ドラえもん プラス 6巻
藤子・F・不二雄
小学館てんとう虫コミックス
私の濃いマンガ人生、その始まりは『ドラえもん』でした。
物心付く前、アニメでも親しんでいたドラえもんを読み始めてマンガの楽しさを知りました。
それからドラえもん目当てでコロコロコミックも読むようになりました。
そこから、コミックボンボンやジャンプへと進んで行ったのです。
一人でいる時間の多い子供でしたが、それらのマンガがそんな時間をとても豊かなものにしてくれました。
そこから、コミックボンボンやジャンプへと進んで行ったのです。
一人でいる時間の多い子供でしたが、それらのマンガがそんな時間をとても豊かなものにしてくれました。
特に、『ドラえもん』の単行本は大長編含め、本当にボロボロになるまで何度も読み返しました。
カバーがない巻もいくつもあります。
それでも、何となくその頃の記憶と共にそのままの状態でとってあります。
自分の中では特別な存在です。
そんな、『ドラえもん』はてんとう虫コミックスで全45巻が発売されています。
しかし、そこに収録されなかったエピソードも沢山。
それを纏めたのが『ドラえもん プラス』。
その、8年ぶりの最新巻が今月発売となりました。
実に、1970年台~1990年台までの作品が幅広く収録されております。
これだけ収録範囲が広くても、また読むのが久しぶりでも、変わらぬ魅力で『ドラえもん』は迎えてくれます。
最近は『マスターキートン』の新刊も出ましたし、生きていると素敵な瞬間に巡り逢えますねぇ。
今巻は全巻での「45年後…」にあたるような、屈指のエピソードこそありません。
しかし、ドラえもんファンなら必携とも言えるレアキャラ、しずかちゃんやリルルに匹敵する美少女、乙梨さんの登場回が含まれています。
ジャイアンは野球で負けた腹いせにチームメイトを順番にバットで殴打しようとしますし、スネ夫はスネ夫で卑劣で嫌味なキャラですし、無茶苦茶な所もありますが、そんな変わらぬ姿に安心感を覚えます。
一方で、この世の理不尽さ、存在を取って代わられることの根源的な恐怖などもこんなに可愛いらしくも描かれていたのだなぁと、改めて感心しました。
『ドラえもん』は、このまま何歳になっても私を懐かしい記憶と共に楽しませてくれる存在であることでしょう。
藤子・F・不二雄先生、本当にありがとうございます。