
手裏剣とプリーツ1巻
樋野まつり
白泉社
人間は悲しい時には泣くように
できているんだ
"次"に進むためにな
『ヴァンパイア騎士』樋野まつり先生の最新作!
ヴァンパイアの次は忍者です。
しかし、ただの忍者ではなく美少女忍者。
何せもうタイトルが秀逸ですよね。
手裏剣は忍の象徴。
一方でプリーツは乙女の象徴。
背反する二律ですが、そこから生じる味わいの妙味。
そして、表紙や扉絵だけで引き込む力のある作品です。
人類全体の食糧事情を解決するための"種"を開発する会社に属するジェイムス・G・ロッド。
莫大な利権を生む"種"を狙う者達から、彼を守る忍者が霧生美影(きりおみかげ)。
妻と子を亡くしたG・ロッドはある日、何年も付き添ってくれた美影を養子に迎えたいという。
抜け忍は死を持って制裁を受ける掟。
しかし、美影はG・ロッドの提案に心惹かれる自分を抑えられないでいた――
感情を無くすことを旨とする忍者が、感情を露わにせずにはいられない瞬間。
そこに切なさと美しさが宿ります。
人類全体の食糧事情を解決するための"種"を開発する会社に属するジェイムス・G・ロッド。
莫大な利権を生む"種"を狙う者達から、彼を守る忍者が霧生美影(きりおみかげ)。
妻と子を亡くしたG・ロッドはある日、何年も付き添ってくれた美影を養子に迎えたいという。
抜け忍は死を持って制裁を受ける掟。
しかし、美影はG・ロッドの提案に心惹かれる自分を抑えられないでいた――
感情を無くすことを旨とする忍者が、感情を露わにせずにはいられない瞬間。
そこに切なさと美しさが宿ります。
そして、大事な主人の命により美影は桜吹雪高校に通うことに……
忍者でありながらも、安穏とした日本で高校生として普通に生活することに美影が覚える違和感。
後ろからプリントを回されただけで、反射的に回避し身構えてしまう美影の習性が面白いです。
普段が非常にクールなだけに、ほんの少しでもコミカルなシーンが混じるとギャップが栄えます。
しかし、今作は基本的にシリアス路線。
「忍」という存在の宿命を小さな体に宿した少女が中心となるお話ですから、必然的にそうなります。
彼女の想いは、運命は、どこに行き着くのか……
コメディである『くのいち女子高生音無さん』とはまた違った、シリアスな女子高生忍者の物語。
とにかく瞳の力だけで読まされる作品で、美影かわいいです。
若干弱いと感じるエピソードもありますが、今後も楽しみです。
樋野まつり先生ファンは勿論、くのいち好き、歳の差恋愛好き、黒髪セミロング好きの方は是非。
とにかく瞳の力だけで読まされる作品で、美影かわいいです。
若干弱いと感じるエピソードもありますが、今後も楽しみです。
樋野まつり先生ファンは勿論、くのいち好き、歳の差恋愛好き、黒髪セミロング好きの方は是非。
70点。