やり直せないからこそ
人はどんな不幸も理不尽も受け入れて
前に進む事ができる
その凄まじいシナリオの完成度から大人気となり、アニメ化も好評を博した空想科学AVGシュタインズゲート。
そのシュタインズゲートの一年後を舞台にした劇場版が、昨日より公開となりました。
初日も二日目となる今日も満員御礼、立ち見まで出る大人気ぶり。
私も、ドラゴンボール神と神の際に予告編を観た瞬間「これは観に行かねば!」という使命感に駆られました。
そして、無事に観て来ましたが……
単刀直入に言って素晴らしかったです!
最初、続編映画という事を聞いた時は、あれだけ綺麗に終ったお話をこれ以上どうするんだろう?という不安がありましたが、見事にそんな想いは払拭されました。
ラボメン達の織り成す相変わらずのサブカルネタ満載の掛け合いで劇場には笑い声が溢れ、一方で背筋がゾクッとするようならしいサスペンス展開もあり、思わず涙腺を刺激されるような箇所もあり……
正に笑いあり涙ありの上質なエンターテイメントでした。
隣の人などは、ポップコーンを買ったのに見入って食べるのを忘れていた、という位。
いずれのシーンにしろ、主人公オカリンを演じる宮野さんの演技が素晴らしかったです。
関さんのダルも相変わらずの変態紳士っぷりが最高でした。
シュタインズゲートファンには無条件でオススメです。
ただ、初見でこの映画から観るのは微妙でしょうね。
出来れば原作を、さもなくばアニメ全話を観ている事が前提でしょう。
85点。
以下ネタバレ雑感です。
3000万年前って何でしたっけ。
地球は7000万年前?
いとうかなこさんの歌を聴くと、シュタゲって感じがしますね~。しみじみ。
最初のアルパカでまず笑いました。
それ何ていう『ナチュン』ですかw
「だが男だ」などで湧く劇場。
二日目なので、周りのファン具合も濃そうです。
フォトショップww
ダル自重w
世紀末焼きそばの時も大概でしたね。
顔を見ながらのまぜまぜ!
ダメだこいつ早く何とかしないと。
だがそれがいい。
酔ってるクリスティーナと狼狽えるオカリンが可愛過ぎてやはり劇場内に笑いが。
宮野さんの演技が本当に巧いですね。
からの一転してシリアス展開。
しかし、クリスの部屋を訪れたバイト戦士は声でまるわかりという。
そうですね、シュタインズゲート世界線だと彼女はそうなんですよね。
リーディングシュタイナーの副作用という中2的な、しかし深刻な問題。
R世界線とな。
クリスがラーメンを啜ってる時の私服の可愛さにまた俄かに盛り上がる周囲の席。
そのままの格好で飛び出したのは吃驚しましたね。
ヽ(*゚д゚)ノカイバー
クリスも孤独な観測者となって、その痛みを反芻してしまうのか……
正直、オカリンが正気を保てているのも奇跡的な位の状態ですよね。
原作とアニメのOP歌詞にもある「孤独な観測者」、本当に痛切です。
駅前のシーン、あれ卑怯ですね。
そこであの名曲のそんなアレンジを聞かされてあんな海馬に残るシーン。
FF10のユウナのように、時々で良いから思い出して欲しいという儚い願いも良いですが、Kanonのあゆの如く、或いはONEの如く、完全なる忘却を願われるという構造は泣かせられます。
そして、それ自体が布石となって、12歳のショタリンにも同じ事をし、海馬に刻み込むという。
からのラストシーン。
う~ん、綺麗な流れですね。
あのまゆりを人質にする時に、そんな事を。
というか、ショタリンが可愛過ぎて萌えますね。
イケメンリア充め!
末長く爆発するといいです!
ご都合主義とかどうでも良いのです。
タイムパラドクスを扱う以上は多少矛盾は生じる物。
それがどうしても気になってしまうという人の気持ちも解らないではないですが……
些末な事はさておき、美しいお話だったと思います。
EDの彩音さんの曲も良かったです。
シリアスシーンでもオカリンの演技が素晴らしく、印象に残りました。
又、まゆしぃを演じる花澤香菜さんも、松実玄さんとはまた違いつつも可愛いという演じ分けを感じさせてくれました。
頑張って聞けば幼少期の松実玄さんに聞こえるとか不治の病を発症してしまいましたが、こればかりは仕方ないですね。