が笑顔でクリスマスを謳歌する横、孤独に味など解らないチキンを熱さと塩辛さの狭間で貪り続ける――

余りにもスケールの小さな絶望感。
しかし、当人にとってみればそれが世界そのもの。
多かれ少なかれ読者は自分と鬱田を重ね、或いは比較し、何らかの感情を獲得するでしょう。

それが快いものでないとしても、描写が丁寧であるが故にリアリティを持って迫って来る物があります。


しかし、表紙のスマートフォンにはメッセージを受信した画面が表示されているのですが、世間との断絶を強く印象付けられるこの作品に於いて、それは何を意味するのでしょう。
或いは、あとがきで施川先生が語っているように、傍から見れば絶望的な姿であっても、逆に考えればそれなりに健康でそれなりに食べて行けて、それなりに社会との関り合いも持てているという象徴でしょうか。


読んでいて楽しいと思える作品ではないので安易にお薦めするには難しいものがありますが、一定層への訴求力はとても強いでしょう。

先日読んだ『ヱヴァンゲリヲンのすべて』の中で東浩紀さんが語っていた、「孤独な人に対し、同じようなコトで悩んでいる人もいるのだという事を伝える」という物語の役割を担える作品。
これを読むことで救われる人も居る、そんな作品ではないかと思います。


70点。


あやかし古書庫と少女の魅宝1巻

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あやかし古書庫と少女の魅宝1巻
ドリヤス工場



「水木しげる絵で描かれた、厨二系能力バトル漫画がある」
そんな話を聞いて、両方好きな私としては黙っていられる訳はありませんでした。

REXコミックのA5版というなかなかのマイナーさで、捜すのも大変でしたが……


古書店で平穏に暮らしていた少年・国分寺イクオ。
しかし、ある日その平和を破るかのように、謎の美少女達と怪人が立て続けにやって来る。


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イクオの前に現れたのは、「能力者」(カテゴライズド)と呼ばれる存在。
謎の少女・八坂七星(やさかななせ)は、「刀鍛冶」(ソードスミス)という力を駆る「能力者」であった。

彼等が狙うものは、イクオの店にある魅宝(たから)。

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その魅宝は、使いようによって世界を手にする事もできるとんでもない代物だという。

イクオは、魅宝を巡る「能力者」達の戦いに巻き込まれて行く――


そんな中で、七星に加えて「戦乙女」(ワルキューレ)の能力を持つ中神先輩もイクオの家で居を共にする事になり――

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漢字にカタカナルビの特殊能力バトル、そして主人公と共に暮らす美少女達。
あらすじだけを見れば「それなんていうラノベ?」という感じのお話なのですが、それを水木しげる的画でやる事によって、実に斬新な魅力が感じられます。


そして、能力バトル物として見てもそれなりに練り込んであります。
まず、主人公の能力が主人公らしい特殊性を持ちつつも、決してインフレする事はない絶妙なバランスの設定です。
緊張感も持続しますし、
又、敵の能力もなかなか面白いです。
「時間跳躍」(タイムリープ)を用いる敵との頭脳戦はジョジョ的なものが感じられますし、「舞台監督」(ステージディレクション)も複雑で想像の余地がある興味深い能力です。

能力自体のオリジナリティを今の時代で求めるのは酷ですが、それでも能力者同士の戦いという掛け合わせの化学反応は思考を立体化させ、物語を美味しく仕立ててくれます。


水木しげるっぽさについても、絵は勿論のこと、線の一つ一つ、コマ割やオノマトペを含めた演出全般で見事に水木作品の空気を醸し出しています。
これは、パクリではなくオマージュ。
愛が伝わって来る模倣です。


水木しげる好き、又は能力バトル好きであれば読んでみて良いと思います。


70点。

秋葉原 らーめん影武者 らーめん(野菜マシ)

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秋葉原駅から芳林公園の方に歩いて一本向こうの大通りに沿いにあるお店、「影武者」。

店内は壁に向かったカウンターと厨房に向かい合うカウンター席が計10席程。

メニューは以下のような感じです。

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最初に頼む時に、野菜・脂・ニンニクの量を好みで変更可能な馴染みあるスタイル。
ただ、本家の二郎などでは頼みにくい脂・ニンニク少なめなども快く受け入れて下さるので、二郎未経験の人や女性が行くにも言いと思います。


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THIS IS ヤサイマシ!

本家二郎や、ラーメン大などに比べればまだまだ可愛い盛り方に感じました。


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しかし、特筆すべきはチャーシュー!
まず一見してその巨大さにビックリします。
そして、口に入れて二度ビックリ。
想像よりも遥かに柔らかく、フワッ、トロッと口の中で蕩けて行きます。
これは美味しいチャーシューですね。
70円で1枚追加、140円で2枚追加、200円で3枚追加できます。


スープは醤油豚骨で、本家に比べれば遥かにあっさりめに感じます。
ラーメン大などの方に近いですね。

麺は太麺でコシがあり、喉越しも良いです。
これはつけ麺の方も気になりますね。
普通盛りで250gなので、ボリュームも十分。

野菜もシャキシャキで食べ応えがありました。


店員さんもとても愛想良く、総じて良いお店だったのですが……

ただ、残念な事に丼着した時にてっぺんに髪の毛が載っておりまして……
流石にそこだけは頂けなかったです。
他の面はとても良かっただけに。


しかし、意外と食事処事情が良くないと感じていた秋葉原において、休みなしで夜遅くまでやっているこちらのお店は今後も有力な選択肢になると思いました。

今度はまぜそばも食べてみたいです。

ご馳走様でした♪( ´▽`)


75点。

漫画が好きな全ての方へ 『金魚屋古書店』

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既巻紹介 
13巻80点

『金魚屋古書店』は、元々少年画報社で『金魚屋古書店出納帳』として連載が始まりましたが、雑誌廃刊の為に、現在は小学館のIKKIで連載中です。

『金魚屋古書店出納帳』が全2巻(小学館の新装版では上下巻表記)。


『金魚屋古書店』は現在14巻まで刊行されております。

今回、IKKIでの連載100回を記念した好きなキャラ・エピソードのアンケート企画が行われていたので、『出納帳』から読んでいる身として全巻を読み返しておりました。

そして改めて、本当に素晴らしい漫画だなと感じました。


そもそもこの漫画がどのようなお話か、説明しましょう。

タイトルにもなっている「金魚屋」。
そこは、絶版漫画を専門とした古書店。
「金魚屋で見付からない物はない」と言われる程、古今東西のあらゆる数え切れない程の漫画・雑誌を地下書庫(通称:地下ダンジョン)に保持しているお店。
そんな金魚屋を中心に繰り広げられる、実在の漫画を扱った、人情味溢れる群像短編ドラマ集です。

温かいお話から、心臓がキュっと締め付けられるようなお話まで多様ですが、基本的には人間への優しい眼差しを感じられるお話になっています。


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中心となる人物の一人、漫画好きで金魚屋の居候であるイケメン青年・斯波。
のらくろから新聞4コマ、BLに至るまで、あらすじや特徴を話せばそれが何の作品か、何巻かを言い当てられる豊富な知識の持ち主。
そして何より、あらゆる漫画と名の付くものをこよなく愛する彼の姿は、マンガソムリエである私にとっても理想の姿です(このブログのプロフィール欄でも、斯波さんのセリフを引用しています)。

今回のアンケート企画で、好きな人物3人を挙げるというものがありましたが、迷いなく斯波さんを1位に挙げました。


一方、好きなお話を3つ選ぶ投票。
これは実に難しかったです(笑)
足りません! 3つでは!

それでも、何とかじっくりコトコト断腸の思いで選んだエピソードを紹介しつつ、『金魚屋古書店』の紹介も兼ねさせて頂きましょう。



まず、22話。

横柄に面白い漫画を探す少年に、斯波はあえてお薦めを教えない。
面白いかどうかは読んで確かめろ、という斯波。

そして、少年が懐疑的になりながら手に取ったのは『デビルマン』。

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気付けば、最終5巻を震えながら読み、本を閉じた少年。

「面白かった?」と訊く斯波に、「わからない」と少年は答える。

それは、『デビルマン』を読んだことがあれば誰しもが共感するであろう反応でしょう。
善悪の価値観を激しく揺さぶられる、時を超えて輝く傑作。
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心ってホント不思議だよねえ。
前向きで明るいほのぼのとした作品だけが人の気持ちを救うわけじゃないんだ。
紙の束に描かれた徹底的な恐怖と破壊が、どうして読む人にこんなに深く生きる事への感動を与えるんだろう。現実には許されないと十分わかっていながら惹かれてやまない。
そりゃあ思う事とする事は違うもの
それに、どんな時も絶対に世界への愛情は失くしていないから。
そう だからこの漫画は、果てしないんだ


『デビルマン』を評する斯波の言葉に考えさせられます。
人を救うのは優しさや甘さだけではなく、時に痛みや苦悩、恐れが人の心の奥底に届き、響き渡るのだ、と。
とはいえ、それも根底に愛があるからこそなのだ、と。
作品を作る時に、またこういった衝撃を与えてくれる作品に出会った時に、思い返さずにはいられないエピソードです。



次に、68話。
手塚治虫先生が、商業主義に要請された作品ばかりである事を危惧し、真のストーリーまんがの在り方を示すため、そして新人を育成するために創刊した雑誌「COM」。
私が最も好きな漫画である、『火の鳥』が掲載されていた雑誌でもあります。
特に、望郷篇はこのCOM初出版と他では大きく話が異なっているので、一見の価値があります(参考記事:火の鳥《オリジナル版》復刻大全集 第六巻 望郷編)

COMはトキワ荘の面々の他、あだち充、竹宮惠子、日野日出志、能條純一、諸星大二郎、西岸良平(敬称略)らが紙面を飾り、錚々たる才能を輩出した伝説の雑誌。

晩年まで様々なチャレンジを意欲的に行い続けたCOM。

そんなCOM全巻を、主要な登場人物たちが涙を流しながら回し読む回。
時に涙すらも流しながら。

そして、最後に出て来るこのセリフ。

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ああやっぱり………
漫画はいいねえ………


本当に良い漫画を読んだ時は、まさしくこういった気分で笑顔になりますよね。
手塚治虫先生の崇高な志と、それを受けて笑顔になる人々が沁みるお話でした。

私も金魚屋でCOM全巻を読みたい!(笑)



そして、、46話。

『金魚屋古書店』の名脇役である、岡留とあゆ。
二人ともせどりを生業とし、最初は商売敵でありながらも、漫画好き同士として通じ合うものがある。
そんな二人の淡い関係も、今作の見所の一つです。

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あゆは、好きなキャラ断トツ2位。
黒髪セミロングなのもポイント高いですが、やはり漫画への愛情が溢れているのがそれ以上に好いです。

その二人が主役となる46話。
この話では、『鉄拳チンミ』が取り上げられます。

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誰しもが『ドラゴンボール』を読んでかめはめ波の練習をしたが如く、『鉄拳チンミ』を読んだら通背拳の練習をしない訳がありませんよね!
しかし、同じ事をいつも仏頂面のオカドメがやっていたとは! とビックリさせられた回。
一本指で逆立ちしようとしたり、糸に気功を流して振ったりする姿に共感しきりです。

あゆがオカドメにあげた物も、チンミファンとしては堪らない物でした。
その『鉄拳チンミ』も今尚連載が続いているので、凄いことです。 



原体験という意味では、52話も個人的に大好きです。


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きっと、とっても大好きという気持ちの中に漫画の神様はいるんだ。
いつまでも、一生忘れない。


随所に『ドラえもん』へのオマージュが盛り込まれたこのお話。

何しろ、私の漫画読み人生のスタートもドラえもんからでした。
幼少時に貰ったドラえもんの単行本を1冊1冊大事に大事に愛しく読み、シールを蔵書録のように貼りつつ、ボロボロになるまで繰り返し繰り返し読んだ時の記憶は未だに残っています。

漫画を愛するという事の原点を思い出させてくれるこのエピソードは、上記3つに勝るとも劣らない位、とっても大好きです。



他にも、好きなお話は山ほどあります。
『マスターキートン』や『地球へ…』、『あしたのジョー』を扱った話、あたかも本が語り掛けて来るように感じられる売り場を作る書店員のお話、始まりのお話……

最初の頃は古い漫画が扱われる事が多かったですが、最近は新しめの漫画もよく扱われます。

「漫画なんて何の役に立つのか」
「大人になったのに漫画なんて読んでいて良いのか」
そうした疑問や悩みを、清々しく一掃してくれるエピソードもあります。


又、ちょっとした仕掛けとして、話が必ずしも時系列順ではないというのも面白い部分です。
断片化されつつも、各所で繋がりを持っており、パズルのように正しい時系列を考える楽しみも持っています。
丁度、アニメ版『涼宮ハルヒの憂鬱』の如しですね。


漫画を好きで良かった、これからも漫画を愛して行こう、と心の底から思える漫画です。


願わくば、金魚屋古書店のダンジョンに篭って日がな一日漫画を読み耽り、斯波さんやあゆ達と漫画語りをしたいものです。

DQ10 1.4VU情報が出ましたね

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まったりプレイしております。

Ver1.4のアップデート情報が色々と出ましたね(^-^)
とりあえずXdayは16日という事で。

今回の目玉は、8人パーティを組んで戦う敵の実装。
ムービーではエスタークっぽい敵が……!?
エンドコンテンツっぽくて、挑むまでにも難関があるそうですが楽しみですね~。

チーム機能も強化され、同盟が組めたりチームクエストが出るそうです。
チームLVやチーム経験値もあるそうで、討伐系は大変そうですが……><
ちなみに、私は「トライア教団」というチームのリーダーですので、入りたい方いつでも募集中です。
自画自賛になりますが、基本的にまったり会話を楽しめる、皆優しいチームです(^-^)

又、乗り物であるドルボード。
初めて見た時はセグウェイかと想いましたが、キラキラも乗ったまま調べられるそうで採集マラソンが捗りますね~。

LV上限は70、職人LV上限は40に。
上級錬金が多少は成功し易くなりますかね~。

思い出アルバムの写真を手紙に添えつけられるのは良いですね。
手紙コンテストなんかも出来そう。

ふくびき補助券やおまねきの翼は嬉しい追加。

錬金といえば、ツボとランプ錬金術師には錬金の依頼を出来るようになるとか。
私で良ければ、何でもラン錬しますよ~(^-^)

アズランの色んな職業に憧れるマイタケくんは、人間に憧れて耳カバーをしていたのが普通の耳になるとか(笑)


VUアップ前のこうどなじょうほうせんもお祭り感があって楽しいです。




で、VUすると出来なくなる、ストーリーの予兆クエスト。
「お使いクエの究極形」と聞いて、あまり乗り気ではなく放置していたのですが……
「最後のムービーは良かった」と聞いて、一応期間限定ですし、やっておこうかな、と。

……思って始めたら、本当に極悪な使いっパシリぶり&無意味に大変な討伐に涙が出て来ます(;▽;)
ヒートギズモを狩り尽くしても目標アイテムが落ちないので、私は考えるのを止めた……
いえ、頑張りますけどもっ。


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しかし、カミハルムイは綺麗ですね。

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カミハルムイ周辺の朝焼け。良いですねぇ。





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お手伝いで久々にやってきたエルトナの聖地。




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「右手からマヒャド……」と取り敢えずオブジェで遊ぶのは基本っ。


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初めて、隠し砦で宝物フロアが出ました(^-^)
パーティを組んだ人のコメントが「トルネコより冨樫先生探そう!」で大笑いしました。


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赤い三日月が水平線に沈んで行く……


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ラッカランも意外と星空が綺麗。そしてやはり紅い月。


そして怒涛のごブル砂漠シリーズ。

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空が七色で綺麗です。

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最近は、大きな化石を探して走り回っています。
10分で3000G前後になるので良い感じですね。
以前はみがきずなばかり出ましたが、漸く化石がデレてきてくれた感があります(^-^)

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まるまる動物記1-2巻(完)

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まるまる動物記1巻
2巻
漫画:岡崎二郎, 解説:池田清彦


岡崎二郎先生といえば、超名作『アフター0』。
一話完結型のこの極上のショートショート漫画、味わったことのない方には是非ともお薦めしたいです(私的評価は80~85点)。


そして、その岡崎二郎先生の最新作がこの『まるまる動物記』。

今作は、ストーリー漫画ではなく、様々な動物の生態を解説しつつ、SF作家ならではの考察を加味したものとなっています。
注意して頂きたいのは、あくまで一つ考察であり、全てが事実ではないという事。
その辺りは、生物学者の池田清彦先生が毎話の後に2Pの解説コラムで書いている通りです。

ただ、その事を念頭に置いて楽しむ分には、非常に知的好奇心を擽られるワクワクの詰まった図鑑のようです。
動物、生物の多様性や、自然界の広漠さ・神秘に思いを馳せてしまいます。


鳥には人間が見えない紫外線光が見えている、と第一話「見る者たちの話」は始まります。

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紫外線光の見える世界は、人間には想像もつかないもの。
鳥には世界が一体どのように見えているのでしょうか。


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鳥とアナグマが協力して餌を確保する自然界の共生。
そして、そのミツオシエは人間にさえ呼び掛けるという――

知っている事もあれば、初めて知ることもあり、知の悦びを沢山味わえます。

出て来る動物は、鳥から虫からカエルから魚に至るまで多種多様。


更に、後半になるにつれて、単なる動物の解説だけではなく、伝承・神話・民俗学的なアプローチや、物理学・地政学、心理学・脳科学・量子論的なお話まで出て来て、岡崎二郎先生らしさを感じさせてくれます。


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人間が行為を行う決定を自発的に下すほんの僅か前に、脳が既に動作を開始させているという「準備電位」など、SF的な小ネタとしても使える興味深い話です。


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最後の二話には人間を取り扱い、普通に人間が出て来るストーリー仕立てで、往年の『アフター0』のような雰囲気を感じられて思わず嬉しくなってしまいます。
そこで語られているテーマも非常に深く、考えさせられます。
二分法、黄金の中庸、互恵的利他行動、戦争、道徳の輪……
岡崎二郎先生の真骨頂を感じました。


こういった様々な知識というものは、読む以上に著す事で自らの血肉になるものですので、きっと今作を描いていて苦労もあったでしょうけれど、それ以上に楽しかっただろうなと推察します。

しかし、本音を言えば岡崎二郎先生には、オリジナルの物語を創作し続けて頂きたいです。
2巻最後のようなお話をもっともっと読みたいのです。


動物が好きな方、博物学に興味が有る方、岡崎二郎ファンは手に取ってみると良いでしょう。


75点。
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