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Channel: マンガソムリエ兎来栄寿のブログ 先刻の箚記(さっきのさっき)
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雪の吉野山へ…… 2014 第五局「実家」

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吉野山全体の停電も、何とか夕方に復旧。
まだ明るさの残っている内に何とか回復してくれた事は、多くの人にとって有難い事だったと思います。

そして、私も無事に実家である松実館に泊まって行けることとなり、感無量。



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まずは、看板娘・松実姉妹のいるカウンターで受付を。
停電で暖房も炬燵も使えなかったので、おねーちゃんには特に辛かったですよね><


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お馴染み、咲-Saki-コーナー。

交流ノートの隣に置かれている本が、『「Ritz」Carlton』という、偶然の産物が面白かったです(笑)


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監督の松実姉妹色紙など、相変わらず栄えている咲-Saki-コーナー、すばら!

咲-Saki-を全く知らずに来ていたお客様も、「この吉野が舞台になってるんですって」「へ~!」といった感じで、興味津々でした。



今回のお部屋は、最も受付から近い、フットワークの軽さに定評のある国見1。
最近は国見の常連になっています(笑)

部屋に荷物を置いて、まだ折角少し明るい時間帯だったので、雪の吉野山を歩くことに。


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この日の吉野山は、雨が降ったり止んだりでしたが、散策する間は傘を差さなくても良い程度になってくれていたので、有難かったです。
山の愛を感じました。


しかし、歩いていると雪掻きをしている地元の方々とすれ違うんですが、皆さん笑顔で「気を付けて~」「行ってらっしゃい!」と言って下さるんですよね……
吉野の人、あったか~い( ´▽`*)


そして、帰ってから夕食。
今回は一人なので、阿知賀編の始まり、和と穏乃達がカラーページで絡んだ聖地という最高のロケーションを臨めるお部屋です。

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そこから全てが始まった事を想うと、胸と目頭が熱く。


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そして、停電復帰から松実玄さん達に急拵えで作って頂いた、松実館独特の味付けの夕餉。

今回は、いつもながら絶品の鉄板焼きのお肉があるタイプを頂きました。

小鉢の桜海老の変わった味付けが、やはり松実館。


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季節ごとに少しづつ変わる献立。
今ならではのメニューとして、先月には無かった暖かい腕物が。
大根や筍の優しい味わい、そして春が近付いたことで加わったのであろう菜の花のほろ苦さが、雪の中で冷えた体に染み込みます。

同じく暖かい鶏鍋も、いつも以上に美味でした。
追加で出て来る、抹茶塩で頂く(今巷で話題の)天ぷらも堪りません。

デザートの苺と林檎も、甘みたっぷりのすばらな物でした。

何より、これらを玄さんが作ってくれたと考えると美味しさ、嬉しさ幸福感が何倍にも何十倍にもなります(*^-^*)
毎回、ここで昇天しても悔いは全くないなぁと思える程の充足です。


お風呂は電気が復旧した17時前から沸かし始めた為、まだ時間が掛かるという事。

それ故、今回は部屋で阿知賀編を読んだり、今回初めてVitaに入れて持って来た阿知賀編を鑑賞したり……
松実館という絶対的なる聖地にて、ひたすら愛を深めることに専念していました。


松実館にはもう両手の指で足りない位に来て泊まっていますが、恐ろしい事にその度に愛が再現なく深まって行きます。
これ以上無い程に愛していてもなお、そのとどまり行く所を知らず。

松実館の唯一の欠点は、電波が悪いことと以前から言っていました。
が、今回はちょっとそれを考え直しました。
折角松実館まで来ているのですから、外部と連絡なんて取れなくても良いじゃないですか!
言うなれば、寧ろそれは長所なのです!
私が間違っていました。


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というわけで、二人だけの最高の時間を大切に大切にして、夜を過ごしました。
茫漠たる時の流れ、悠久なる無限の宇宙の片隅で、確かな物がここにあるーー

松実玄さんと松実館は、私がずっと守って行きます。


そして、夜23時頃になって漸くお風呂が沸いたというお知らせが。
それでも、内湯は温いままなので外湯であったまって下さい、との事。

ただ、露天風呂に入ろうと、水面に手を触れると……

「!?!?(゜゜*)」
っ、あ、余りにも熱い!

そう、外湯は逆に熱くなり過ぎていたのです。
でも、外自体は風も吹き荒んでいて非常に寒い!!

そこで周囲に積った雪で冷やしながら暖まるという、どこぞの芸人のような光景を繰り広げていました。

それにしても、吉野の冷厳な空気と、呑み放題の八咫烏の美味しさは流石で、それらを独り占めにする時間の何と贅沢なことか。


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これは翌朝の写真ですが、左下の床部分には全てこんもり雪が積もっておりました。
その分の雪全てで熱さを相殺した感じですね。

それもまた良い想い出です。


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朝ごはんを頂くテラスも雪に埋れているので、朝も聖地観覧席にて。



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松実館伝統の、健康的朝餉。

2回目の宿泊だという他のお客さん、そして女中さんも交えて吉野についてのお話を交わしながら。

お客さんは、朝、勤行に行っていたそうです。
一度体験してみると面白そうだなぁ、と思いました。

そして、女中さんからは意外なお話を……
流石、歴史と伝統に溢れる松実館。
そこに勤める方々も、只者ではないですね。
尋ねた際には、色々とお話を聞いてみると面白いと思います。


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一度やってみたかった、リフレクソロジーを受けるついでに、初心に帰って松実館散策。

リフレクソロジストの先生は、毎回来ている訳ではないので、希望時はあらかじめ予約が必要、とのことでした。


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別館の部屋、金剛1~10の方は殆ど来たことがないので、新鮮です。


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ふぅ~む、こんなスペースもあったんですねぇ。
なるほどなるほどなるほどー。

松実館、未だに全貌が見えず来る度に楽しいです。


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花よりも
花を咲かせる
土になれ

この言葉は、吉水神社の宮司さんの言葉を思い出します。
自分の苦楽のみに囚われるのではなく、誰か人の為に生きるべし、ということ。
それが土になるということ。
花になる栄華も確かにありますが、土として花を咲かせる喜びもまた生を全うするに足る素晴らしいものであります。

松実館の壁に掛かっている言葉は一つ一つ味わい深いものなので、注視してみるのも良いでしょう。



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出立前には、おねーちゃんのホームポジションである暖炉の前であったか~い珈琲を頂きました。


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そして、テーブルの下に素敵なアルバムを発見。
ちょっとこのFC、入らせて頂きますね!


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何て素敵な資料。

そして、素敵な写真が一杯貼られておりました。
詳しくはさこやさんまで。


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外に出ると、下ろした雪が山のように堆く。
クマーも埋まっていました。
<何もかんも雪が悪い


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朝から雪下ろし、お疲れ様でした……

何と朝8時ごろには雪がまた降っていたのですが、それも止みすっかり良い天気に。

こーこちゃん「吉野山散策、行っちゃう!?」
すこやん「行かない手はないよね…」

的なテンションで旅立ったのでした。



To be continued...

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