明後日にはまた吉野に旅立ちますが、その前に何という望外の一大事が。
人は予想を超えて来る。
『咲-Saki-阿知賀編』で最も敬愛するキャラクター、松実玄さんが準決勝先鋒戦オーラスで体現してみせたこの事が、今号のビッグガンガンで起こってしまいました。
ただ、次号から始まるであろう予告が精々1ページ載る位かなぁと考えていたのです。
それが……
ああ!
まさか!
こんな事に!
なるなんてっ‼
久々に、そう、阿知賀編最終回の掲載されたガンガンを買いに行ったあの4月半前ぶりに、深夜販売のお店まで駆け付けてビッグガンガンを買って来ました。
その結果たるや……
この世への慈しみと賛美で心が一杯になりました。
愛と夢と希望の光輝が世界に横溢しています。
知覚できる世界の全てが愛おしく想える感覚。
或いはこの私の感情の吐露だけでもネタバレになってしまうのかもしれませんが……
以下、超絶ネタバレにつき見たくない方は最大限にご注意を。
ビッグガンガンに載った五十嵐あぐり先生の目次ページメッセージを確認。
「勿論、5冊でも10冊でも買わせて頂きますよ~」と心の中で応えながら、165頁を開いて絶句。
………………
………………
……………ま
……………ま
……………ま
松実玄さんっ……‼??
夢ですか。
幻ですか。
私は夢を見ているのですか。
私は幻想に溺れているのですか。
こんな幸せな事があって良いのですか。
「新シリーズの予告だと思ったらあの聖なる勝利の夜の阿知賀女子の様子がそこに描かれていた」。
何と…………
何という…………
何という………………‼
うぁああああああああああああああああああああああああああ‼‼‼‼
誇張表現ではなく、この1ページ目を見ただけで規格外の歓喜に包まれ、感極まって涙を流してしまいました。
新しい私服姿の松実玄さん。
帝国ホテルで勝利を祝賀する皆の姿。
こんなっ、こんなすばらな光景があるでしょうか……!
相変わらずの灼ちゃんのシャツにすら感動を覚えます。
次に五十嵐あぐり先生の描いた松実玄さんに逢えるとしたら、それはコミックス最終6巻の店舗特典であり、それが最後になるかなと思っていましたが……
このような、余りにも嬉し過ぎるサプライズが…………!
地上の万象に遍く感謝です。
138億年前に誕生した宇宙にありがとう。
47億年前に誕生した地球にありがとう。
40億年前に誕生した生命にありがとう。
そこから今に至るまでの全てにありがとう。
何が欠けても私がこの『咲-Saki-』を読んで感動する今は有り得なかったのですから……
余りの僥倖に、1ページ目から先を開くのにも時間が掛かりました。
気を取り直して2ページ目を繙くと……
ピ。
ピですよ。
ピ。
このピは、全宇宙で最も崇高なピですね……
愉悦感に殺されそうです。
平時の松実玄さんにしては、強気が伺える珍しい表情ですが、もしやこの時既に新たなるドラゴンを宿していたりするのでしょうか。
僅か二コマのご登場でしたが、私を至天へ至らしめるには十分過ぎる二コマでした。
夜に読んだにも関わらず、窓の外から虹色の光が溢れて来て、昼間よりも世界が明るく満たされているように感じました。
生きていて、良かった。
心からそう思った瞬間がそこにありました。
恍惚としながら、話を先に進めましょう。
阿知賀女子の面々を残して、赤土先生が出掛けたのは、麻雀バー。
成る程、この世界はそういう物も普通にあるんでしょうねぇ。
店名の「Blitz storm」は、Blitzがドイツ語でstormは英語と、和製の奇妙な名前です。
言うなれば「Steins Gate」のような。
或いは、FPSのAVAの作戦名「STORM BLITZ」から取ったのでしょうか。
お洒落な店内に入ると……
!!?
はやりんこと瑞原はやりプロと戒能良子プロ!
「はややっ」「はや~」と自分の名前が口癖になってるいる様は確かにちょっとキツ……
いえ、とても可愛らしいですね(^-^)
はやりんの絵文字だらけのメールを解読してやって来たという赤土さん。
そこにちょっとジェラシーを抱いてしまってる戒能プロ……!
最近、ふくすこに続くプロカップリングとしてニワカに人気の高まっているはやしこが、114局に続きここでも押されるなんて。
普通に、彼女達と赤土さんが知り合いだっただけでも吃驚なのですが……
続いてすこやんこと小鍛冶健夜プロ、更には私が全プロの中でも最も好きで、本編で毎回出るのを楽しみにしていながら年始以来久しく見える事なく悲しい思いをしていた野依理沙プロまでもが‼
それも全世界初公開の、五十嵐あぐり先生画野依プロが‼‼
ほんの僅か13ページの間に、どれだけ私を喜ばせてくれる要素が詰まっているのですか!
もう興奮と感動が留まる所を知りません。
身長的には、皆ヒールを履いている分を差し引いても、すこやんと野依プロはと同じ位、推定150cm前後に見えますね。
そして、更に戒能プロがとんでもない事を言い始めました。
インターハイ準決勝の試合……!?
いえ、すこやんとレジェンドが闘った事は周知の事実ですが……
まさか、その時同卓していたのが、はやりんとのよりんだったなんて‼
出来過ぎた運命の糸の絡まり合いに滾ります。
この同卓した4人が全員プロになっているというのもまた素敵です。
というか、野依プロは新道寺女子出身だったのですか!
方言を判別できるほどセリフが無いので判りませんでしたよ。
はやりんのよりんはすこやんに蹂躙されて心折れる事はなかったのでしょうか。
どちらが2位だったのかも気になります。
年齢的には、赤土さんが26ですこやんとはやりんが28、野依プロは26~28の何れかという感じですか。
なるほどなるほどなるほど~。
そして、最後に後ろ姿だけ出て来た女性。
今回のサイドストーリーの要となりそうな、恐らくは新キャラでしょうか。
三尋木プロ……ではないですよね。
三尋木プロはもしこの会合に呼ばれていたら、はやりんメールが解読できず「わっかんねー全てがわっかんねー」と言ってお店に辿り着けてなかったりしてそうですが(笑)
ともあれ、咲-Saki-界では貴重な黒髪ロングストレート!
またしても完全に私得な展開です!
ところでこの制服はどこの学校の物でしょう。
セーラー服といえば、本編主人公校の清澄高校。
しかし、形状が異なります。
千里山女子は特徴的なバックデザインで、これも違います。
マイナーな所で岐阜県の斐太商業もセーラーですが、ラインの数が異なります。
一番似ているのが、前ページのはやりんの着ているセーラー服なのですが……
長袖と半袖という違いもありますが、シャツの下部の微妙な差と、トーンの濃淡の差が気になります。
はやりんの同級生程度の繋がりがあった方が、物語には入り易いかもしれませんが、どうなのでしょう。
完全な新キャラとしても、既存のキャラと何らかの繋がり位はあるかもしれません。
この背景も咲-Saki-舞台探訪クラスタによって数日中には特定され、そこから推理されるかもしれませんね。
何せ、6巻表紙予定地の淡の白糸台背景が、今朝5時台に写真を上げられていましたから(笑)
ともあれ、咲-Saki-新シリーズ 旧約青春麻雀物語 シノハユ the dawn of age……!
普段ならイーピンが出て来そうな所でイーソーなのは、今後のキャラか展開をこの牌が何かしら暗示しているのでしょうね。
鳥のイメージが重要なのかもしれません。
プロ勢を中心とした前日譚が描かれる事になりました。
いやあ、目出度いです。
開始は、阿知賀編最終6巻・BD最終10巻・阿知賀編ポータブル発売が固まる8月下旬に合わせて来るかな~、と思いきや9月からでちょっとずっこけましたが。
小林立先生がまたお忙しそうですからね。
じっくり良い作品を創って頂きたいです。
ところで、さらりと赤土先生とすこやんが戦う展開になっていますが……
阿知賀編、ある意味でのepisode of side Akadoをずっと見守り愛し続けて来た身からすれば、こんなに胸の熱くなる物もありません。
一時は牌を持つ事すら出来なくなっていた彼女。
それが、子ども麻雀クラブを通して、麻雀の楽しさを思い出し。
阿知賀の皆を教え、導く過程で自らも成長し。
そして、再びすこやんとの闘牌に臨めるようになったという事。
何とすばらではありませんか。
10年ほど前の物語となれば、松実玄さんは6,7歳。
阿知賀のレジェンドを応援している姿が出て来ても何らおかしくありませんので、そちらも楽しみです!
憧の姉であるチームメイトの望さんは普通に登場しそうですね。
本当に僅か13頁の中に様々な物が詰まった、予想を遥かに超える珠玉の第0局でした。