桜庭統さんは、私が最も愛するゲーム音楽家です。
それ故、桜庭さんの曲の為に購入したゲームも両手両足の指の数では足りません。
そんな桜庭さん、5/23に発売する「ヴァルハラナイツ3」で作曲を担当するらしく、喜んでいたら「真・女神転生4」が同日発売という事でちょっと頭を抱える昨今……
何と、18日からサービスを開始した「神界のヴァルキリー」という作品で桜庭さんが楽曲を担当しているという情報が!
PVを観たら、完全に桜庭さん節で刹那ダウンロード。
NUBEEという会社は初耳でしたが、シンガポールを拠点にしているソーシャルゲーム会社のようです。
しかし、アプリを立ち上げた瞬間、私は軽く怒りすら覚えました。
背後に流れる桜庭さんの荘厳な音楽。
そしてこの神界の浮遊大陸群。
完全にヴァルキリープロファイルじゃないですか‼
私がどれだけVPを愛し青春を捧げてやり込んだかは割愛しますが、とにかくVPファンとしては憤懣やる方ない感じでした。
目を閉じれば、完全に「VP3アーリィ」が見えて来るだけに。
この曲は本物のVP3で聴きたかった……
楽曲のクオリティが流石なだけに、そう思わされました。
そして、同時にVPシリーズを放置しているスクエニ様にも不満を隠し切れません。
VP1のプラチナとルシオのような慟哭で、VP3を求めます。
ところで、この「神界のヴァルキリー」、BGMの質のお陰もありますが、これが意外と面白いです。
もう、最初のヴァルハラの背景も目を覆う感じですが……
このゲームは、神界で様々な下界の異能者を召喚して敵対勢力と戦うという内容。
しかし、戦闘の前にまず箱庭要素があり、「ゴールド」「エーテル」「鉄」という、基本となる三種類の資源を使って城下町を発展させて行きます。
このシムシティ的なパートが面白いですね。
デコレーション用の物が色々あって、装飾欲を掻き立てられます。
条件を満たすと報酬が貰えるクエストの存在によって、バランスの取れた上手な街づくりを要請されます。
少なくとも序盤のバランスはなかなかよく考えられています。
そして、資源を整える事でそれを兵力に変換できます。
兵力が整ったら「戦役」パートへ。
戦ったりアイテムを拾ったりしながら各エリアを進軍して行き、ボスを倒したら次のエリアへ。
バトルは基本的にゴリ押し可能ですが、一応各カード固有のスキルや属性など戦略性も多少あります。
申し訳程度にストーリーも。
進軍していると、たまに強力な「魔女」が出現します。
通常の敵はHPが数百~千ちょっと、ボスで数千といった所ですが、魔女は数万ある強敵。
その分見返りも多く、戦友に協力を要請して倒す事ができます。
他人の協力要請に応じたら、報酬も貰えます。
そうして進軍や、いわゆるガチャにあたる「召喚」で入手したエインフェリアのカードを、
他のカードを経験値に変換する「強化」
同じカードを掛け合わせてランクを高める「進化」
違うカードを掛け合わせて新しいカードを生み出す「合体」
これらを駆使してより強力な部隊を作って行きます。
たまに手に入る「聖宝」は、プレイヤーVSプレイヤーによる争奪戦対象アイテム。
6種1組で、全種類を集めるとレアカードが貰えるので、熾烈な攻防戦が繰り広げられます。
ガチャの他、建設や進行、バトルの待ち時間の軽減などに使えるものの通常では手に入りにくい宝石の購入が課金の対象となります。
音楽は実に素晴らしいです。
本当に、VP3で使って欲しい位。
通常戦闘がとても格好良いキラーチューン。
ボス戦は、ガブリエル戦などで使われても違和感のないラスボス戦調。
タイトルテーマや街の曲もイイですね。
ゲームとしても、怪盗ロワイヤル・サンシャイン牧場など他の色んなソーシャルゲームの良いとこ取りをしている感じで、介入できる要素が多くて楽しいと感じます。
残念なのは、カードの絵が進化させても左右反転の色違いという点。
他の部分のグラフィックのクオリティが高いだけに。
課金で手に入るレアカードも種類が少なく、今一つそそられません。
又、最大のネックは建設に要する時間が、建物のレベルアップにつれて最初の10秒から15分→1時間→3時間→24時間→4日と、比例級数的に増えるので、4日待っている間に飽きてしまいそうです。
ランキングを気にしなければ、無課金でも普通に遊べるでしょう。
ともあれ、桜庭ファンにはお薦めです。