iPhone5s/5cが発売されましたね。
その移行処理や狩猟生活もあり、時間は幾らあっても足りない中で毎日0時前後まで活動していたり……
そんな折、マンガに関しても今週だけで50冊位買い込む程の怒涛の新刊ラインナップ。
月に100冊は平常運行ですが、週50冊はなかなか記憶にもないレベルです。
しかも量は勿論、質も良い作品が多過ぎて、物語という大渦の奔流の中に呑み込まれるような心地です。
逆にどれから書くか、何を書くか逡巡してしまい、その間に書かずに終わりそうな物も多いので、いっそ特に面白かった物を一気に纏めて少しずつ感想を書いていきます。
I【アイ】 3
いがらしみきお
既巻紹介 1巻80点
2巻についても書けぬまま、3巻が出てしまいましたが……
ただただ凄いです。
表紙や厚さからして、普通の漫画とは受ける圧の違う、恐るべき重厚感。
内容はそれ以上です。
正直に言って、私は己の未熟故に人より多分この作品の真髄を受け入れられていないと想います。
それでも、それでも尚この凄さについては首肯せざるを得ない、そんな大作。
いがらしみきお先生、また凄いものを描いてしまったものです。
使命感を持っていつかきちんと記事にしたいです。
85点。
キーチVS 11
新井英樹
既巻紹介 6巻90点 7巻85点 8巻85点 9巻90点 10巻90点
このブログをいつも読んで下さっている方は御存知の通り、最近の作品では『花もて語れ』と共に一番推している作品です。
90点台を付けたのは、あとは『預言者ピッピ』と『ハルシオンランチ』だけでしょうか。
21世紀の漫画であれば、同じ新井英樹先生の『ザ・ワールド・イズ・マイン』も入ります。
遂に完結巻。
新井先生らしい主張が魂丸ごと込められた最終巻でした。
表紙がもう常軌を逸していますね。
最後にキーチが掲げた手に、一人の現代を生きる日本人として胸を熱くせざるを得ません。
『キーチ!!』(全9巻)と『キーチVS』(全11巻)を改めて通読して、特選記事を書かねば、と思っています。
しかし、この二作品が同時に発売するなんて恐ろしい日でしたよ。
90点。
ちはやふる22巻
末次由紀
既巻紹介 11巻80点 12巻80点 13巻80点 14巻80点 15巻85点 16巻85点 17巻80点 18巻85点 19巻85点
末次由紀先生のマンガを描く筋肉は、如何にしてここまで研ぎ澄まされたのでしょう。
絶え間なく面白過ぎます。
人生は一度過ちを犯したらそこで終わり、かつて失態を犯した輩は排斥すべき……そんな論調は『ちはやふる』を読んでいれば如何に愚かしいか解ります。
毎年、様々な賞やランキングに顔を出す常連となりましたが、読めば納得するしかありません。
老若男女問わず魅了するこの熱量は、紛れも無く現代マンガの最高峰。
今巻も、何と熱く何と震えさせてくれることでしょうか。
85点。
予告犯3巻
筒井哲也
既巻紹介 1巻75点 2巻75点
3巻で綺麗に纏めて完結。
そうですか、そう終わらせますか……。
様々な現代社会の問題をフィーチャーしながら、帰結した文学的な香り高いラスト。
私はとても好きです。
そこには、悲しく愚かな、しかし限りなく一人の人間の生き様がありました。
筒井先生の次回作にも期待です。
80点。
ハチワンダイバー30巻
柴田ヨクサル
既巻紹介 18巻85点 19巻80点 20巻80点 21-22巻80点 23巻80点 24巻75点 25巻80点 26巻80点 29巻80点
本編が面白いのは言うまでもなく。
今巻で描かれる対決はまた一つの漫画界における名勝負として刻まれますね。
そして、その次の戦いも因縁があって非常に楽しみ。
文字山が語る勢いで観たいバウトです。
で、問題は巻末オマケ漫画。
森根名人が改めて大好きになりました。
柴田ヨクサル先生バンザイ!
80点。
四月は君の嘘7巻
新川直司
既巻紹介 1巻70点 2巻75点 3巻75点 4巻80点 6巻75点
圧倒的な演奏シーン。
そして、そこに込められたそれぞれの様々な想いが胸と目頭を熱くしてくれます。
互いに高め合う関係、逆に心折られ頓挫してしまうもの。
横たわる現実の中、進展していく人間関係も目が離せませんね。
80点。
ナナマルサンバツ6巻
杉基イクラ
既巻紹介 1巻70点 2巻70点 3巻75点 4巻75点
まず、クイズって面白いじゃないですか。
そして、高校生の団体競技で鎬を削る様って面白いじゃあないですか。
両方揃っていて、両方ハイレベルなこの作品が面白くないハズがないじゃないですか。
元々の面白さに加え、団体戦独特のルールによるゲーム性もあって、ここに来て更に白熱している感を受け、熱くなりました。
余談ですが、今年の高校生クイズはちょっと残念でしたね……。
75点。
極黒のブリュンヒルデ6巻
岡本倫
アニメ化決定おめでとうございます。
ただ、まだ本編が終わってないのでどこまでやるか、尻切れトンボにならないか不安なのですが……
『エルフェンリート』は主題歌からして素晴らしい雰囲気を持った良作でしたが、惜しむらくは原作の一番面白い部分に到達せず終わってしまいましたからね。
今巻は一番加筆修正が大変だったそうですが、本紙掲載分より色々とあの辺りの描写が足されていましたね。
『君は淫らな僕の女王』含め、岡本倫先生の精神安定剤的な役割を担っている気がします。
しかし、普通に面白いですね。
75点。
ボールルームへようこそ5巻
竹内友
既巻紹介 1巻75点 2巻75点 3巻80点
先日のナタリー漫画大賞で「今一番熱いスポーツ漫画」と評している編集者の方がいましたが、それも頷ける熱量の今作。
試合の合間の幕間パートなのでちょっと一段落という内容ですが、それでも今後の更なる熱さを予感させる展開にワクワクします。
本郷さんが素敵ですね。
どうでも良いですが、蹈鞴を踏むから多々良くんなのかな、と今頃思いました。
75点。
兎―野性の闘牌15巻
伊藤誠
既巻紹介 13巻80点 14巻75点
最終決戦も佳境に入った兎。
『咲』以上の超常能力で麻雀としての面白味はかなりスポイルされつつも、尚一定上に熱くて面白いです。
狂気の場外戦も良いですね。
そんな、本編では殺伐としているキャラ達がAmazon限定版小説で織り成すちょっと残念な姿は、声を出して笑いました。
個人的には限定版を買ってとても良かったな、と。
75点。
俺物語!! 4巻
原作:河原和音 マンガ:アルコ
既巻紹介 1巻75点 2巻75点
もう猛男の活躍は安心して見ていられますね。
ブレない猛男の安定感。
75点。
青空エール13
河原和音
うおおおおおおおお!
色々うおおおおおおおおおおお!!
あれですね、『俺物語!!』もそうですが、嫉妬を上手く描きますよね。
それは恋愛においては重要なスパイスです。
私の中で一番キュンキュンする作品かもしれません。
同時に、部活モノとしての熱さも併存しているので『青空エール』は素晴らしいです。
75点。
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