雪で動かないケーブルの代わりに、臨時バスが走る吉野山。
しかし、あえて吉野山を全身で感じるべく、雪を踏み締めて登り、赤土さんを感じながら黒門を超えました。
すると、見知ったお顔が。
お土産物屋「天の川屋」のお母さん、咲-Saki-ファンには「宥姉」として親しまれている方です!
咲-Saki-を愛好して下さっているお母さん。
咲-Saki-ファンの交流ノートや阿知賀編コミックスも軒先に置いて下さっています。
丁度、赤土先生達が通ったこの黒門前の果てしない雪かきが一段階して、休憩に入った所にバッタリ居合わせた形です。
しかし、何とこの時、吉野山全域が停電中!
Twitterにて、静亭さんが停電してしまったというお話は聞いていましたが……
その後ずっと止まってしまっていたご様子。
外を関西電力の車が行き交います。
そんな中でも、ロウソクに日を灯して歓待して下さるお母さんのあったかさは、正に宥姉の如し、です。
今回も美味しいコーヒーと、娘さんのいるフランスから送られて来たというフルーツをご馳走になりました。
そして、暫し様々な話題で歓談。
訪れた咲-Saki-ファンの話から、羽生選手の素晴らしさについてまで。
このブログも読んで下さったようで、「マンガの事はよく知らなかったけれど感動した」と言われ、とても恐縮でした。
今後、更に気合を入れて記事を書きます!
出る時には、雪道を歩くのに大活躍のビニールとゴムまで頂きました(とても助かりました!)。
毎回、感謝に堪えません。
雪に覆われた聖地の数々を通り、
最愛の実家、松実館ことさこやさんへ帰宅!
が、当然、松実館も全館停電中。
女中さんが出て来て下さいましたが、
「今日はもう停電でお料理もお風呂も無理で、予約したお客様にもお帰り頂いてるので、また宜しくお願いします」
という、予想外の状態でした。
吉野に泊まるなら、お花見シーズンで数ヶ月前から予約が取れないなど余程の事がない限りは松実館しかないと思っていますが……
寧ろ、この状態だと今回は他の旅館も厳しそう。
翌日の仕事も雪で無しになっていたので、泊まるつもりでしたが流石に日帰り止むなしでしょうか。
一応、無料で誰でも使える休憩小屋はありますけれど……
などと考えつつ、とりあえずは山の上へ。
蔵王堂も一面、完全に雪。
道すがら、
「今夜は何食べようねぇ」
「食パンかじって、後は葛切りかなぁ」
「ホンマやわぁ」
などの声が想像以上の事態の深刻さを物語っておりました。
ちなみに、この時私のiPhoneも残りバッテリーが20%から12%にワープして危ない状態に。
お賽銭箱の前では、雪が1m以上に積まれており異様な状態に。
神様の前ということで、それでも最低限拓いた跡があったので、そこから恭しくお参り。
絵馬の周りも凄い雪でした。
色んな人の願いに、少し心温まった瞬間。
宮司さんにお会いしたかったですが、いつもの呼び鈴も電気が無ければ当然使えず。
残念ながら諦め、その後、咲-Saki-ファン憩いの食事処、静亭さんへ。
勿論、電気の消えてしまって暗い店内。
そこで、地元のミヤツカサさんに遭遇。
女将さんのパワフルなお子さん達に弄ばれながらも、花櫓展望台で撮った写真などを見せて頂きつつ、談笑しました。
そして、久々に頂く鴨葛うどん。
停電の中でも作って頂き、誠に感謝です!
雪の中を歩き尽くし、靴までずぶ濡れで凍てついた身体に、芯まで染み渡る暖かさを頂きました。
静亭で会った皆さんに感謝しつつ、下山を始めました。
蔵王堂の横の道で、EDの阿知賀の皆を感ながの下山。
電柱の上では、関西電力の方が必死の復旧作業中。
心の中で感謝と応援を囁きつつ。
ダメもとで、素泊まりでも良いので松実館宿泊をお願いしてみようかと思っていたら、丁度女将さんが軒先に出て来ていました。
「今日は泊まれないけど、ぜんざいでも食べてき!」
と先に釘を刺されましたが。
松実館前の子たちも、雪を被って寒そう((´・_・`))
クマの表情も何とも言えません。
想像するに、多分こんな気持ち。
中で、おもちの入ったあったか~いぜんざいを頂きながら、流石は松実館と得心しながら、色々とお話をしていました。
そろそろ、日帰りならば帰らなければ……
そう思ったその時。
まさかの、電気復旧!!
松実館内に歓声が上がりました。
電話線は別で切れたらしく、ずっと繋がらないままでしたが……
電気や通信網が普通に使えるって、こんなも有難い事なのだ、と痛感。
お陰で、無事に松実館に泊まることができるようになりました。
復旧に尽力して下さった関電の方、感謝せずにはいられません。
To be continued...